貴船神社のご利益・パワースポット(縁結び・運気隆昌・・・)
貴船神社のご利益・パワースポット
貴船神社のご利益・パワースポットを紹介します。貴船神社は和泉式部が結社に参詣し、恋の願いが叶えられたことから縁結びのご利益があると言われています。本宮・結社・奥宮を結ぶ道は恋の道とも言われています。(個別解説下記参照)
【貴船神社の歴史・簡単概要】
貴船神社は社伝によると初代・神武天皇(じんむてんのう)の母である玉依姫命(たまよりひめのみこと)が黄色い船に乗って淀川(よどがわ)・鴨川(かもがわ)・貴船川(きぶねがわ)を遡り、水神を祀ったのが起源と言われています。また貴船神社は第18代・反正天皇(はんぜいてんのう)の時代の造営されたとも言われています。貴船神社は666年(白鳳6年)に社殿造替の記録があり、それ以前から祀られていたとも言われています。その後1046年(永承元年)7月の出水によって社殿が流失し、1055年(天喜3年)に現在の本宮の場所に社殿が再建され、かつての場所は奥宮になりました。貴船神社の名称は「黄船(黄色い船)」に由来しています。なお貴船神社は歴代天皇が古来から雨を祈願する時には黒馬、雨止め(晴れ)を祈願する時には白馬を奉納していたと言われています。その後生き馬の代わりに木の板に描いた馬が奉納されるようになり、絵馬の起源になったとも言われています。
【貴船神社(きふねじんじゃ) パワースポット】
- ご利益:貴船神社は平安時代の歌人・和泉式部(いずみしきぶ)が結社(ゆいのやしろ)に参詣し、恋の願いが叶えられたことから縁結びのご利益があると言われています。ちなみに貴船神社はそれ以来恋の宮とも言われ、本宮・結社・奥宮を結ぶ道は恋の道とも言われています。貴船神社には縁結び以外にも運気隆昌・諸願成就のご利益もあると言われています。
- 貴船神社は橋姫が自分を捨てた男を恨んで奥宮に丑の刻参り(うしのこくまいり)をしたという「宇治の橋姫」から悪縁切りのご利益もあると言われています。橋姫は宇治川で生きながら鬼になったとも、源頼光の四天王のひとり渡辺綱(わたなべのつな)に一条戻橋で片腕を斬り落とされた嫉妬の鬼とも言われています。ちなみに丑の刻参りは貴船明神が「丑の年の丑の月の丑の日の丑の刻」に貴船山に降臨したとされていることに由来しています。貴船神社は「宇治の橋姫」以外にも後妻を娶った男を先妻が恨み、貴船神社に詣でて鬼となって陰陽師・安倍晴明と対峙した謡曲・鉄輪(かなわ)の舞台にもなっています。先妻は「赤い布を裁ち切り身にまとい、 顔には朱を塗り、頭には鉄輪を乗せ、ろうそくを灯せば鬼となる」というお告げを受けたとも言われています。
【本宮(ほんぐう) パワースポット】
- 本宮のご利益:本宮は水を司る水源の神・高おかみ神(たかおかみのかみ・淤加美神)を祀り、降雨・止雨のご利益があるとも言われています。貴船神社では818年(弘仁9年)に第52代・嵯峨天皇が黒毛の馬を献じて、祈雨の儀(けうのぎ)を行ったと言われています。その後歴代天皇も生馬を捧げ、雨乞い・雨止めを祈願したと言われています。雨乞いには黒毛の馬、雨止めには白毛の馬(晴天の象徴)・赤毛の馬(太陽の象徴)が捧げられました。生馬はやがて絵馬(板立馬)に変わり、貴船神社は絵馬発祥の社とも言われています。なお貴船神社では例年3月9日に雨乞祭(あまごいまつり)が行われ、1年間の天候順調による適量の降雨と五穀豊穣を祈願しています。
【奥宮(おくぐう) パワースポット】
- 奥宮のご利益:奥宮は本宮と同様に高おかみ神を祀り、降雨・止雨のご利益があるとも言われています。また奥宮は闇おかみ神(くらおかみのかみ)・玉依姫命(たまよりひめのみこと)も祀られているとも言われています。ちなみに闇おかみ神は高おかみ神と同一神とも言われています。高おかみ神は山上の龍神、闇おかみ神は谷底暗闇の龍神とも言われているそうです。
- 奥宮にある船形石(長さ約10メートル・幅約4メートル・高さ約2メートル・外周約24メートル)には航海安全・旅行安全のご利益があるとも言われています。玉依姫命が黄色い船に乗って淀川・鴨川・貴船川を遡った際、黄色い船は人目に触れぬよう石で包まれたとも言われています。
【結社(ゆいのやしろ) パワースポット】
- 結社のご利益:結社(中宮(なかみや))は磐長姫命(いわながひめのみこと)を祀り、縁結びのご利益があるとも言われています。結社ではかつて細長い葉を玉垣などに結んで縁結びを願っていたが、現在本宮で授与される細長い緑色の結び文に願い事を書いて結び処に納めて祈願するようになりました。なお磐長姫命には天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が磐長姫命の妹・木花開耶姫(このはなさくやひめ)と結婚した際、父・大山祇命(おおやまつみのみこと)が姉妹を瓊瓊杵尊に送ったが、磐長姫命だけが返されて恥じ、「我長くここにありて、縁結びの神として、世のため人のために良縁を得させん」と言って祀られたという伝承が残されています。なお結社は平安時代の歌人・和泉式部が参詣し、恋の願いが叶えられたとも言われています。
- 和泉式部は大江雅致(おおえまさむね)の娘で、冷泉天皇の皇后・昌子(しょうし)に仕えました。その後和泉守・橘道貞(たちばなみちさだ)と結婚して、小式部内侍(こしきぶのないし)を生んだが、道貞とは夫の心変わりから別居しました。その後に後冷泉天皇の第3皇子・為尊親王(ためたかしんのう)やその弟・敦道親王(あつみちしんのう) から求愛を受けたり、道長四天王と称された藤原保昌(平井保昌)と再婚したりしました。
【水占おみくじ(みずうらないおみくじ) パワースポット】
- 水占おみくじのご利益:貴船神社では水占おみくじを授与しています。水占おみくじは一見真っ白に見える紙だが、ご神水が引かれた水占齋庭(みずうらゆにわ)に浮かべると文字がゆっくりと浮かび上がって吉凶などが分かるようになっています。
【貴船神社 備考】
貴船神社見どころ(本宮・結社など)