北野天満宮本殿・北野天満宮見所(修学旅行・観光)

北野天満宮本殿

●北野天満宮本殿は1897年(明治30年)12月28日に国の重要文化財、1959年(昭和34年)6月27日に国宝に指定されました。
●北野天満宮本殿・拝殿・石の間・楽の間は江戸時代初期の1607年(慶長12年)に関白・豊臣秀吉(とよとみひでよし)の遺命により、秀吉の子・豊臣秀頼(とよとみひでより)が建立しました。なお北野天満宮では室町時代の1444年(文安元年)に起こった文安の麹騒動(ぶんあんのこうじそうどう)などで社殿が度々焼失し、その都度朝廷や将軍家などによって造営・修繕が行われてきました。
豊臣秀頼は安土桃山時代の1593年(文禄2年)8月29日に関白・豊臣秀吉と側室・淀殿(よどどの・浅井茶々(あざいちゃちゃ))の間の第2子として大坂城で生まれました。豊臣秀頼は豊臣秀吉57歳の時の子で、健康な成長を願って、一旦捨てた形にして家臣・松浦重政(まつうらしげまさ)が拾い上げました。豊臣秀頼は幼名は拾丸(ひろいまる)で、乳母は宮内卿局(くないきょうのつぼね)・右京大夫局(うきょうのだいぶのつぼね)・正栄尼(しょうえいに)でした。豊臣秀吉は豊臣秀頼誕生直後に関白・豊臣秀次(とよとみひでつぐ)の娘と婚約させようとしたが、1595年(文禄4年)に豊臣秀次の関白職を奪って自刃させ、豊臣秀頼の継嗣としての地位を確定させました。豊臣秀頼は豊臣秀吉とともに伏見城に住んでいたが、1598年(慶長3年)8月に豊臣秀吉が死去すると豊臣秀頼は家督を継ぎ、豊臣秀吉の遺命によって大坂城に移り住みました。豊臣秀頼は1600年(慶長5年)の関ヶ原の戦い後に摂津・河内・和泉を知行する一大名になったが、1603年(慶長8年)に江戸幕府初代将軍・徳川家康(とくがわいえやす)の孫、江戸幕府2代将軍・徳川秀忠(とくがわひでただ)の子・千姫(せんひめ)と結婚しました。しかし1614年(慶長19年)の方広寺鐘銘事件(ほうこうじしょうめいじけん)によって大坂の陣が勃発し、1615年(慶長20年)6月4日に秀頼は淀殿らとともに自害しました。なお豊臣秀頼は多くの神社仏閣に寄進したり、再建などに尽力したりしています。
豊臣秀吉は1537年(天文6年)3月17日(旧暦2月6日)に織田信長(おだのぶなが)の足軽(百姓)・木下弥右衛門(きのしたやえもん)と美濃の鍛冶・関兼貞の娘・なか(仲・天瑞院(てんずいいん))との間に生まれました。1554年(天文23年)頃から織田信長に仕え、1561年(永禄4年)に浅野長勝(あさのながかつ)の養女・北政所(ねね)と恋愛結婚しました。その後戦功を重ねて頭角を現し、1582年(天正10年)に明智光秀(あけちみつひで)が織田信長に謀反を起こした本能寺の変(ほんのうじのへん)後、山崎の戦い(やまざきのたたかい)で明智光秀を破り、四国・九州・関東・奥羽を平定し、1590年(天正18年)に天下を統一を成し遂げ、1598年(慶長3年)9月18日(旧暦8月18日)に62歳で伏見城内で亡くなりました。なお豊臣秀吉は1585年(天正13年)に関白、翌1586年(天正14年)に豊臣姓を賜って、太政大臣になりました。
一般的に本殿は祭神(神霊・神体)を祀る建物です。本殿は神殿(しんでん)とも言われ、古くは正殿(せいでん・しょうでん)・宝殿(ほうでん)とも言われていました。なお本殿が内陣と外陣に分かれている場合、内陣に祭神が祀られ、外陣は献饌(けんせん)・奉幣(ほうべい・ほうへい)の場として使われます。
●北野天満宮本殿・拝殿・石の間・楽の間は連結した日本最古の八棟造(やつむねづくり)・権現造(ごんげんづくり)です。
八棟造は本殿と拝殿をつなぐ部分を石敷の間とし、それに両下りの廂屋根(ひさしやね)を付けた建築様式です。本殿・拝殿は切妻造(きりづまづくり)と寄棟造(よせむねづくり)を組み合わせた入母屋造(いりもやづくり)で、破風(はふ)を据えています。八棟造では複雑に配置された建物に破風を備えた豪奢な屋根を重ねて配置します。八棟造の「八」は数字の「八」を意味するのではなく、「多数」を意味しています。八棟造は安土桃山時代に多く用いられ、江戸時代に建立された日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)の権現造(ごんげんづくり)の原型になりました。
【北野天満宮 備考】
*参考・・・京都・北野天満宮(拝観料・アクセス・歴史概要・見どころ・・・)ホームページ
●北野天満宮の歴史(創建から現在)を紹介しています。
北野天満宮歴史(菅原道真・豊臣秀吉・豊臣秀頼)
●北野天満宮の見どころ(本殿・三光門など)を紹介しています。
北野天満宮見どころ(本殿・三光門など)

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