上賀茂神社細殿(拝殿)・上賀茂神社見どころ

上賀茂神社細殿(拝殿)

●上賀茂神社細殿(拝殿)は1903年(明治36年)4月15日に国の重要文化財に指定されました。
●上賀茂神社細殿(拝殿)は江戸時代前期の1628年(寛永5年)に建てられました。細殿は桁行五間・梁間二間で、入母屋造の檜皮葺です。
一般的に一般的に拝殿は神社で祭祀・拝礼を行なう為の社殿です。拝殿は本殿前に建立されるが、拝殿がない神社(春日大社・伊勢神宮など)や拝殿が2つある神社(伏見稲荷大社・明治神宮など)などがあります。拝殿が2つある場合、手前の拝殿が外拝殿(げはいでん)、奥の拝殿が内拝殿(ないはいでん)と言われます。また拝殿の中央が土間で、通り抜けられる場合には割拝殿(わりはいでん)と言われます。ちなみに本殿と拝殿の間に幣帛(へいはく)を奉る幣殿(へいでん)が建立される場合もあります。拝殿は一般に本殿よりも大きく建立され、鈴(鈴の緒(すずのお))や鰐口(わにぐち)が設置される場合もあります。拝殿は舞殿・神楽殿などを兼ねる場合もあります。なお拝殿では神職が祭祀を行う際に神職などが着座します。拝殿では参拝者が拝礼を行う際に手前で拍手を打ちます。
入母屋造は切妻造と寄棟造を組み合わせた屋根の形式です。寄棟造の屋根の上に切妻造の屋根を載せた形で、切妻造の四方に庇(ひさし)がついています。京都御所の紫宸殿(ししんでん)のように切妻と寄棟の角度が一続きでないものは錣屋根(しころやね)とも言われています。日本では古くから切妻造は寄棟造よりも格式が上とも言われ、それらの組み合わせた入母屋造は最も格式が高いとも言われています。入母屋造は法隆寺(ほうりゅうじ)の金堂・唐招提寺(とうしょうだいじ)の講堂に採用されています。
檜皮葺は屋根葺手法の一形式です。檜皮葺では檜(ひのき)の樹皮を用いて屋根を葺きます。檜皮葺は日本以外では見られない日本古来の手法です。檜皮葺は飛鳥時代の668年(天智天皇7年)に滋賀県大津市の廃寺・崇福寺(すうふくじ)の諸堂が檜皮で葺かれた記録が最古の記録です。
●上賀茂神社細殿(拝殿)前には円錐状の2つの砂の山・立砂(たてずな)があります。立砂は神代の昔に祭神・賀茂別雷命(かもわけいかづちのかみ)が降臨した神山(こうやま)を模したのもで、向かって左に3本(陽)と右に2本(陰)の松葉が差されています。
松葉はかつて祭神・賀茂別雷命が降臨した神山に登って祭祀を行い、祭神・賀茂別雷命を里に迎えて祭祀を行う為、神山から持って来た松の木を立てて神迎えをしたことに由来しています。その後社殿が造営されると松の木が松葉に代わり、松の木が立てられた場所に砂が盛るようになりました。3本(陽)と右に2本(陰)の松葉は陰陽道(おんみょうどう)により、奇数(陽)と偶数(陰)を合わせて、神の出現を願うという意味があるそうです。なお立砂は細殿(拝殿)前だけでなく、本殿の祝詞座(のりとざ)前と背後にもあり、祝詞座前・祝詞座背後、細殿前の順で大きく砂が盛られています。
上賀茂神社見どころ

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