室戸台風(むろとたいふう)と五山送り火
室戸台風と五山送り火
五山送り火(大文字・妙法・船形・左大文字・鳥居形)は起源が明確ではないが、五山それぞれに数百年以上の歴史があると言われ、五山送り火以外でも点火される場合がありました。1935年(昭和10年)には前年の室戸台風で甚大な被害を出した東山の樹木を弔う為に大文字が点火されました。大文字山(如意ケ嶽)も甚大な被害を受けたそうです。
【五山送り火2027 日程】
五山送り火2027は2027年(令和9年)8月16日(月曜日)20:00から5分間隔で順次点火されます。なお五山送り火は原則雨天決行だが、気象条件によって点火時間が変更になる場合もあります。
五山送り火2027(鑑賞スポット・穴場・日程・・・)
【五山送り火 歴史・簡単概要】
五山送り火(ござんのおくりび)はお盆(おぼん・盂蘭盆(うらぼん))にあの世(冥府(めいふ))から帰ってきたお精霊さん(おしょらいさん)をあの世に送り返す仏教的行事です。五山送り火は宗教・歴史的な背景から「大文字の送り火」とも言われることがあります。五山送り火はいつ始まったかは明確ではありません。一説には多くの灯明を灯して仏神を供養する万灯会(まんどうえ)が山の山腹で行われるようになり、お盆の精霊の送り火(門火(かどび))になったとも言われています。
【室戸台風(むろとたいふう)】
五山送り火(大文字(だいもんじ)・妙法(みょうほう・松ケ崎妙法)・船形(ふながた・船形万灯籠)・左大文字(ひだりだいもんじ)・鳥居形(とりいがた・鳥居形松明))は起源が明確ではないが、五山それぞれに数百年以上の歴史があると言われ、五山送り火以外でも点火される場合がありました。1935年(昭和10年)には前年の室戸台風で甚大な被害を出した東山の樹木を弔う為に大文字が点火されました。
京都市の歴史史料に「昭和10年(1935年)4月3日、室戸台風で荒廃した東山の枯損木を慰めるため臨時点火」と記され、1935年(昭和10年)4月3日に前年の室戸台風で倒れた樹木を弔う為に大文字に明かりが灯されたことが分かります。1934年(昭和9年)の室戸台風は総面積約251ヘクタールの東山国有林の内、約4分の1に相当する約58ヘクタールで立木の30パーセント以上が暴風で倒れるなどの甚大で壊滅的な被害を出し、京都を象徴する東山の景観を一変させたと言われています。大文字山(如意ケ嶽(にょいがたけ))・清水山(音羽山)などでも大量の木々が倒れ、山肌が剥き出しになる無残な状態だったそうです。ちなみに下鴨神社の糺の森(ただすのもり)も大変な被害を受けたそうです。
●京都府では京都市内・乙訓地域・山城地域を集中に死者240名・負傷者1,258名の人的被害を出しました。また全壊家屋は2,890戸・半壊家屋は4,096戸でした。京都市内では淳和校・西陣小学校・下鳥羽校などが倒壊し、京都府女子師範学校付属中学・京都第二中学・紫野中学などが被災しました。神社では上賀茂神社・下賀茂神社の国宝建築物や伏見稲荷大社の大鳥居など21棟が倒壊し、170社以上が被害に見舞われました。寺院では知恩院・西本願寺・建仁寺方丈・醍醐三宝院純浄庵など27棟が倒壊し、900カ寺以上が被害に見舞われました。
●室戸台風は1934年(昭和9年)9月21日に高知県室戸岬付近に上陸し、名称の由来になっています。室戸台風は近畿地方を中心に甚大な被害をもたらし、1945年(昭和20年)の枕崎台風・1959年(昭和34年)の伊勢湾台風とともに昭和の三大台風に数えられています。室戸台風は1934年(昭和9年)9月13日にアメリカ・サイパン島西部付近で発生し、太平洋を北上し、9月21日午前5時頃に室戸岬西方に上陸しました。その後淡路島付近を通過し、午前8時頃に阪神間に再上陸し、京都付近を通過して一旦若狭湾に出ました。日本海から新潟県を通り、東北地方を縦断し、午後6時頃に三陸沖(太平洋)に抜けました。室戸台風は室戸岬上陸時の気圧が911.6ヘクトパスカルで、日本本土に上陸した台風の中で、観測史上最も中心気圧が低い台風です。日本国内では沖永良部台風(1977年(昭和52年)の台風第9号)の907.3ヘクトパスカル、宮古島台風(1959年(昭和34年)の台風第14号)の908.1ヘクトパスカルに次いで、3番目に中心気圧が低い台風です。ちなみに室戸測候所で最大瞬間風速60メートルを観測したが、観測機が途中で故障したことから正確な最大瞬間風速は分かっていません。最大瞬間風速が60メートルになったことから高さ4メートルを超える高潮が発生し、大阪湾岸では高潮による甚大な被害を出しました。室戸台風は死者2,702人・行方不明者334人・負傷者14,994人の人的被害を出しました。また家屋の全半壊・一部損壊は92,740棟、床上・床下浸水は401,157棟、船舶の沈没・流失・破損は27,594隻でした。学校は全国で約300校が倒壊し、多数の教師や生徒の死傷者を出しました。
【室戸台風と五山送り火 備考】
*イベントの情報(日程・場所・内容など)は必ず主催者に確認して下さい。当サイトの情報はあくまで参考情報です。イベントの内容などが変更になっている場合もあります。
五山送り火スポット













