清水寺千体石仏群・清水寺見どころ

清水寺千体石仏群

●清水寺千体石仏群は仁王門から成就院に向かう参道の山肌に千体石仏群が祀られています。千体石仏群には地蔵菩薩・観音菩薩・阿弥陀如来・釈迦如来・大日菩薩などの多種多様な石仏が混在しています。千体石仏群の内、お地蔵さま(地蔵菩薩)はかつて京都市内で祀られていたが、明治維新後の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の際に捨てるのが忍びないと清水寺に持ち込まれました。廃仏毀釈は苛烈を極め、寺院が廃寺に追い込まれたり、仏像が破壊され、京都市内には数えきれないほどの石仏が打ち捨てられたとも言われています。なお千体石仏群は有志が前垂れの掛け替えを行っています。
地蔵菩薩は菩薩の一尊です。地蔵菩薩はお釈迦様(釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ))が没し、5億7,600万年後か、56億7,000万年後に弥勒菩薩(みろくぼさつ)が出世成道するまでの間、無仏の五濁悪世(ごじょくあくせ)で六道(地獄道(じごくどう)・餓鬼道(がきどう)・畜生道(ちくしょうどう)・修羅道(しゅらどう)・人道(にんげんどう)・天道(てんどう))に苦しむ衆生を教化救済するとされています。日本では地蔵菩薩は「子供の守り神」とされ、小児の成長を見守り、夭折した小児の死後を救い取ると信じられています。親に先立って死亡した小児は親不孝の報いで苦を受け、親の供養の為に賽の河原(さいのかわら)で石の塔婆を作るが、鬼が塔婆を破壊し、何度も繰り返さなければならないが、最終的に地蔵菩薩が救済します。また地蔵菩薩は道祖神(どうそじん)と習合した為、全国の街道・辻々に石像が数多く祀られています。地蔵菩薩は「地蔵菩薩本願経(じぞうぼさつほんがんきょう)」で善男善女の為の二十八種利益と天龍鬼神の為の七種利益が説かれています。二十八種利益は天龍護念(てんりゅうごねん)・善果日増(ぜんがにちぞう)・集聖上因(しゅうしょうじょういん)・菩提不退(ぼだいふたい)・衣食豊足(えじきぶそく)・疾疫不臨(しつやくふりん)・離水火災(りすいかさい)・無盗賊厄(むとうぞくやく)・人見欽敬(にんけんきんぎょう)・神鬼助持(じんきじょじ)・女転男身(にょてんなんしん)・為王臣女(いおうしんにょ)・端正相好(たんじょうそうごう)・多生天上(たしょうてんじょう)・或為帝王(わくいたいおう)・宿智命通(しゅくちみょうつ)・有求皆従(うぐかいじゅう)・眷属歓楽(けんぞくかんらく)・諸横消滅(しょおうしょうめつ)・業道永除(ごうどうようじょ)・去処盡通(こしょじんつう)・夜夢安楽(やむあんらく)・先亡離苦(せんもうりく)・宿福受生(しゅくふくじゅしょう)・諸聖讃歎(しょしょうさんだん)・聰明利根(そうみょうりこん)・饒慈愍心(にょうじんみんしん)・畢竟成佛(ひっきょうじょうぶつ)です。七種利益は速超聖地(そくちょうしょうじ)・悪業消滅(あくごうしょうめつ)・諸佛護臨(しょぶつごりん)・菩提不退(ぼだいふたい)・増長本力(ぞうちょうほんりき)・宿命皆通(しゅくみょうかいつう)・畢竟成佛(ひっきょうじょうぶつ)です。なお地蔵菩薩は頭を丸め、左手に宝珠(ほうじゅ)、右手に錫杖(しやくじよう)を持っています。
廃仏毀釈は明治政府が古代の祭祀(さいし)と政治が一体となった祭政一致体制を実現させる為、1868年(慶応4年)4月5日に太政官布告・神仏分離令に発し、1870年(明治3年)2月3日に詔書・大教宣布を出したことにより、それらを拡大解釈することによって仏教を排斥したり、寺院・仏像・仏具などを破壊したりした運動です。長年仏教に虐げられてきたと考えた神職や共鳴する民衆らが中心に各地で廃仏毀釈を行いました。廃仏毀釈では奈良・大神神社の別当寺・平等寺と神宮寺・大御輪寺などが廃寺になったり、北野天満宮の多宝塔・石清水八幡宮の大塔などが破壊されたりしました。
清水寺見どころ

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