南禅寺六道庭・南禅寺見どころ

南禅寺六道庭

●南禅寺六道庭は1967年(昭和42年)に植彌加藤造園が作庭されました。南禅寺六道庭は小方丈庭園・如心庭(にょしんてい)が解脱した心を表現した庭であるのに対し、六道の世界に生死を繰り返し、迷い続ける六道輪廻(ろくどうりんね)を表現した戒めの庭です。南禅寺六道庭は一面の杉苔の中に石が配されています。
六道輪廻は衆生(しゆじよう)が自らの業(ごう)により、六道の間を生まれ変わり、死に変わりながら迷い続けることです。
六道(六趣・六界)は天道(てんどう(天上道・天界道))・人間道(にんげんどう)・修羅道(しゅらどう(阿修羅道))・畜生道(ちくしょうどう)・餓鬼道(がきどう)・地獄道(じごくどう)のことです。天道・人間道・修羅道は三善趣(三善道)、畜生道・餓鬼道・地獄道は三悪趣(三悪道)と言われています。紀元前5世紀頃の初期仏教では天道・人間道・畜生道・餓鬼道・地獄道を五道としたことから修羅道を除いたり、修羅道を地獄道に含めたりし、五道(五趣・五界)とすることもあります。紀元前後に大乗仏教が起こると天道・餓鬼道から修羅道が派生して六道になりました。
天道は天人が住む世界で、苦しみは人間道に比べると少ないが、煩悩から解き放たれず、解脱ができないとされています。
人間道は人間が住む世界で、四苦八苦に悩まされる苦しみが続くが、楽しみもあります。六道の中で唯一自力で解脱して仏になることもできるとされています。
修羅道は阿修羅(あしゅら)が住む世界で、阿修羅が終始戦って争い、苦しみは自らに帰結するとされています。
畜生道は牛馬など畜生の世界で、本能ばかりで生き、使役されるがままとされています。自力で解脱して仏になることもできないとされています。
餓鬼道は餓鬼の世界で、骨と皮になって腹が膨れた餓鬼が食べ物を口に入れようとすると火になり、餓えと渇きに悩まされるとされています。
地獄道は犯した罪を償わせる為の世界で、筆舌に尽くせない苦しみを受けるとされています。地獄道は六道の中で最も苦しい世界です。
植彌加藤造園は江戸時代後期の1848年(嘉永元年)に初代・加藤吉兵衛が南禅寺の御用庭師になり、造園業を家業としたのが始まりです。植彌加藤造園は南禅寺の六道庭・小方丈庭園(如心庭)・大玄関庭園・華厳庭・龍吟庭や真宗大谷派難波別院堺支院(堺南御坊)・金戒光明寺・百万遍知恩寺・誓願寺・けいはんな記念公園・嵐山荘・国立京都国際会館・京染会館などで作庭しました。
南禅寺見どころ

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