2030年(戌年・犬年・いぬどし)の京都初詣スポット

2030年(戌年・犬年)の京都初詣スポット
2030年(戌年・犬年)の京都初詣スポットを紹介しています。初詣スポットには言社(下鴨神社の末社)・三宝寺・即成院などがあります。三宝寺は洛陽十二支妙見めぐりの戌(西北西)にあたり、鳴滝の妙見宮とも言われています。洛陽十二支妙見めぐりは京都市内で妙見大菩薩が祀られている十二箇所の霊場です。なお三宝寺は子宝犬の石像が置かれています。
【初詣の基礎知識・十二支(じゅうにし)】
十二支は子(ね・鼠(ねずみ))・丑(うし・牛)・寅(とら・虎)・卯(う・兎(うさぎ))・辰(たつ・龍(りゅう))・巳(み・蛇(へび))・午(うま・馬)・未(ひつじ・羊)・申(さる・猿)・酉(とり・鶏(にわとり))・戌(いぬ・犬)・亥(い・猪(いのしし))からなります。十二支は中国の殷(いん)時代(紀元前17世紀頃~紀元前1046年)に甲骨文字(こうこつもじ)を記す際に十干(じっかん)と組み合わされて日付の記録に利用されていました。中国の戦国時代(紀元前403年~紀元前221年)以降に日(日付)だけでなく、年・月・時刻・方位の記述にも利用されるようになりました。中国ではインドの木星紀年法を取り入れ、動物を当てはめたと言われています。日本では古代に中国から伝わり、5世紀の古墳の出土品に「辛亥年七月中。」などという干支が刻まれています。
【下鴨神社(しもがもじんじゃ)の末社・言社(ことしゃ)・左京区】
下鴨神社の末社・言社は何年でも、何年生まれでもご利益があるとも言われています。
言社は十二支の守護神です。言社の祭神・大国主命(おおくにぬしのみこと)は7つの名前と7つの働きを持ち、その名前ごとに7つの社が祀られています。巳(み)・未(ひつじ)の守護神は一言社(東社)、午(うま)の守護神は一言社(西社)、子(ね)の守護神は二言社(北社)、丑(うし)・亥(い)の守護神は二言社(南社)、卯(う)・酉(とり)の守護神は三言社(北社)、寅(とら)・戌(いぬ)の守護神は三言社(中社)、辰(たつ)・申(さる)の守護神は三言社(南社)です。
●言社・大国さまは起源が明確ではありません。言社は日本最古の歴史書「古事記(こじき)」の因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)に登場する大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀っています。
言社(アクセス・マップ・歴史・・・)
【三宝寺(さんぽうじ)・右京区】
三宝寺(さんぽうじ)は洛陽十二支妙見めぐり(らくようじゅうにしみょうけんめぐり)の戌(西北西)にあたり、鳴滝の妙見宮とも言われています。洛陽十二支妙見めぐりは京都市内で妙見大菩薩が祀られている十二箇所の霊場です。なお三宝寺は子宝犬(母犬と子犬たち)の石像が置かれています。
●三宝寺(三寳寺)は1628年(寛永5年)に右大臣・菊亭経季(今出川経季)と中納言・今城為尚(冷泉為尚)が第108代・後水尾天皇の内旨により、中正院日護上人を開山として創建し、両家の菩提寺にしたのが起源です。1631年(寛永8年)に第108代・後水尾天皇から号「金映山妙護国院三寳寺」を賜りました。宝暦年間(1751年~1764年)に菊亭家邸内から御車返しの桜が根分けされて移植されました。三宝寺は大いに栄えて塔頭が12ヶ寺を数えたが、その後江戸時代末期に荒廃しました。1929年(昭和4年)の第124代・昭和天皇の即位式の建物を移して本堂が再建されました。また1981年(昭和56年)の日蓮聖人七百遠忌の際に増改築・修理が行われました。
三宝寺(アクセス・マップ・歴史・・・)
【即成院(そくじょういん)・東山区】
即成院は弘法大師(こうぼうだいし)像の前に阿吽(あうん)の狛犬(こまいぬ)が置かれています。犬は真言宗(しんごんしゅう)の開祖である弘法大師・空海(くうかい)が高野山(こうやさん)に金剛峯寺(こんごうぶじ)を創建する際、険しい山中を道案内したことに由来しています。
●即成院は寺伝によると992年(正暦3年)に恵心僧都・源信が伏見に創建した光明院が起源とも、寛治年間(1087年~1094年)に太政大臣・藤原頼通の次男で、伏見長者・橘俊綱が伏見山の山荘に阿弥陀如来・二十五菩薩像を安置し、即成就院・伏見寺と言われたのが起源とも言われています。平安時代末期に鎌倉幕府初代将軍・源頼朝の弟・源義経軍に従軍した武将・那須与一が参詣し、武運を祈願したとも言われています。1594年(文禄3年)に関白・豊臣秀吉による伏見城の築城に伴って深草大亀谷に移りました。明治維新後の神仏分離令・廃仏毀釈によって一時廃寺になり、仏像は泉涌寺に引き取られ、1899年(明治32年)に泉涌寺の塔頭・法安寺と合寺し、1902年(明治35年)に現在の場所に移り、1941年(昭和16年)に寺号が法安寺から即成院に改められました。
即成院(アクセス・マップ・歴史・・・)
【2030年(戌年・犬年)の京都初詣スポット 備考】
京都初詣ランキング2026