相国寺方丈・相国寺見どころ(修学旅行)

●相国寺方丈は京都府指定有形文化財です。
●相国寺方丈は江戸時代後期の1807年(文化4年)に再建され、2013年(平成25年)から約3年に渡って大修復が行われました。大修復では桟瓦葺(さんがわらぶき)の全面葺き替えや木部・壁・建具・錺(かざり)金物・畳などの部分補修などが行われました。また耐震補強や電気設備・ガス設備の整備なども行われました。相国寺方丈は初めて建立されて以来度々焼失し、1788年(天明8年)の天明の大火でも焼失し、1807年(文化4年)に開山堂・庫裏(くり)とともに再建されました。ちなみに相国寺方丈では安土桃山時代の1574年(天正2年)に織田信長(おだのぶなが)が堺衆を集め、名物を披露する茶会を行いました。
一般的に方丈は1丈(約3メートル)四方の部屋を意味し、禅宗寺院の住持(じゅうじ・住職)や長老の居室を指します。方丈は大乗仏教の経典「維摩経(ゆいまきょう)」にインドの在家仏徒・維摩居士(ゆいまこじ)が神通力で1丈四方の部屋に文殊菩薩(もんじゅぼさつ)など8,000人の菩薩や仏弟子である500人の声聞(しょうもん)を招き入れたという故事に由来しています。そこから方丈に全宇宙が内在し、住職の居室を方丈というようになりました。方丈は堂頭(どうちょう)・堂上(どうじょう)・正堂(しょうどう)・函丈(かんじょう)とも言われています。なお「維摩経」は仏教伝来とともに伝わったとも言われ、聖徳太子(しょうとくたいし)の注釈書「維摩経義疏(三経義疏(さんぎょうぎしょ))」が残されています。
●相国寺方丈は東西25メートル・南北15メートル・6間168畳で、入母屋造(いりもやづくり)の桟瓦葺(さんがわらぶき)です。相国寺では南北に山門・仏殿・法堂・方丈が同一軸線上に建立されています。
入母屋造は切妻造と寄棟造を組み合わせた屋根の形式です。寄棟造の屋根の上に切妻造の屋根を載せた形で、切妻造の四方に庇(ひさし)がついています。京都御所の紫宸殿(ししんでん)のように切妻と寄棟の角度が一続きでないものは錣屋根(しころやね)とも言われています。日本では古くから切妻造は寄棟造よりも格式が上とも言われ、それらの組み合わせた入母屋造は最も格式が高いとも言われています。入母屋造は法隆寺(ほうりゅうじ)の金堂・唐招提寺(とうしょうだいじ)の講堂に採用されています。
桟瓦葺は平瓦と丸瓦を一体化させた波型の桟瓦を使用して屋根を葺く方法です。ちなみに本瓦葺は平瓦と丸瓦を交互に組み合わせて屋根を葺く方法です。瓦葺は飛鳥時代に中国・朝鮮半島から寺院建築の技術とともに伝来しました。瓦葺は檜皮葺(ひわだぶき)・茅葺(かやぶき)・板葺(いたぶき)などに比べ耐水性・耐火性に優れ、台風の多い日本に適していました。
相国寺見どころ

ページ上部へ戻る