八坂神社見所ランキング-修学旅行・観光で見学必見

八坂神社見どころ

八坂神社見所ランキング-本殿・西楼門・摂末社・舞殿

八坂神社の見所ランキングを紹介します。見所は1位が徳川家綱の命で再建され、日本最大級の神社神殿と言われる本殿(国宝)、2位が室町時代後期に再建された西楼門(重要文化財)、3位が美御前社などの摂末社です。なお国宝・重要文化財など修学旅行・観光で見るべき名所を紹介しています。(詳細下記参照)

八坂神社見どころ一覧

【修学旅行・観光で絶対に見学すべき本殿(国宝)】

本殿は江戸時代前期に江戸幕府4代将軍・徳川家綱の命によって再建され、350年以上の歴史があります。本殿は日本最大級とも言われています。本殿は八坂神社最大の名所です。なお本殿は1911年(明治44年)4月17日に国の重要文化財、2020年(令和2年)12月23日に国宝に指定されました。

  • 見所概略-本殿は高さ約15メートルです。八坂神社では本殿・舞殿・南楼門・石鳥居が南北の一直線上に建立され、本殿・舞殿・南楼門の高さが同じで、三位一体(さんみいったい)を表すと言われていることから南側の石鳥居から参拝し、高さを確認するのがおすすめです。また八坂神社では例年7月に行われる祇園祭(ぎおんまつり)の際、本殿の周りを時計回りに3周する長刀鉾町稚児お千度(なぎなたほこちょうおせんど)・みやび会お千度・綾傘鉾稚児社参お千度(あやがさほこちごしゃさんおせんど)が行われており、本殿の高さ・面積を実感する為に本殿の周りを歩くのもおすすめです。ちなみに本殿周辺には摂末社も建立されており、本殿参拝後に参拝するのもいいかもしれません。
  • 歴史ポイント-本殿は江戸時代前期の1646年(正保3年)11月に火災で焼失し、1654年(承応3年)に江戸幕府4代将軍・徳川家綱(とくがわいえつな)の命によって再建されました。本殿はかつて平安時代初期に公卿・藤原基経(ふじわらのもとつね )が観慶寺(かんぎょうじ)感神院(かんしんいん)を建立した際、その境内に建立したのが始まりとも言われています。ちなみに藤原基経は邸宅を寄進し、感神院の精舎(しょうじゃ)としたとも言われています。
  • 重要人物-徳川家綱は1641年(寛永18年)に江戸幕府3代将軍・徳川家光(とくがわいえみつ)の長男として生まれました。幼名は竹千代(たけちよ)で、生まれた時から父によって後継ぎに決められました。乳母に育てられた父・家光は父母に寵愛された弟・忠長(ただなが)と世継争いがあった為と言われています。1645年(正保2年)に元服し、1651年(慶安4年)に父が亡くなると10才で将軍宣下を受け、江戸幕府4代将軍に就任しました。幼少将軍であったことから叔父・保科正之(ほしなまさゆき)や父の遺老である酒井忠勝(さかいただかつ)・松平信綱(まつだいらのぶつな)らに補佐され、幕府諸制度を整備しました。質素倹約を重んじ、武芸学問を奨励し、武断政治から文治政治に政策を切り替えました。徳川家綱は1680年(延宝8年)に亡くなりました。
  • 構造-本殿は面積約400坪で、日本最大級の神社神殿です。本殿は御所の紫宸殿(ししんでん)を模していると言われています。紫宸殿では平安時代中期以降、大極殿(だいごくでん)に代わり、天皇の即位・元服(げんぷく)・立太子(りったいし)・節会(せちえ)などの公的な最重要儀式が行われていました。本殿は拝殿とともにひとつの屋根で覆われ、その周囲に又庇(またびさし)が伸ばされ、いくつもの小部屋が配された複雑な構造になっています。独特の構造は祇園造(ぎおんづくり)・八坂造(やさかづくり)と言われています。南北朝時代の1331年(元弘元年・元徳3年)に隆円が描いた「紙本着色祇園社絵図(重要文化財)」に現在と同じ形式の本殿が描かれ、伝統が受け継がれています。
  • 祭神-本殿は中御座に主祭神・素戔嗚尊(すさのをのみこと)、東御座に櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、西御座に素戔嗚尊の8人の子神(八島篠見神(やしまじぬみのかみ)・五十猛神(いたけるのかみ)・大屋比売神(おおやひめのかみ)・抓津比売神(つまつひめのかみ)・大年神(おおとしのかみ)・宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)・大屋毘古神(おおやびこのかみ)・須勢理毘売命(すせりびめのみこと))を祀っています。また東御座に神大市比売命(かむおおいちひめのみこと)・佐美良比売命(さみらひめのみこと)、西御座に稲田宮主須賀之八耳神(いなだのみやぬしすがのやつみみのかみ)も配神として祀っています。なお神仏習合(しんぶつしゅうごう)時代には中の座に牛頭天王 (ごずてんのう)、東の座に八王子 (はちおうじ)、西の座に頗梨采女 (はりさいにょ・ばりうねめ)を祀っていました。
  • 七不思議-本殿は地下に龍が棲むほど底知れぬくらい深い井戸・龍穴(りゅうけつ)があるとも言われ、七不思議に数えられています。また本殿玄関の東の柱から西に向かって柏手(かしわで)を打つと音が大きく反響して龍吼(りゅうぼえ)と言われ、七不思議に数えられています。なお龍(青龍)は平安京の東の鎮めで、龍穴は漆喰(しっくい)で固められているとも言われています。
  • 豆知識-本殿などの社殿を修理する際、祇園祭の山鉾に奉仕する山鉾町や神輿を担ぐ轅町(ながえちょう)が寄進に協力しました。
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【修学旅行・観光で見学すべき西楼門(重要文化財)】

西楼門は室町時代後期に再建され、500年以上の歴史があります。西楼門は八坂神社の正門ではないが、参拝者の多くが利用しています。なお西楼門は1911年(明治44年)4月17日に国の重要文化財に指定されました。

  • 見所概略-西楼門は四条通東側の突き当たりに建立されています。四条通から多くの観光客や修学旅行生が八坂神社を参拝することから西楼門が正門と思っている方も多いかもしれませんが、八坂神社の正門は石鳥居(重要文化財)が建立されている南側になります。西楼門は石段を登って近付くと高さ約9メートル・幅約8メートルの大きさが実感できます。美しい朱塗りの西楼門は石段下から写真撮影するのが定番スポットになっています。また石段上から西側の四条通方面を眺めるのもおすすめです。ちなみに祇園祭の神幸祭の際に石段下に3基の神輿が集結し、出発式が行われています。なお西楼門は八坂神社の西側にあることから西楼門と言われているが、かつて夜叉門(やしゃもん)・籠門(かごもん)とも言われていました。
  • 歴史ポイント-西楼門は室町時代後期の1497年(明応6年)に再建されました。楼門は2007年(平成19年)に95年振りの大修理が行われました。なお西楼門は1913年(大正2年)に四条通が拡張され、市電の敷設工事が行われた際に北側に移動させられ、翼廊が付け加えられました。
  • 構造-西楼門は三間一戸(さんげんいっこ)で、切妻造(きりづまづくり)の本瓦葺(ほんがわらぶき)です。
  • 木像-西楼門には随身(ずいしん)の木像2体が置かれています。西楼門近くには市川雷蔵(いちかわらいぞう)・市川寿海が寄進した石灯籠が建立されています。
  • 七不思議-西楼門は屋根から雨垂れがしないことから雨垂れの跡が一切ないと言われ、七不思議に数えられています。

【修学旅行・観光で見逃せない美御前社などの摂末社】

摂末社には商売繁盛の北向蛭子社・疫病除けの疫神社・美容水で知られている美御前社などがあります。美御前社は美容の神として、芸妓・舞妓に信仰されています。

  • 見所概略-摂末社にはいずれも本殿が重要文化財に指定されている北向蛭子社(えびすしゃ)・疫神社(えきじんじゃ)・悪王子社(あくおうじしゃ)・美御前社(うつくしごぜんしゃ)・大国主社(おおくにしゃ)・玉光稲荷社(たまみついなりしゃ)・日吉社(ひよししゃ)・太田社(おおたしゃ)・大年社(おおとししゃ)・十社(じゅしゃ)・五社(ごしゃ)が祀られています。また大神宮(だいじんぐう)・刃物神社(はものじんじゃ)・厳島社(いつくしましゃ)なども祀られています。八坂神社では本殿だけでなく、摂末社を参拝するとご利益を授かることができます。なお北向蛭子社では例年1月に蛭子社祭(祇園えべっさん)が行われ、四条通を七福神を乗せたえびす船が巡行します。疫神社では7月31日に祇園祭を締めくくる疫神社夏越祭(なごしさい)が行われ、鳥居に厄気を祓うとも言われる大茅輪が設置され、大茅輪をくぐることができます。
  • 北向蛭子社-北向蛭子社は事代主神(ことしろぬしのみこと)を祀り、商売繁盛などのご利益があると言われています。
  • 疫神社-疫神社は蘇民将来(そみんしょうらい)を祀り、疫病除けのご利益があると言われています。
  • 美御前社-美御前社は美を象徴する多紀理比売命(たぎりひめのみこと)・多岐都比売命(たぎつひめのみこと)・市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)の三女神を祀り、美御前社前からは神水「美容水」が湧いています。

【明治時代に再建された舞殿(重要文化財)】

舞殿は明治時代に再建され、100年以上歴史があります。舞殿は料亭・花街の置屋などから奉納された提灯が飾られ、花街の風情を感じることができます。なお舞殿は2020年(令和2年)12月23日に国の重要文化財に指定されました。

  • 見所概略-舞殿は本殿と南楼門の間に建立されています。舞殿は本殿・南楼門と三位一体を表し、同じ高さと言われることから高さをじっくり確認するのがおすすめです。八坂神社では東側に門前町(鳥居町)・祇園が広がり、祇園には花街である祇園甲部・祇園東があることから舞殿には料亭・花街の置屋などから奉納された提灯(ちょうちん)が飾られています。提灯は毎夜明かりが灯されます。花街の情緒も舞殿の魅力になっています。舞殿では7月の祇園祭の際に神輿が泰安され、2月の節分祭・6月の御神楽奉納・中秋の祇園社観月祭・11月の舞楽奉納などでは奉納行事が行われます。節分祭では祇園東・祇園甲部・宮川町・先斗町の舞妓が舞踊を奉納し、豆まきを行います。節分祭では舞妓などを目当てに観光客や市民などが集まって賑わいます。ちなみに祇園祭の花傘巡行後に舞妓が舞踊を奉納します。
  • 歴史ポイント-舞殿は1903年(明治36年)に再建されました。
  • 構造-舞殿は入母屋造の銅板葺(どうばんぶき)です。

【八坂神社 備考】
*参考・・・京都・八坂神社(見所・アクセス・・・)ホームページ

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