祇園散策コース(祇園甲部・祇園東・建仁寺・安井金比羅宮)

祇園

祇園散策コース

祇園散策ルートは祇園祭を行っている八坂神社と花街である祇園に祀られている辰巳大明神を結ぶ散策コースです。東側の八坂神社から西側の辰巳大明神までは距離が約1.4キロあり、徒歩で約20分掛かります。ただ余り起伏はない為、比較的楽に散策することができます。祇園散策ルート周辺にはいずれも花街である祇園甲部と祇園東・「風神雷神図」で知られる建仁寺・縁切り縁結び碑がある安井金比羅宮・空也上人ゆかりの六波羅蜜寺・「日本三大ゑびす」に数えられる恵美須神社などがあります。八坂神社からは四条通・花見小路通・大和大路通などを通り、祇園界隈を散策しながら辰巳大明神に向かうのがおすすめです。土産物店や飲食店などがあり、お土産を買ったり、飲食を楽しんだりできます。祇園甲部では例年4月に春の風物詩である都をどりを行っており、チャンスがあれば見物しましょう。辰巳大明神周辺では白川が流れ、巽橋・石畳があり、京都の風情を感じることができます。

【祇園散策コース】

【八坂神社(やさかじんじゃ) 概要】

八坂神社は656年(斉明天皇2年)に高麗から来日した伊利之使主が新羅・牛頭山に座した素戔嗚尊を山城八坂郷に祀ったのが起源とも、876年(貞観18年)に南都の僧・円如が堂を建立して薬師千手等の像を祀り、その後天神が東山の麓・祇園林に垂跡したのが起源とも言われています。また829年(天長6年)に紀百継が山城八坂郷丘一処を賜り、神の祭祀を行ったのが感神院の起源とも言われています。その後869年(貞観11年)に流行した疫病を鎮める御霊会が神泉苑で行われ、祇園祭の起源になりました。970年(天禄元年)からは毎年御霊会が行われるようになりました。95年(長徳元年)に王城鎮護の社として二十一社(二十二社)に数えられました。
京都・八坂神社(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)八坂神社見どころ

【祇園甲部(ぎおんこうぶ) 概要】

祇園甲部は江戸時代初期に八坂神社の門前で営業していた水茶屋とそこで働く茶点て女が起源と言われています。京都所司代・板倉重宗が茶点て女を置くことを許可し、八坂神社の門前の茶屋町を「祇園町」と言うようになりました。現在、祇園甲部は京都五花街の中で最大の花街と言われています。祇園甲部では例年4月に都をどりを行っています。
祇園甲部(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)

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【祇園東(ぎおんひがし) 概要】

祇園東は祇園甲部と同じく、江戸時代初期に八坂神社の門前で営業していた水茶屋とそこで働く茶点て女が起源と言われています。京都所司代・板倉重宗が茶点て女を置くことを許可し、八坂神社の門前の茶屋町を「祇園町」と言うようになりました。明治時代に祇園甲部から分離独立し、四条花見小路北東部が祇園乙部と言われたが、戦後に祇園東新地、その後祇園東に名称を変更しました。祇園東では例年11月に祇園をどりを行っています。
祇園東(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)

【建仁寺(けんにんじ) 概要】

建仁寺は1202年(建仁2年)に鎌倉幕府2代将軍・源頼家が寺域を寄進し、栄西禅師が宋(中国)・百丈山を模して創建しました。土御門天皇の勅許により、禅寺初の年号寺・建仁寺になりました。当初、真言・止観の二院を構え、天台・密教・禅の三宗兼学の道場でした。その後火災などで荒廃し、1258年(正嘉元年)に東福寺開山である聖一国師・円爾が再興しました。1262年(弘長2年)に宋からの渡来僧禅・蘭渓道隆が入寺して禅の道場に改められました。室町時代に京都五山に列せられました。その後天正年間に安国寺恵瓊が方丈・仏殿を移築して再建し、江戸時代に江戸幕府の保護によって伽藍が再建されました。
建仁寺(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)建仁寺見どころ

【安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう) 概要】

安井金比羅宮は飛鳥時代に藤原鎌足が藤原氏の繁栄を祈願する一堂を建立し、藤を植えた藤寺が起源と言われています。平安時代に崇徳天皇が藤を愛でる為に度々行幸したと言われています。1177年(治承元年)に大円法師が参拝した際に崇徳天皇の霊が現れた為、後白河法皇の詔によって光明院観勝寺が建立されました。その後応仁の乱で荒廃し、1695年(元禄8年)に太秦安井から蓮華光院がこの地に移され、鎮守として崇徳天皇に加え、讃岐・金刀比羅宮から勧請した大物主神・源頼政が祀られました。明治維新後の廃仏毀釈で蓮華光院が廃寺になり、安井神社に社名を改め、更に安井金比羅宮に改めました。
安井金比羅宮(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)安井金比羅宮見どころ

【六波羅蜜寺(ろくはらみつじ) 概要】

六波羅蜜寺は地蔵菩薩を祀る小堂宇があった場所とも言われています。六波羅蜜寺は951年(天暦5年)に市聖とも言われる空也上人が自ら刻んだ十一面観音像を道場に安置したのが起源とも言われています。また六波羅蜜寺は963年(応和3年)に鴨川東岸に本尊・観世音菩薩を安置する仮仏殿を建立し、大般若経供養会を行ったのが起源とも言われています。当初、西光寺と称しました。977年(貞元2年)に空也上人の高弟・中信上人が規模を増大して天台別院として栄え、寺号も六波羅蜜寺に改めました。1183年(寿永2年)に兵火で本堂を除いて焼失しました。その後も兵火や火災に見舞われ、その都度再興・修復されたとも言われ、1363年(貞治2年)に現在の本堂が建立されたとも言われています。
六波羅蜜寺(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)

【恵美須神社(えびすじんじゃ) 概要】

恵美須神社は1202年(建仁2年)に臨済宗の宗祖・栄西禅師が建仁寺を創建した際、建仁寺の鎮守として創建されたと言われています。応仁の乱で建仁寺が焼失し、その後再建された際に現在の場所に移ったと言われています。ゑびす信仰の象徴である福笹は恵美須神社独自の「御札」の形態が広く広まったものと言われています。
恵美須神社(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)

【辰巳大明神(たつみだいみょうじん) 概要】

辰巳大明神は起源は明確ではありません。辰巳大明神は南東の守護の為に京都御所の南東(辰巳)に祀られて、辰巳神社と言われたのが起源とも、巽橋に棲んで芸舞妓などを誑かす悪戯を働いていた狸が悪戯をしないことを約束したことから狸を祀ったのが起源とも言われています。辰巳大明神はかつて巽橋畔や新橋の上に祀られていたが、戦中の建物疎開によって現在の場所に移されたと言われています。
辰巳大明神(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)

【祇園散策コース 備考】
散策コースではグーグルマップを使用して、スポットを紹介しています。

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