京都洛中洛南山科の紅葉名所・穴場(北野天満宮・醍醐寺・東寺)

北野天満宮紅葉

京都洛中洛南山科の紅葉名所・穴場

京都洛中洛南山科の紅葉名所・穴場を紹介しています。洛中洛南山科には渉成園・下鴨神社・宝鏡寺・北野天満宮・梅小路公園・毘沙門堂・醍醐寺・隨心院・東寺などの紅葉名所・穴場があります。なお京都では例年11月中旬頃から12月上旬頃に紅葉の見ごろを迎えることが多いが、その年の気候や紅葉の名所の地理的条件などによって多少前後することがあります。最近は地球温暖化の影響により、少し見頃が遅くなることが多いようです。

【紅葉見ごろ・予測】
●2024年10月31日、ウェザーニュースは京都の紅葉見ごろが平年よりやや遅いと予想しました。嵐山は11月23日頃からです。
京都紅葉見ごろ

【京都洛中洛南山科の紅葉名所・穴場 基礎知識】
紅葉は最低気温が8度以下の日が続くと見ごろが近くなり、最低気温が5~6度になると一気に進むと言われています。なお紅葉は緑色の色素・クロロフィル(葉緑素)が分解され、赤色の色素・アントシアンが生成されることで起こります。黄葉は緑色の色素・クロロフィルが分解され、黄色の色素・カロチノイドだけが残ることで起こります。アントシアニンは植物において広く存在する色素、カロテノイドは黄・橙・赤色などを示す天然色素です。

【京都洛中の紅葉名所・穴場 マップ・地図】

【渉成園(しょうせいえん)】

渉成園にはイロハモミジ・イチョウなどが植えられ、紅葉と印月池・傍花閣・臨池亭・滴翠軒などの光景が美しいと言われています。渉成園は平安時代前期に第52代・嵯峨天皇の皇子で、光源氏のモデルと言われている源融(みなもとのとおる)が奥州・塩竃の風景を模した別荘・六条河原院があった場所です。1641年(寛永18年)に徳川家光が東本願寺に寄進し、1653年(承応2年)に第13代・宣如(せんにょ)の願いにより、石川丈山(いしかわじょうざん)が書院式回遊庭園に作庭しました。
渉成園紅葉見ごろ

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【下鴨神社(しもがもじんじゃ)】

下鴨神社には糺の森などに樹齢300年以上とも言われるタカオカエデ・イチョウなどが分布し、紅葉と河合神社近くの潮見の小川に架かる紅葉橋などの光景が美しいと言われています。下鴨神社は社伝によると神武天皇の御代に比叡山西麓の御蔭山(みかげやま)に賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)が降臨したのが起源と言われています。また下鴨神社は紀元前90年(崇神天皇7年)に瑞垣の修造の記録があり、それ以前から祀られていたとも言われています。
下鴨神社紅葉見ごろ

【宝鏡寺(ほうきょうじ)】

宝鏡寺には「一木百樹」とも言われるイロハモミジなどが植えられ、紅葉と鶴亀庭・人形塚などの光景が美しいと言われています。宝鏡寺は応安年間(1368年~1374年)に北朝初代・光厳天皇の皇女で、景愛寺(けいあいじ)第6世・華林宮惠厳(かりんのみやえごん)が伊勢二見浦で網に掛かった聖観世音菩薩を建福寺(建福尼寺)に安置し、宝鏡寺に名称を改めたのが起源です。宝鏡寺の名称は聖観世音菩薩の膝の上に小さな宝鏡(円鏡)を持っていることに由来します。
宝鏡寺紅葉見ごろ

【北野天満宮(きたのてんまんぐう)】

北野天満宮にはもみじ苑などにイロハモミジなど約300本のモミジが分布し、紅葉と紙屋川・鶯橋などの光景が美しいと言われています。北野天満宮は947年(天暦元年)に多治比文子(たじひのあやこ)・神良種(みわのよしたね)・最珍(さいちん)らが社殿を造営し、菅原道真(すがわらのみちざね)を祀ったのが起源です。その後道真が左遷の原因となった左大臣・藤原時平(ふじわらのときひら)の甥・藤原師輔(ふじわらのもろすけ)が私邸を寄贈し、大規模な社殿が造営されました。
北野天満宮紅葉見ごろ北野天満宮紅葉ライトアップ

【梅小路公園(うめこうじこうえん)】

梅小路公園には朱雀の庭に約150本のモミジなどが植えられ、紅葉と岩場・渓流から渓谷をイメージした紅葉渓の光景が美しいと言われています。梅小路公園は京都府京都市下京区にある京都市営の都市公園(総合公園)です。梅小路公園は元々、JR貨物(日本貨物鉄道)の梅小路駅跡地だったが、1995年(平成7年)4月29日に平安遷都1,200年を記念して整備されて開園しました。
梅小路公園紅葉見ごろ梅小路公園紅葉まつり

【京都洛南山科の紅葉名所・穴場 マップ・地図】

【毘沙門堂(びしゃもんどう)】

毘沙門堂にはモミジ・ドウダンツツジ・桜などが分布し、紅葉と晩翠園・勅使門前の参道・本堂・霊殿・弁財天堂などの光景が美しいと言われています。毘沙門堂は寺伝によると703年(大宝3年)に僧・行基(ぎょうき・ぎょうぎ)が第42代・文武天皇の勅願により、護法山出雲寺を上京区出雲路に創建したのが起源と言われています。その後平安時代末期に荒廃したが、鎌倉時代初期に平親範(たいらのちかのり)が平家ゆかりの3つの寺院を合寺して再興しました。
毘沙門堂紅葉見ごろ

【醍醐寺(だいごじ)】

醍醐寺にはモミジ・イチョウ・コナラ・リョウブなどが分布し、仁王門をくぐった先にある参道の紅葉のトンネルが美しいと言われています。醍醐寺は874年(貞観16年)に真言宗の開祖である弘法大師・空海の孫弟子である理源大師(りげんだいし)・聖宝(しょうぼう)が上醍醐山上で地主・横尾明神(よこおみょうじん)の示現により、醍醐水の霊泉を得て小堂宇を建立し、准胝観音(じゅんていかんのん)・如意輪観音(にょいりんかんのん)を安置したのが起源と言われています。
醍醐寺紅葉見ごろ醍醐寺紅葉ライトアップ

【隨心院(ずいしんいん)】

隨心院にはカエデ・イチョウなどが分布し、能の間から本堂前庭園の大杉苔越しに見る紅葉のコントラストが美しいと言われています。隨心院は真言宗の僧・増俊(ぞうしゅん)が真言宗小野流の開祖・仁海僧正(にんがいそうじょう)が創建した牛皮山曼荼羅寺(ぎゅうひさんまんだらじ)の塔頭として建立したのが起源です。その後順徳天皇・後堀河天皇・四条天皇の祈願所になり、1229年(寛喜元年)後堀河天皇の宣旨により、門跡寺院になりました。
隨心院紅葉見ごろ隨心院紅葉ライトアップ

【東寺(とうじ)】

東寺には回遊式庭園などの山内にモミジなどが分布し、紅葉と五重塔などの光景が美しいと言われています。東寺は796年(延暦15年)に第50代・桓武天皇の発願により、西寺(右大寺)とともに国家鎮護の官寺(左大寺)として、都の入口である羅城門の東に創建されました。その後823年(弘仁14年)に真言宗の宗祖である弘法大師・空海が第52代・嵯峨天皇から賜り、大師堂(御影堂・不動堂)を住房とし、真言密教の根本道場になりました。
東寺紅葉見ごろ東寺紅葉ライトアップ

【京都洛中洛南山科の紅葉名所・穴場 備考】
*イベントの情報(日程・場所・内容など)は必ず主催者に確認して下さい。当サイトの情報はあくまで参考情報です。イベントの内容などが変更になっている場合もあります。
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