知恩院見どころ2-修学旅行・観光ポイント
知恩院見どころ-簡単マトメ
知恩院見どころを簡単にマトメてポイント解説します。知恩院には黒門・七不思議に数えられる瓜生石・紅葉・桜・芸舞妓に信仰され、縁結びのご利益がある濡髪大明神・御忌大会などの見どころがあります。(個別解説下記参照)
●御影堂(国宝)・三門(国宝)・方丈(重要文化財)などの知恩院見どころは下記リンクから確認することができます。
知恩院見どころ(御影堂・三門など)
【知恩院の歴史・簡単概要】
知恩院(ちおんいん)は浄土宗(じょうどしゅう)の開祖・法然上人(ほうねんしょうにん)が東山・吉水(よしみず)に草庵を結んだのが起源です。当初吉水御坊(よしみずごぼう)・大谷禅坊(おおたにぜんぼう)などと称されていました。その後鎌倉時代前期の1227年(嘉禄3年)に延暦寺(えんりゃくじ)の衆徒によって破壊されたが、1234年(文暦元年)に法然上人の弟子で、第2世・勢観房源智(せいかんぼうげんち)が再興し、第87代・四条天皇(しじょうてんのう)から寺号「華頂山知恩教院大谷寺(かちょうざん ちおんきょういんおおたにでら)」を賜りました。しかし火災や応仁の乱(1467年(応仁元年)~1477年(文明9年))の兵火などで焼失しました。江戸時代前期の1608年(慶長13年)に江戸幕府初代将軍・徳川家康(とくがわいえやす)が諸堂を建立し、江戸幕府2代将軍・徳川秀忠(とくがわひでただ)、3代将軍・徳川家光(とくがわいえみつ)が引き継ぎました。
知恩院歴史(起源・・・)
【七不思議の鴬張りの廊下の解説】
★概要:鴬張りの廊下は御影堂・集会堂・大方丈・小方丈を結ぶ長さ約550メートルの廊下です。鴬張りの廊下は歩くと鶯の鳴き声のような音が出ます。
★七不思議:鴬張りの廊下は鶯の鳴き声の「ホーケキョ」が「(仏様の)法聞けよ」と聞こえると言われ、七不思議に数えられています。
【黒門・伏見城の解説】
★概要:黒門は七不思議に数えられている瓜生石(うりゅうせき・かしょうせき)近くに建立されています。
★歴史:黒門は慶長年間(1596年~1615年)に山岡道阿弥が伏見城から移築して建立されました。
★様式:黒門は一重門(いちじゅうもん)です。黒門は切妻造の本瓦葺です。黒門は桁行四間・梁行一間です。
【瓜生石(七不思議)の解説】
★概要:瓜生石は黒門への登り口の路上にあります。瓜生石は幅約1.5メートルで、周囲に石柵を巡らされています。瓜生石は掘ると二条城まで続く抜け道があるとも、隕石(いんせき)が落ちた場所とも言われています。瓜生石は七不思議に数えられています。
★歴史:瓜生石は知恩院創建前からあったと言われています。
★伝承:瓜生石は誰も植えた覚えがないのに瓜が花を咲かせて青々と実ったとも、八坂神社の牛頭天王(ごずてんのう)が瓜生山に降臨し、その後瓜生石に来現して一夜の内に瓜が実ったとも言われています。
【紅葉・ライトアップの解説】
★概要:知恩院は紅葉の名所です。約7万3,000坪の山内にイロハモミジなどが分布しています。紅葉は例年11月中旬頃から11月下旬頃に見ごろを迎え、紅葉の見ごろにライトアップが行われています。
知恩院紅葉ライトアップ
【桜・ライトアップの解説】
★概要:知恩院は紅葉だけでなく、桜の名所です。山内に染井吉野・寒桜・山桜・枝垂桜・四季桜・八重桜など約200本の桜が植えられています。桜は例年3月下旬頃から4月上旬頃に見ごろを迎え、桜の見ごろにライトアップが行われています。
知恩院桜ライトアップ
【濡髪大明神(白狐)の解説】
★概要:濡髪大明神(ぬれがみだいみょうじん)は祭神が白狐(びゃっこ)で、火災から守る守護神とも言われています。濡髪大明神は祇園の芸舞妓(げいまいこ)の間で、縁結びのご利益があると言われています。
★歴史:濡髪大明神は1633年(寛永10年)に德川家光が知恩院を再興した際に建立したと言われています。
濡髪大明神(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)
【御忌大会(法然上人の忌日)の解説】
★概要:御忌大会(ぎょきだいえ)は例年4月18日から25日に行われています。御忌大会は法然上人の忌日に門弟が行った知恩講に由来する一番重要な法要です。なお御忌大会はかつて1月に行われていたが、1876年(明治10年)からは4月に行われるようになりました。
★歴史:御忌大会の「御忌」は天皇などの忌日法要を指すが、1524年(大永4年)に第104代・後柏原天皇(ごかしわばらてんのう)から「大永の御忌鳳詔(ほうしょう)」が出されたことより、御忌と言うようになりました。
知恩院御忌大会
【大鐘試し撞き(除夜の鐘)の解説】
★概要:大鐘試し撞きは例年12月下旬に行われています。大鐘試し撞きは大晦日の除夜の鐘の前に本番さながらに行われます。大鐘(梵鐘)は日本最大級の大きさを誇ることから親綱1人・子綱16人の僧侶が撞く特殊な方法で撞かれます。
★豆知識:大鐘が撞かれるのは除夜の鐘と法然上人の御忌大会の時だけだそうです。
知恩院大鐘試し撞き
【崇泰院などの塔頭の解説】
★概要:知恩院には崇泰院(そうたいいん)・報土寺(ほうどじ)・良正院(りょうしょういん)・松宿院(しょうしゅくいん)などの塔頭(たっちゅう)があります。なお塔頭は祖師や高僧の死後、その弟子が祖師・高僧を慕って寄り沿うように創建した小さな寺院です。
★崇泰院:崇泰院は1603年(慶長8年)に江戸幕府初代将軍・徳川家康が生母・伝通院の菩提を弔う為に知恩院を再興した際、知恩院再建普請奉行・竹村道清が建立しました。
崇泰院(アクセス・見どころ・歴史概要:)
★報土寺:報土寺は859年(貞観元年)に大安寺の僧・行教が真言宗の寺として創建したと言われています。その後応仁の乱で荒廃し、1559年(永禄2年)に僧・選誉照阿が再興し、真言宗から浄土宗に改めました。
報土寺(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)
【知恩院 備考(参考リンク・・・)】
*参考・・・知恩院(見どころ・アクセス・・・)ホームページ