八坂神社祇園祭(日本三大祭・京都三大祭)

祇園祭山鉾巡行(Latter Festival Yamahoko-Junko)

祇園祭

祇園祭は八坂神社の祭礼です。祇園祭は千年以上の歴史があり、日本三大祭りに数えられています。また京都三大祭り・京都四大行事にも数えられています。なお祇園祭のハイライト・山鉾巡行(前祭)では長刀鉾を先頭に23基の山鉾、山鉾巡行(後祭)では橋弁慶山を先頭に11基が巡行します。

★祇園祭最新情報。

【祇園祭2025 日程】

祇園祭2025は2025年7月1日(火曜日)の吉符入(きっぷいり)から2025年7月31日(木曜日)の疫神社(えきじんじゃ)の夏越祭(なごしさい)までの7月1ヶ月に渡って行われます。
祇園祭2025日程一覧(宵山屋台・山鉾巡行・・・)

【祇園祭・山鉾巡行 ルートマップ】


●7月17日・山鉾巡行(前祭)
四条烏丸出発(9:00)→四条河原町(9:45頃)→河原町御池(10:30頃)→新町御池到着(11:20頃)
●7月24日・山鉾巡行(後祭)
烏丸御池出発(9:30)→河原町御池(10:00頃)→四条河原町(10:40頃)→四条烏丸到着(11:20頃)

スポンサーリンク(Sponsor Link)

【祇園祭 歴史・簡単概要】

祇園祭(ぎおんまつり)は平安時代前期の869年(貞観11年)に全国に疫病が流行し、牛頭天王(ごずてんのう)・素戔嗚尊(すさのおのみこと)の祟り(たたり)であるとし、卜部日良麿(うらべのひらまろ・卜部平麻呂)が神泉苑(しんせんえん)に国の数と同じ66本の鉾を立て、悪霊を移して穢れ(けがれ)を祓い、薬師如来(やくしにょらい)の化身とされる牛頭天王を祀り、更に牛頭天王を主祭神とする八坂神社から3基の神輿を送り、病魔退散(びょうまたいさん)を祈願した祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)が起源と言われています。祇園祭は970年(天禄元年)から毎年に行われるようになったが、室町時代中期の応仁の乱(1467年(応仁元年)~1477年(文明9年))によって一時途絶えました。その後1500年(明応9年)に町衆の手で再興され、山鉾には中国・ペルシャ・ベルギーなどからもたらされた豪華なタペストリーなどが飾るようになり、「動く美術館」と評されるようになりました。なお祇園祭の山鉾行事は2009年(平成21年)にユネスコの無形文化遺産に登録されました。
祇園祭歴史年表・由来(869年~)

【祇園祭 行事・イベント(要確認)】

祇園祭では山鉾巡行(前祭)・山鉾巡行(後祭)・宵山(前祭)・宵山(後祭)・神幸祭(しんこうさい・おいで)・還幸祭(かんこうさい・おかえり)が人気の行事です。

  • 山鉾巡行(前祭)では長刀鉾(なぎなたほこ)を先頭に23基の山鉾が四条烏丸から巡行し、山鉾巡行(後祭)では橋弁慶山(はしべんけいやま)を先頭に11基の山鉾が烏丸御池から巡行します。なお山鉾巡行(前祭)と山鉾巡行(後祭)では巡行ルートが逆になります。
  • 宵山(前祭)・宵山(後祭)では夕方から山鉾の駒形提灯が灯され、祇園囃子が奏でられます。宵山(前祭)・宵山(後祭)は各3日間行われ、初日が宵々々山、2日目が宵々山、最終日の3日目が宵山とも言われます。
  • 神幸祭では3基の神輿(中御座神輿・東御座神輿・西御座神輿)が八坂神社から御旅所に巡行し、還幸祭では3基の神輿が御旅所から八坂神社に戻ります。

【八坂神社 歴史・簡単概要】

八坂神社(やさかじんじゃ)は起源が明確ではありません。八坂神社は656年(斉明天皇2年)に高麗(高句麗)から来日した調進副使・伊利之使主(いりしおみ)が新羅・牛頭山に座した素戔嗚尊(すさのおのみこと)=牛頭天王(ごずてんのう)を山城八坂郷に奉斎したのが起源とも、876年(貞観18年)に南都(奈良)の僧・円如(えんにょ)が堂(観慶寺)を建立して薬師千手等の像を奉安し、その後天神(祇園神)が東山の麓・祇園林に垂跡(すいじゃく)したのが起源とも言われています。また829年(天長6年)に参議・紀百継(きのももつぐ)が山城八坂郷丘一処を賜り、神の祭祀を行ったのが感神院(かんしんいん)の起源とも言われています。その後869年(貞観11年)に流行した疫病を鎮める御霊会(ごりょうえ)が神泉苑で行われたのが祇園祭の起源と言われ、970年(天禄元年)からは毎年御霊会が行われるようになりました。995年(長徳元年)に王城鎮護の社として二十一社(二十二社)に数えられ、1072年(延久4年)には第71代・後三条天皇が初めて行幸しました。なお八坂神社はかつて感神院・祇園社(ぎおんしゃ)と言われていました。
八坂神社は全国の八坂神社や素戔嗚尊を祭神とする神社の総本社です。
八坂神社見どころ(本殿・西楼門など)

【祇園祭の伝播】

祇園祭は平安時代前期に創始され、その後山鉾巡行などの行事・山車(だし)などが日本各地に伝播していきます。東北では野辺地祇園祭(青森県野辺地町)・会津田島祇園祭(福島県南会津町)、関東では成田祇園祭(千葉県成田市)・佐原祇園祭(千葉県香取市)・八坂神社祇園祭(茨城県龍ヶ崎市)、中部では吉原祇園祭(静岡県富士市)・氷見祇園祭(富山県氷見市)、近畿では難波祇園祭(大阪府大阪市)・亀岡祭(京都府亀岡市)、中国・九州では津和野祇園祭(島根県津和野町)・博多祇園山笠(福岡県福岡市博多区)が行われています。ちなみに祇園祭は会津田島祇園祭(田出宇賀神社・熊野神社)・博多祇園山笠(櫛田神社)とともに日本三大祇園祭に数えられています。

  • 博多祇園山笠は櫛田神社が京都・八坂神社の祭神・素盞嗚大神を勧請した際の御霊会が起源とも言われています。また「九州軍記」によると1432年(永享4年)に始まったとも言われています。更に1241年(仁治2年)に博多で疫病が流行した際、承天寺の開祖である聖一国師・円爾が町民に担がれた木製の施餓鬼棚に乗り、祈祷水(甘露水)を撒きながら町を清めて疫病退散を祈祷したのが起源とも言われています。
  • 会津田島祇園祭は文治年間(1185年~1189年)に鎌倉幕府御家人で、領主・長沼宗政が祇園信仰から牛頭天王・素戔嗚尊を居城の鎮護の神として祀り、古くから田島の鎮守であった田出宇賀神社の祭礼に祇園祭の制を採り入れたのが起源と言われています。会津田島祇園祭はかつて「西の祇園社(京都・八坂神社) 中の津島社(愛知・津島神社 東の田出宇賀社」と言われたそうです。

【祇園祭 備考】
*イベントの情報(日程・場所・内容など)は必ず主催者に確認して下さい。当サイトの情報はあくまで参考情報です。イベントの内容などが変更になっている場合もあります。
祇園祭2025日程(ちまき販売・宵山屋台・・・)

関連記事

京都観光おすすめ

  1. 錦市場(Nishiki Market)
  2. 竹林の道(Bamboo Forest Path)
  3. 嵐山
ページ上部へ戻る