桂離宮見どころ

桂離宮

桂離宮見どころ・豆知識(★簡潔に徹底解説●)を紹介しています。桂離宮の見どころである古書院は江戸時代初期の1615年(元和元年)頃に造営され、1590年(天正18年)に創設された八条宮初代・智仁親王が唯一造営した最古の建物とも言われています。

【桂離宮見どころ(見所)以外の情報】
桂離宮見どころ(見所)以外の基本情報

【桂離宮 歴史・簡単概要】
桂離宮(かつらりきゅう)は関白・藤原道長(ふじわらのみちなが)の山荘・桂家(かつらや)があった場所です。その後1590年(天正18年)八条宮家が創設され、桂離宮は正親町天皇の皇孫である八条宮初代・智仁親王(としひとしんのう)の別邸に造営されました。桂離宮の面積は約7万平方メートルで、庭園部分は約5万8千平方メートルです。なお桂離宮と言われるのは1883年(明治16年)以降で、それ以前は桂山荘・桂別業(かつらべつぎょう)などと言われていました。

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【桂離宮見どころ(見所) 古書院】
古書院は八条宮初代・智仁親王が唯一造営した最古で、格式が高い建物です。古書院は大小8室に分かれ、一の間・二の間・縁座敷・御輿寄・鑓の間・囲炉裏の間・膳組の間・御役席があります。一の間は智仁親王の寝室として使用していたと言われています。古書院は1615年(元和元年)頃に造営されたと言われています。なお古書院はこけら葺の入母屋造です。
(桂離宮見どころ 古書院豆知識)
●古書院は当初単独の建物として造営されました。
(桂離宮見どころ 古書院と月豆知識)
●古書院は建物の東西の軸線が南東方向に約19度ほど振れ、1624年(寛永元年)の月の出の方角と一致するそうです。古書院には月見台と言われている露台があります。

【桂離宮見どころ(見所) 中書院】
中書院は古書院の松の角柱に対し、杉の面皮柱を用いたり、古書院の白の漆喰塗り壁に対し、錆土を用いた色付壁を用いたりしています。中書院は田の字形の間取りで、一の間・二の間・三の間・納戸があります。中書院は1641年(寛永18年)頃に造営されたと言われています。なお中書院はこけら葺の入母屋造です。
(桂離宮見どころ 中書院豆知識)
●中書院の一の間では高貴な女性が使っていた建物が移され、桂離宮では珍しい鍍金菊花文の飾金具が用いた違棚があります。
(桂離宮見どころ 中書院の障壁画豆知識)
●中書院には狩野探幽・狩野尚信・狩野安信の三兄弟が描いた障壁画があり、3兄弟が京都に一緒にいた時期と一致するそうです。

【桂離宮見どころ(見所) 新御殿】
新御殿は9室に分かれ、一の間・二の間・水屋の間・長六畳・御納戸・御寝の間・御衣紋の間・御化粧の間・御手水の間があります。一の間の框一段分高くした上段には桂棚と付書院があります。新御殿は1662年(寛文2年)頃に造営されたと言われています。なお新御殿はこけら葺の入母屋造です。
(桂離宮見どころ 新御殿豆知識)
●新御殿の桂棚は輸入した黒檀・紫檀・白檀・朱檀・伽羅・紅花梨・鉄刀樹(たがやさん)・唐桐・唐桑・檳榔樹(びんろうじゅ)・紅柞(べにいす)・柞(ははそ)などの18種の銘木を組み合わせ、天袋には狩野探幽が描いた李白と林和靖図などがあります。
(桂離宮見どころ 新御殿の桂棚豆知識)
●新御殿の桂棚は修学院離宮・中御茶屋客殿の霞棚、醍醐寺・三宝院宸殿の醍醐棚と合わせて、天下三名棚と言われています。

【桂離宮見どころ(見所) 楽器の間】
楽器の間は中書院と新御殿の間にあり、新御殿と同時に造営されました。楽器の間は新御殿と同じく、1662年(寛文2年)頃に造営されたと言われています。なお楽器の間はこけら葺の北側が切妻造・南側が寄棟造です。
(桂離宮見どころ 楽器の間豆知識)
●楽器の間はかつて床の間に琴・琵琶などの楽器を置いていたことから楽器の間と言われるようになりました。

【桂離宮見どころ(見所) 松琴亭】
松琴亭(しょうきんてい)は中央に中庭・光庭を設けた「ロ」の字形の建物で、桂離宮内で最も格式が高い茶室・八ツ窓囲があります。松琴亭には八ツ窓囲だけでなく、一の間・二の間・水屋などがあります。松琴亭はいつ造営されたかは明確ではありません。なお松琴亭は茅葺の入母屋造です。
(桂離宮見どころ 松琴亭豆知識)
●松琴亭は池に突き出た半島状の場所にあり、小島を挟んで対岸には古書院があります。
(桂離宮見どころ 松琴亭の名称豆知識)
●松琴亭の茶室・八ツ窓囲は8ヵ所に窓を設けたことから八ツ窓囲と言われるようになりました。

【桂離宮見どころ(見所) 賞花亭】
賞花亭は池の南側の島にあります。賞花亭は間口2間の小さな茶屋です。賞花亭は中央の土間に炉と竈を設け、その周辺に「コ」の字形に畳を敷いています。賞花亭は西と東の壁に大きな下地窓を開け、南の壁には曼殊院良尚法親王筆による額「賞花亭」が掛かっています。賞花亭は今出川にあった八条宮本邸の龍田屋を移したものです。ただ賞花亭は1934年(昭和9年)の室戸台風で倒壊し、翌1935年(昭和10年)に新材で復元されました。なお賞花亭は茅葺の切妻造です。
(桂離宮見どころ 賞花亭豆知識)
●賞花亭は峠の茶屋とも言われています。

【桂離宮見どころ(見所) 園林堂】
園林堂は池の南側の大きな島にあります。園林堂は持仏堂です。園林堂は周囲に黒石を敷き詰めた雨落敷があり、雨落敷を横切るように方形の飛石が置かれています。なお園林堂は本瓦葺の宝形造です。園林堂は桂離宮内で、唯一本瓦葺の建物です。
(桂離宮見どころ 園林堂豆知識)
●園林堂の内部には仏壇が設けられ、かつては楊柳観音画像と細川幽斎の画像が祀られていました。現在画像は別の場所に保管され、何も祀られていません。

【桂離宮見どころ(見所) 笑意軒】
笑意軒は池の南側、敷地の南端近くにあります。笑意軒には口の間・中の間・次の間・膳組の間・一の間などがあります。口の間近くの下地窓の上には曼殊院良恕法親王筆による扁額「笑意軒」が掛かっています。一の間には机である付書院があります。笑意軒は一の間と納戸を仕切る襖の下張りから1655年(承応4年)の年紀が見つかり、それ以前に建てられたと言われています。なお笑意軒は茅葺の寄棟造です。
(桂離宮見どころ 笑意軒豆知識)
●笑意軒の名称は李白の句「問余何意栖碧山 笑而不答心自閑」に由来しています。

【桂離宮見どころ(見所) 月波楼】
月波楼は古書院の北にあります。月波楼は冬向きの茶屋と言われている松琴亭に対し、夏向きの茶屋と言われています。月波楼は中央の土間を囲んで、中の間・一の間・二の間・膳組所・口の間などがあります。土間には「渡海朱印船の絵馬」の額が掛かっています。月波楼は昭和の修理の際、襖の下張りから1652年(承応元年)の年紀が見つかり、それ以前に建てられたと言われています。なお月波楼は寄棟造です。
(桂離宮見どころ 月波楼豆知識)
●月波楼は白居易の句「月点波心一顆珠」に由来しています。
●月波楼の二の間には後水尾天皇筆とも、霊元天皇筆とも言われている額「歌月」があります。

【桂離宮見どころ(見所) 庭園】
庭園は回遊式庭園で、日本の庭園の中で最高傑作とも言われています。庭園には小堀遠州の影響が見られ、小堀遠州の義弟・中沼左京や弟子・玉淵坊らが作庭に関わったとも言われています。
(桂離宮見どころ 庭園豆知識)
●庭園は約6万9千平方メートルで、池が庭園の半分を占めています。

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