知恩院の七不思議解説-修学旅行・観光の豆知識・雑学

知恩院見どころ

知恩院の七不思議は鴬張りの廊下・白木の棺・忘れ傘・抜け雀などです。

知恩院の七不思議を簡単にまとめてポイント解説します。七不思議には長さ約550メートルの鴬張りの廊下、三門に安置された白木の棺、御影堂の軒裏にある忘れ傘、大方丈の抜け雀、三方正面真向の猫、大杓子などがあります。(詳細下記参照)

知恩院見どころ(御影堂・三門など)

【長さ約550メートルの鴬張り(うぐいすばり)の廊下】

  • 鴬張りの廊下の概要‐鴬張りの廊下は知恩院の本堂である御影堂(国宝)・集会堂(重要文化財)・大方丈(重要文化財)・小方丈(重要文化財)に至る長さ約550メートルの廊下です。廊下は歩くと不思議なことに鶯の鳴き声のような音が出ます。鶯の鳴き声である「ホーケキョ」が「(仏様の)法聞けよ」とも聞こえると言われています。
  • 鴬張りの廊下の豆知識‐鴬張りの廊下は静かに歩こうとすれば、するほど音が出ることから曲者の侵入を知る「忍び返しの廊下」とも言われています。
  • 伽藍‐鴬張りの廊下で結ばれた御影堂は江戸時代前期の1639年(寛永16年)に江戸幕府3代将軍・徳川家光(とくがわいえみつ)の寄進によって再建されました。集会堂は1635年(寛永12年)に再建されました。大方丈は1641年(寛永18年)に建立されました。小方丈は1641年(寛永18年)に建立されました。

【三門(国宝)に安置された白木の棺(しらきのひつぎ)】

  • 白木の棺の概要‐白木の棺二つは知恩院の出入口である三門の楼上に安置され、棺の中には三門の建立の命を受けた普請奉行・五味金右衛門(ごみきんえもん)夫婦の自作の木像が納められています。五味金右衛門は三門の造営に成功したが、工事の予算が超過した為、その責任をとって夫妻で自刃したと言われています。なお三門は江戸時代前期の1621年(元和7年)に江戸幕府2代将軍・徳川秀忠(とくがわひでただ)の寄進によって建立されました。
  • 白木の棺の豆知識‐白木の棺が安置されている三門は三門(山門)の中で日本最大で、南禅寺(なんぜんじ)の山門・東本願寺(ひがしほんがんじ)の御影堂門とともに京都三大門とも言われています。また日本三大門のひとつにとも言われています。

【御影堂(国宝)の軒裏にある忘れ傘(わすれがさ)】

  • 忘れ傘の概要‐忘れ傘は知恩院の本堂である御影堂正面の軒裏にあり、骨だけになっています。忘れ傘は左甚五郎(ひだりじんごろう)が魔除けの為に置いたとも、白狐が御影堂を建立される際に棲居がなくことから知恩院32世・雄誉霊巌上人に新しい棲居を造って欲しいと依頼し、新しい棲居が出来たお礼に傘を置いて知恩院を守ることを約束したとも言われています。
  • 忘れ傘の豆知識‐忘れ傘の由来のひとつである白狐は祭神として、濡髪大明神(ぬれがみだいみょうじん)に祀られています。なお濡髪大明神は1633年(寛永10年)に江戸幕府3代将軍・德川家光(とくがわいえみつ)が焼失した知恩院を再興した際に造営されたと言われています。
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【大方丈(重要文化財)の抜け雀(ぬけすずめ)】

  • 抜け雀の概要‐抜け雀は大方丈の菊の間の襖絵のことです。襖にはかつて紅白の菊の上に数羽の雀が描かれていたが、雀があまり上手に描かれていた為、不思議なことに生命を持って飛び去ったとも言われています。
  • 抜け雀の豆知識‐抜け雀などの菊の間の襖絵は絵師・狩野信政(かのうのぶまさ)が描きました。
  • 大方丈‐大方丈は1641年(寛永18年)に建立されました。その後1835年(天保6年)に修復が行われ、2004年(平成16年)に屋根の葺き替えが行われました。大方丈は桁行約34.5メートル・梁間約25.1メートルです。

【狩野信政が描いた三方正面真向の猫】

  • 三方正面真向の猫の概要‐三方正面真向の猫は大方丈の廊下にある杉戸に描かれ、子猫を守っている親猫はどこから見ても正面から睨んでいるように見えます。親猫が子猫を愛む姿はいつどこでも見守っている仏様の慈悲を表しているとも言われています。
  • 三方正面真向の猫の豆知識‐三方正面真向の猫は絵師・狩野信政が描きました。

【長さ約2.5メートル・重さ約30キロの大杓子(しゃくし)】

  • 大杓子の概要‐大杓子は大方丈の入口の廊下の梁に置かれ、長さが約2.5メートル・重さが約30キロもある珍しいものです。大坂夏の陣の際、三好清海入道が大杓子を持って暴れ回ったとも、兵士の御飯をすくい振る舞ったとも言われています。
  • 大杓子の豆知識‐大杓子は「すくい」が「救い」に通じ、阿弥陀(あみだ)様の慈悲の深さを表しているとも言われています。

【黒門前にある瓜生石(うりゅうせき)】

  • 瓜生石の概要‐瓜生石は黒門の登り口に向かう路上にあり、周囲には石柵を巡らされています。瓜生石は誰も植えた覚えがないのに瓜が花を咲かせて青々と実ったとも、八坂神社の牛頭天王(ごずてんのう)が瓜生山に降臨し、その後瓜生石に来現して一夜の内に瓜が実ったとも言われています。また瓜生石を掘ると二条城までつづく抜け道があるとも、隕石が落ちた場所とも言われています。
  • 瓜生石の豆知識‐瓜生石は知恩院が建立される前からあったとも言われています。

【知恩院 備考】
*参考・・・知恩院(七不思議・見どころ・・・)ホームページ

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