伏見稲荷大社白狐社・伏見稲荷大社見どころ

伏見稲荷大社白狐社

●伏見稲荷大社白狐社は2014年(平成26年)1月27日に国の重要文化財に指定されました。
●伏見稲荷大社白狐社は江戸時代前期の1694年(元禄7年)に建立されました。白狐社は下社・中社・上社からなる三社別殿だった頃の下社の末社・阿古町(あこまち)が起源とされ、白狐霊を祀る唯一の社殿と言われています。なお白狐社は命婦専女神(みょうぶとうめのかみ)を祀っています。
白狐社には伝承が残されています。現在、建勲神社(けんくんじんじゃ・たけいさおじんじゃ)が祀られている標高約111.7メートルの船岡山(ふなおかやま)に狐の老夫婦と五匹の子狐が棲んでいました。狐一家は伏見稲荷大社が祀られている標高約233メートルの稲荷山に参詣し、使者になることを祈念しました。願いは叶って、オスは上社に仕えて小薄(をすすき)と称し、メスは下社に仕えて阿古町(あこまち)と称しました。建勲神社には白狐社(命婦社)の親神「船岡山の霊狐(れいこ)」を祀る稲荷命婦元宮(いなりみょうぶもとみや)が祀られています。稲荷大神の眷属(けんぞく)となった狐の神通力により、稲荷大神の霊験は愈々(いよいよ)深く不可思議な力を授けるようになったそうです。
船岡山は京都府京都市北区にあります。船岡山は南北に断層があり、隆起して形成されたとも言われています。船岡山は古くから磐座(いわくら)として信仰されていたとも言われています。また船岡山は古来から景勝の地で、清少納言(せいしょうなごん)は随筆「枕草子(まくらのそうし)・平安時代中期」の231段で「岡は船岡」と名前を挙げました。更に船岡山は葬送地で、歌人・随筆家である吉田兼好(よしだけんこう)は「徒然草(つれづれぐさ)・鎌倉時代末期から南北朝時代」の137段で「鳥部野、舟岡、さらぬ野山にも、送る数多かる日はあれど、送らぬ日はなし」と記しました。なお船岡山は室町時代に船岡山城が築城され、応仁の乱の際に西軍の陣地になりました。
●伏見稲荷大社白狐社は一間社(いっけんしゃ)春日造(かすがづくり)の檜皮葺(ひわだぶき)です。
春日造は仏教建築の影響を受け、奈良時代中期に現れたとも言われています。春日造は奈良市の円成寺(えんじょうじ)の春日堂(国宝)・白山堂(国宝)が最古の例になります。ちなみに春日堂・白山堂は鎌倉時代の1228年(安貞2年)に春日大社の本殿を移築したものと言われています。
檜皮葺は屋根葺手法の一形式です。檜皮葺では檜(ひのき)の樹皮を用いて屋根を葺きます。檜皮葺は日本以外では見られない日本古来の手法です。檜皮葺は飛鳥時代の668年(天智天皇7年)に滋賀県大津市の廃寺・崇福寺(すうふくじ)の諸堂が檜皮で葺かれた記録が最古の記録です。
伏見稲荷大社見どころ

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