竹林の道・嵐山散策コース(天龍寺・渡月橋・落柿舎・・・)

竹林の道・嵐山散策コース
竹林の道・嵐山散策コースは京都屈指の人気観光エリアである嵐山・嵯峨野エリアを散策するコースです。北側の竹林の道から南側の嵐山までは距離が約2キロあり、徒歩で30分ほど掛かります。ただ竹林の道も嵐山も人気の観光スポットの為、時期・曜日・時間帯によっては30分以上掛かることがあります。嵐山は京都屈指の桜・紅葉の名所の為、桜・紅葉シーズンは普段よりも人出が多くなって混雑します。竹林の道・嵐山散策コース周辺にはお亀石がパワースポットの野宮神社・庭園が美しい大河内山荘庭園・いずれも紅葉の名所である二尊院と常寂光寺・向井去来の草庵だった落柿舎・世界遺産である天龍寺と塔頭・桂川(大堰川)に架けられている渡月橋などがあります。
【竹林の道・嵐山散策コース】
【竹林の道(ちくりんのみち)・竹林の小径(ちくりんのこみち) 概要】
竹林の道(竹林の小径)は東側の野宮神社と西側の大河内山荘庭園を結ぶ長さ約300メートルの道です。竹林の道は北側の山陰本線(嵯峨野線)・嵯峨野トロッコ列車と南側の天龍寺に挟まれたエリアにあります。竹林の道では両側に竹林が広がり、晴れた日に木漏れ日が差し、風がある日に葉音が感じられます。竹林の道は現在、孟宗竹が中心だが、かつては真竹が多かったそうです。
竹林の道(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)
【野宮神社(ののみやじんじゃ) 概要】
野宮神社は竹林の道の東端付近にあります。野宮神社では野宮大黒天に参詣し、お亀石を撫でながら願うと1年以内に願い事が叶うとも言われています。野宮大黒天には良縁成就・恋愛成就のご利益があるとも言われています。野宮神社は天皇の代理で、伊勢神宮に仕える斎王が身を清めた「野宮」に由来しています。「野宮」の場所は天皇の即位ごとに決められていたが、嵯峨天皇の第10皇女・仁子内親王からは野宮神社に「野宮」が作られるようになりました。
野宮神社(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)
【大河内山荘庭園(おおこうちさんそうていえん) 概要】
大河内山荘庭園は竹林の道の西端付近にあります。大河内山荘庭園は大乗閣・持仏堂・滴水庵・中門などが建てられ、松・桜・楓などの植物が植えられている回遊式日本庭園です。大河内山荘庭園は昭和の名優で、時代劇六大スタアと言われた大河内伝次郎が小倉百人一首ゆかりの小倉山などの雄大な風光に魅せられ、約30年の歳月を掛けて作り上げました。片岡千恵蔵・高峰秀子・山田五十鈴・京マチ子など映画で共演した俳優・女優が訪れたと言われています。
大河内山荘庭園(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)
【二尊院(にそんいん) 概要】
二尊院は竹林の道の北側にあります。二尊院は小倉百人一首を選定した藤原定家の小倉山荘・時雨亭があった場所とも言われています。二尊院は承和年間に第3代天台座主である慈覚大師・円仁が嵯峨天皇の勅願によって創建したと言われています。二尊院の寺号は本尊である「発遣の釈迦(重要文化財)」と「来迎の阿弥陀(重要文化財)」の二如来に由来しています。二尊院は明治維新まで黒戸四ヶ院(遣迎院・廬山寺・般舟院)の一寺として、京都御所内の御黒戸を守りました。
二尊院(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)
【常寂光寺(じょうじゃっこうじ) 概要】
常寂光寺は竹林の道の北側にあります。常寂光寺は小倉百人一首を選定した藤原定家の小倉山荘・時雨亭があった場所とも言われています。常寂光寺は慶長年間に本圀寺16世・日禎上人が隠棲の地として開創したのが起源と言われています。常寂光寺は紅葉シーズンに小倉山が紅葉に染まり、常寂光土のような風情から常寂光寺と名付けられました。仁王像は仏師・運慶作とも言われ、目と足腰の病気にご利益があるとされています。
常寂光寺(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)
【落柿舎(らくししゃ) 概要】
落柿舎は竹林の道の北側にあります。落柿舎は俳人・松尾芭蕉の弟子で、俳人・向井去来(むかいきょらい)の草庵でした。落柿舎では周りに植えられていた柿の実が一夜の内にほとんど落ちたことから落柿舎と言われるようになりました。松尾芭蕉は1691年(元禄4年)4月18日から5月4日まで滞在し、「嵯峨日記(さがにっき)」を記したと言われています。その際に松尾芭蕉は愛宕神社・野宮神社の嵯峨祭を見物したとも言われています。
落柿舎(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)
【天龍寺(てんりゅうじ) 概要】
天龍寺は竹林の道の南側にあります。天龍寺は嵐山・嵯峨野エリアにある唯一の世界遺産です。天龍寺は承和年間に嵯峨天皇の后・檀林皇后が創建した日本最初の禅寺・壇林寺があった場所です。天龍寺は1339年(延元4年・暦応2年)に足利尊氏が後醍醐天皇を弔う為、夢窓疎石を開山として創建しました。天龍寺では幕末までに兵火を含む8度の大火に見舞われ、伽藍の大部分が明治時代以降に再建されました。ただ曹源池庭園は作庭当時の面影を残しているとも言われています。
天龍寺(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)・天龍寺見どころ(庭園・法堂など)
【天龍寺の塔頭(たっちゅう) 概要】
天龍寺の山内には節分(立春の前日)に七福神めぐりが行われる塔頭があります。七福神めぐりでは福笹を受け取り、三秀院(大黒天)・弘源寺(毘沙門天)・慈済院(弁財天)・松厳寺(福禄寿)・永明院(恵比寿)・寿寧院(不動明王)・妙智院(宝徳稲荷)の順に巡ってお札を受け取りって1年の幸福を祈願します。寿老人・布袋の代わりは不動明王・宝徳稲荷です。
天龍寺七福神めぐり
【嵐山(あらしやま) 概要】
嵐山は渡月橋の西側で、西京区にある標高約380メートルの山で、嵐山・嵯峨野のシンボル・ランドマークです。嵐山は古くから京都を代表する景勝地で、平安時代に別荘地になり、国の史跡・名勝に指定されています。また嵐山は古くからの桜・紅葉の名所で、「日本さくら名所100選」・「日本の紅葉の名所100選」に選ばれています。現在、嵐山と言う場合、山自体ではなく、エリアを指すことが多く、桂川の右岸・嵐山(西京区)と桂川の左岸・嵯峨野(右京区)を含め、嵐山・嵯峨野エリアと言われます。嵐山・嵯峨野エリアでは人力車が営業しています。
嵐山(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)
【渡月橋(とげつきょう) 概要】
渡月橋では上流側で貸しボートなどが営業しており、ボート遊びを楽しむことができます。保津川下りの船も到着します。渡月橋は桂川(大堰川)の左岸と中州・嵐山公園中之島地区に架けられている長さ約155メートル・幅約11メートルの橋です。渡月橋は平安時代に僧・道昌が架けたことが起源とされ、角倉了以が現在の場所に架けました。現在の渡月橋は1934年(昭和9年)に完成しました。渡月橋の名称は亀山上皇が橋の上空を移動していく月を眺めて「くまなき月の渡るに似る」と感想を述べたことに由来しています。
渡月橋(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)
【竹林の道・嵐山散策コース 備考】
散策コースではグーグルマップを使用して、スポットを紹介しています。