東本願寺阿弥陀堂門・東本願寺見所(修学旅行・観光)

東本願寺阿弥陀堂門

●東本願寺阿弥陀堂門は2019年(令和元年)9月30日に国の重要文化財に指定されました。
●東本願寺阿弥陀堂門は1911年(明治44年)に再建されました。江戸時代初期の1602年(慶長7年)に真宗大谷派第12代門首・教如(きょうにょ)が江戸幕府初代将軍・徳川家康(とくがわいえやす)から寺地を寄進され、1603年(慶長8年)11月に阿弥陀堂が建立され、その後御影堂門も建立されたとも言われています。ただ唐門(からもん)として建立されたとも言われています。幕末(江戸時代後期)の1864年(元治元年)の禁門の変によるどんどん焼けによって焼失し、1911年(明治44年)に再建されました。ちなみに阿弥陀堂門は江戸時代前期の1667年(寛文7年)に規模拡大の為に阿弥陀堂が再建されたこともあり、阿弥陀堂の真正面に位置していません。なお阿弥陀堂門は本堂門とも言われています。
一般的に唐門は切妻造(きりづまづくり)・入母屋造(いりもやづくり)の屋根に丸みをつけて造形した唐破風(からはふ)がついた門です。唐門は豪華な彫刻が施されたものは向唐門(むこうからもん)、唐破風が妻にある簡素なものは平唐門(ひららもん)と言われています。唐門は平安時代後期に見られるようになり、桃山時代が隆盛期と言われています。
●東本願寺阿弥陀堂門は四脚門で、切妻造(きりづまづくり)の檜皮葺(ひわだぶき)です。東本願寺阿弥陀堂門は前後に唐破風(からはふ)付です。阿弥陀堂門は蟇股(かえるまた)に瑞鳥(ずいちょう)、その下部に咲き競う牡丹(ぼたん)があります。また正面の木鼻(きばな)に大輪の牡丹、側面の木鼻に獅子(しし)が彫られています。門扉の格間には菊紋と五七桐紋の飾り金具が取り付けられています。
切妻造は屋根の最頂部の棟(むね)から両側に葺き下ろし、その両端を棟と直角に切った屋根の形式です。切妻造は本を開いて伏せたような形で、平行な面を平(ひら)、棟と直角な面を妻(つま)と言います。切妻造は古くは真屋(まや)とも言われ、伊勢神宮(いせじんぐう)・出雲大社(いづもたいしゃ)などの社殿に採用されています。ちなみに四方向に傾斜する屋根面を持つ寄棟造(よせむねづくり)よりも格式が上とも言われています。なお切妻造は世界各地で見られる屋根の形式です。
檜皮葺は屋根葺手法の一形式です。檜皮葺では檜(ひのき)の樹皮を用いて屋根を葺きます。檜皮葺は日本以外では見られない日本古来の手法です。檜皮葺は飛鳥時代の668年(天智天皇7年)に滋賀県大津市の廃寺・崇福寺(すうふくじ)の諸堂が檜皮で葺かれた記録が最古の記録です。
唐破風は弓形のように中央部を丸みをつけ、両端が反りかえった曲線状に造形した破風です。軒唐破風は屋根本体の軒先を丸みを帯びた造形した破風です。向唐破風は屋根本体とは別に出窓のように造形した破風です。なお破風は切妻造(きりづまづくり)・入母屋造(いりもやづくり)の屋根の妻の三角形の部分です。
東本願寺見どころ

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