松尾神社本殿・松尾神社見所(修学旅行・観光)

松尾神社本殿

●松尾神社本殿は1913年(大正2年)4月14日に国の重要文化財に指定されました。
●松尾神社本殿は戦国時代(室町時代後期)の1568年(永禄11年)に奈良・春日大社(かすがたいしゃ)の摂社・若宮神社(わかみやじんじゃ)の本殿として建立され、江戸時代後期の1808年(文化5年)に若宮神社から移築されました。本殿は月読尊(つきよみのみこと)を祀っています。
若宮神社は平安時代後期の1135年(保延元年)に造営され、かつて榎社(えのきしゃ)と言われていました。大雨・洪水による飢饉が続き、疫病が蔓延したことから万民救済の為に春日大社と同じ規模の社殿が造営されました。翌1136年(保延2年)に関白・藤原忠通(ふじわらのただみち)が五穀豊穣・万民安楽を祈願する為、春日若宮おん祭を始め、現在まで1度も途切れることなく行われています。その後1876年(明治10年)に社名を若宮神社に改めました。
春日大社は社伝によると約1,300年前、奈良時代(710年~794年)頃に常陸国(茨城県)・鹿島神宮(かしまじんぐう)の武甕槌命(たけみかづちのみこと)を御蓋山(みかさやま)の山頂・浮雲峰(うきぐものみね)に勧請して祀ったのが起源と言われています。その後奈良時代後期の768年(神護景雲2年)に左大臣・藤原永手(ふじわらのながて)が第48代・称徳天皇(しょうとくてんのう)の勅命によって現在の場所に社殿を造営し、下総国(千葉県)・香取神宮(かとりじんぐう)の経津主命(ふつぬしのおおみこと)や河内国(大阪府)・枚岡神社(ひらおかじんじゃ)の天児屋根命(あめのこやねのみこと)と比売神(ひめがみ)を勧請したと言われています。
月読尊(月読命)は伊弉諾(いざなぎ)と伊弉冉(いざなみ)の子神(第2子)として生まれました。また伊弉諾が伊弉冉のいる黄泉(よみ)の国から生還し、黄泉の穢れから禊(みそぎ)を行った際に右の目から生まれたとも言われています。月読尊は天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟神、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の兄神にあたります。月読尊は天照大神の高天原(たかまがはら)、素戔嗚尊の根の国(ねのくに)に対し、夜の食国(おすくに)を治めました。月読尊は月を神格化し、夜を統べる神とされています。
●松尾神社本殿は一間社(いっけんしゃ)春日造(かすがづくり)の檜皮葺(ひわだぶき)です。
春日造は仏教建築の影響を受け、奈良時代中期に現れたとも言われています。春日造は奈良市の円成寺(えんじょうじ)の春日堂(国宝)・白山堂(国宝)が最古の例になります。ちなみに春日堂・白山堂は鎌倉時代の1228年(安貞2年)に春日大社の本殿を移築したものと言われています。
檜皮葺は屋根葺手法の一形式です。檜皮葺では檜(ひのき)の樹皮を用いて屋根を葺きます。檜皮葺は日本以外では見られない日本古来の手法です。檜皮葺は飛鳥時代の668年(天智天皇7年)に滋賀県大津市の廃寺・崇福寺(すうふくじ)の諸堂が檜皮で葺かれた記録が最古の記録です。
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