西院春日神社のご利益・パワースポット(病気平癒・災難除け・・・)
西院春日神社のご利益・パワースポット
西院春日神社のご利益・パワースポットを紹介します。西院春日神社では梛の神木が「凪」に通じころから災難除けのご利益があると言われています。還来神社の梛石は撫でると旅行安全・病気平癒のご利益があると言われています。(個別解説下記参照)
【西院春日神社の歴史・簡単概要】
西院春日神社(さいいんかすがじんじゃ)は833年(天長10年)に第53代・淳和天皇(じゅんなてんのう)が退位し、離宮・淳和院(西院)に移る際に第53代・淳和天皇の勅諚により、奈良・春日大社(かすがたいしゃ)の春日四座大神を勧請して守護神にしたのが起源です。西院春日神社は第53代・淳和天皇の皇女・崇子内親王(たかこないしんのう)が天然痘(てんねんとう・疱瘡(ほうそう))になった際、霊石・疱瘡石に祈願したところ天然痘が治り、病気平癒のご利益があると言われています。疱瘡石は都で疫病が流行る前に必ず表面が濡れたとも言われています。なお西院春日神社は春日大神(建御賀豆智命(たけみかづちのみこと)・伊波比主命(いわひぬしのみこと)・天児屋根命(あめのこやねのみこと)・比売神(ひめがみ))、若宮社は若宮大神(天押雲根命・あめのおしくもねのみこと)を祀っています。
【疱瘡石(ほうそういし) パワースポット】
- 疱瘡石のご利益:疱瘡石には病気平癒のご利益があると言われています。平安時代初期に第53代・淳和天皇の皇女・崇子内親王(たかこないしんのう)が疱瘡(天然痘)になった際、疱瘡石に祈願したところ疱瘡石が崇子内親王の身代わりに疱瘡になり、崇子内親王の疱瘡が治ったことから疱瘡石と言われるようになりました。その後江戸時代に歴代天皇が疱瘡石を病気平癒・無病息災の守り神と崇めたそうです。なお疱瘡石は京都に疫病が流行する前に必ず表面が濡れているとも言われています。
- 疱瘡石はしばらく行方不明になっていたが、2001年(平成13年)に偶然発見され、毎月1日・11日・15日に本殿内で公開されています。
【梛の神木(なぎのしんぼく) パワースポット】
- 梛の神木のご利益:梛の神木は海上の風波の鎮まる「凪(なぎ)」に通じころから葉を身に付けると災難除けのご利益があると言われています。また女性が葉を鏡の下に敷くと夫婦和合のご利益もあると言われています。なお「本朝俗諺誌」には「梛の木、葉厚く竪に筋あり、此の葉を所持すれば災難を免れると守り袋に納む、女人鏡の下に敷けば即ち夫婦の仲むつまじきとなり云々」と記されているそうです。
【仁孝天皇御胞衣塚(おえなづか) パワースポット】
- 仁孝天皇御胞衣塚のご利益:仁孝天皇御胞衣塚には安産・子授け・母体の健康・乳幼児の健やかな成育のご利益があると言われています。なお宮中では御胞衣を吉方に当たる場所に埋め、健やかな成育を祈願する慣わしがあり、1800年(寛政12年)2月21日に第120代・仁孝天皇(にんこうてんのう)が誕生した際には御胞衣が西院春日神社に埋められることになりました。御胞衣は胎盤で、出産の後に出てくることから後産とも言われました。
【摂社・還来神社(さいいんもどろきじんじゃ) パワースポット】
- 還来神社のご利益:摂社・還来神社の梛石(なぎいし)は撫でると旅行安全・病気平癒のご利益があると言われています。なお還来神社には874年(貞観16年)に第53代・淳和天皇と正子皇后の離宮・淳和院が火災になった際、類焼を免れて無事に帰ることができ、皇后が「無事還り来るは是れまったく神の加護である」と言われたという故事が残っています。その故事から西院春日神社は「還来の大神」とも言われるようになりました。また第二次大戦(太平洋戦争)中は出征兵士の無事帰還を願う家族が多数訪れ、わらじを奉納したと言われています。
【西院春日神社 備考】
西院春日神社基本情報