平安神宮の見どころ簡単解説2-修学旅行・観光の豆知識
平安神宮の見どころは神門翼廊・東神庫・西神庫・地主社・紅枝垂桜・時代祭など
平安神宮の見どころを簡単にマトメて解説します。見どころには神門翼廊(登録有形文化財)、東神庫(登録有形文化財)、西神庫(登録有形文化財)、大地主神を祀る地主社、紅枝垂桜、京都三大祭りに数えられる時代祭などがあります。(個別解説下記参照)
●大極殿(重要文化財)・神苑(名勝)・大鳥居などの平安神宮見どころは下記リンクから確認することができます。
平安神宮見どころ(大極殿・神苑など)
【平安神宮の歴史・簡単概要】
平安神宮(へいあんじんぐう)は1895年(明治28年)3月15日に平安京遷都1,100年を記念して行われた内国勧業博覧会(ないこくかんぎょうはくらんかい)の目玉として、平安京遷都当時の宮城である大内裏(だいだいり)の一部を復元し、第50代・桓武天皇(かんむてんのう)を祀る神社として創建されました。当初かつての平安京大内裏があった千本丸太町に計画されたが、用地買収に失敗し、現在の場所である岡崎に実物の8分の5の規模で復元されました。ちなみに1893年(明治26年)に地鎮祭(じちんさい)が行われ、1894年(明治28年)に本殿・大極殿(だいごくでん)・応天門(おうてんもん)・蒼龍楼(そうりゅうろう)・白虎楼(びゃっころう)などが完成し、1895年(明治27年)に地鎮式が行われました。
京都・平安神宮基本情報
【応天門に繋がる神門翼廊(登録有形文化財)】
- 概要:神門翼廊は応天門の両脇から東西に延び、それぞれ梁間二間・桁行四間の南北棟に繋がっています。
- 歴史:神門翼廊は1940年(昭和15年)に建立されました。
- 様式:神門翼廊は建築面積約300平方メートルです。神門翼廊は瓦葺です。
【東神庫(登録有形文化財)・西神庫(登録有形文化財)】
- 概要:東神庫・西神庫は本殿の背後で、透塀内の東北隅・西北隅にあります。東神庫・西神庫は正面に両開き板扉を設け、石階・木階があります。
- 歴史:東神庫・西神庫は1940年(昭和15年)に建立されました。
- 様式:東神庫・西神庫は12尺(約3.6メートル)四方の校倉造(あぜくらづくり)です。東神庫・西神庫は切妻造の銅板葺です。
【東祭器庫(登録有形文化財)・西神庫(登録有形文化財)】
- 概要:東祭器庫・西祭器庫は祭器を保管しています。
- 歴史:東祭器庫は1907年(明治40年)に建立され、1940年(昭和15年)に現在の場所に移築されました。西祭器庫は1940年(昭和15年)に東祭器庫に倣って建立されました。
- 様式:東祭器庫・西祭器庫は二階建てで、土蔵造(どぞうづくり)です。東祭器庫・西神庫は切妻造の瓦葺です。
【大地主神を祀る地主社】
- 概要:地主社(じぬししゃ)は平安神宮創建時から鬼門(北東)の守護として、中神苑の一角に建立されています。地主社は大地主神(おおとこぬしのかみ)を祀っています。地主社には災難除けのご利益があるとも言われています。
【紅枝垂桜などの桜・見ごろ】
- 概要:紅枝垂桜(平安紅枝垂・八重紅枝垂桜)は神苑の南神苑・東神苑などに植えられています。桜は例年4月上旬頃に見ごろを迎えます。なお紅枝垂桜は作家・谷崎潤一郎(たにざきじゅんいちろう)が小説「細雪(ささめゆき)」の中で、「紅の雲のよう」と讃えています。
- 歴史:紅枝垂桜はかつて京都・近衛家(このえけ)の庭に植えられていたとも、京都御所から塩竈市・鹽竈神社(しおがまじんじゃ)に下賜されたものとも言われています。その後平安神宮の創建の際、仙台市長から寄贈されて里帰りの桜と言われています。
- 行事:紅枝垂桜が見ごろを迎える時期に紅しだれコンサート(夜間)が行われています。
【秋の紅葉・見ごろ】
- 概要:平安神宮は紅葉の名所です。面積約1万坪の神苑(名勝)などの境内にモミジ・桜などが分布しています。紅葉は例年11月中旬頃に見ごろを迎えます。
【京都三大祭りに数えられる時代祭】
- 概要:時代祭(じだいまつり)・時代行列は例年10月22日に行われています。ちなみに時代祭は10月15日の参役宣状祭から始まり、23日の後日祭で終わります。時代行列には明治維新時代・江戸時代・安土桃山時代・室町時代・吉野時代・鎌倉時代・藤原時代・延暦時代などがあります。なお時代祭は葵祭・祇園祭とともに京都三大祭りに数えられています。
- 歴史:時代祭は1895年(明治28年)の平安神宮創建と平安京遷都1,100年祭を奉祝する為に始まりました。
【大儺之儀が行われる節分祭】
- 概要:節分祭(せつぶんさい)は例年節分の日に行われています。節分祭では厄除け・招福を祈願します。節分祭では鬼を追い払う大儺之儀(だいなのぎ)・豆撤行事(鬼の舞)・大火焚祭などが行われます。大儺之儀は平安時代に宮中で行われていた追儺式(ついなしき)を古式に則り、式次第・作法・祭具・衣裳に至るまでを忠実に再現しています。
【最も重要な祭儀である例祭・例祭翌日祭】
- 概要:例祭は例年4月15日に行われています。例祭は年中行事で最も重要な祭儀です。例祭は天皇陛下からの幣帛(へいはく)を唐櫃(からびつ)に納めた勅使が参向する中で行われます。なお例祭の翌日16日には例祭翌日祭の神賑行事が行われます。
- 歴史:例祭が行われる4月15日は祭神・桓武天皇が781年(天応元年)に即位し、平城京の大極殿で百官の拝賀を受けた日とされています。
【ウエディングなどができる平安神宮会館】
- 概要:平安神宮会館は境内の南東にあります。ウエディング・パーティ・アフタヌーンティなどに利用することができます。アフタヌーンティではランチ後に神苑を眺めながらフレンチのシェフとパティシエが創り上げた和と洋が融合したアフタヌーンティーセットを楽しむことができます。
【平安神宮 備考(参考リンク・・・)】
*参考・・・京都・平安神宮(見どころ・アクセス・・・)ホームページ