平等院観音堂・平等院見どころ

平等院観音堂

●平等院観音堂は1902年(明治35年)4月17日に国の重要文化財に指定されました。
●平等院観音堂は鎌倉時代前期(1185年~1274年)に平等院創建時の本堂跡に建立されたと言われています。平等院観音堂はかつて平安時代後期に造仏された本尊・十一面観音立像を安置していたが、現在ミュージアム鳳翔館に収蔵されています。十一面観音立像は像高約167.2センチの木造で、後頭部に大笑面(だいしょうめん)がなく、一般的な十一面観音と異なっています。
一般的に観音堂は観音菩薩を祀る仏塔です。観音堂は観音菩薩がインド南端の海岸にある補陀落山(ふだらくせん)に降りたったとされることから海岸や山の懸崖の上などに多くが建立されています。
十一面観音は六観音の一尊です。六観音は千手観音(せんじゅかんのん)・聖観音(しょうかんのん)・十一面観音・馬頭観音(ばとうかんのん)・如意輪観音(にょいりんかんのん)・准胝観音(じゅんでいかんのん)または不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)です。
観音菩薩は菩薩の一尊で、観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)・観自在菩薩(かんじざいぼさつ)・救世菩薩(くせぼさつ)・観音さまなどとも言われています。観音菩薩は人々の救いを求める声を聞き、その苦悩から救済すると言われています。観音菩薩は救う相手の姿に応じて千変万化の相となると言われています。「観音経」では様々に姿を変える三十三応化身(さんじゅうさんおうげしん)が説かれています。
十一面観音像は通例として、頭上の正面側に柔和相(3面)、左側(向かって右)に憤怒相(3面)、右側(向かって左)に白牙上出相(3面)、背面に大笑相(1面)、頭頂に仏相を現します。
●平等院観音堂は桁行七間・梁間四間で、寄棟造(よせむねづくり)の本瓦葺(ほんがわらぶき)です。平等院観音堂は全体的に簡素だが、小屋組構造材である垂木(たるき)を地円飛角(じえんひかく)の二軒とする天平(奈良時代)以来の格式高い様式に倣っています
寄棟造は四方向に傾斜する屋根面を持つ屋根の形式です。寄棟造は大棟(おおむね)の両端から四方に隅棟(すみむね)が降り、2つの台形と2つの二等辺三角形で構成されます。いずれも奈良県の東大寺の大仏殿や正倉院(しょうそういん)・唐招提寺(とうしょうだいじ)の金堂が代表例です。
本瓦葺は陶器製で、断面が湾曲した矩形の平瓦と断面が半円状の丸瓦とを交互に組み合わせて屋根を葺く方法です。瓦葺は飛鳥時代に中国・朝鮮半島から寺院建築の技術とともに伝来しました。瓦葺は檜皮葺(ひわだぶき)・茅葺(かやぶき)・板葺(いたぶき)などに比べ耐水性・耐火性に優れ、台風の多い日本に適していました。なお本瓦葺は本葺き(ほんぶき)とも言われています。
平等院見どころ

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