東福寺東司・東福寺見どころ(修学旅行)

●東福寺東司は1902年(明治35年)7月31日に国の重要文化財に指定されました。
●東福寺東司は室町時代前期(1333年~1392年)に建立されました。東福寺東司は室町時代唯一の東司で、日本最古の東司と言われています。
一般的に東司は寺院のトイレ(便所)です。東司には禅宗の寺院で、法要・儀礼の際に法堂(はっとう)・仏殿(金堂)の東側に並ぶ東序(とうじょ)に属する僧侶(都寺(つうす)・監寺(かんす)・副寺(ふうす)・維那(いの)・典座(てんぞ)・直歳(しっすい)の六知事(ろくちじ))が使用するトイレという意味があります。ちなみに西序 (せいじょ) は禅宗の寺院で、法要・儀礼の際に法堂・仏殿(金堂)の西側に並ぶ首座(しゅそ)・書記(しょき)・蔵主(ぞうす)・知客(しか)・浴司(よくす)・殿司(でんす)の六頭首(ちょうしゅ)です。東司は東浄(とうちん)・雪隠(せっちん)などとも言われています。東司は使用する際に入り方・衣のさばき方・しゃがみ方などの作法、仏の教えや仏・菩薩の徳を讃える偈文(げもん)などが細かく規定されています。
東司は禅宗寺院で本尊を安置する仏殿(金堂)・仏国土に至る三門(山門)・僧侶の居住する庫裏(くり)・僧侶が仏教を講義する法堂・仏道修行に励む禅堂(そうどう)・浴場である浴室とともに七堂伽藍に数えられています。また東司は僧堂・浴室とともに私語を謹む三黙堂(さんもくどう)に数えられています。なお東司には烈火をもって不浄を清める明王の一尊である烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)が祀られています。
●東福寺東司は桁行七間・梁間四間で、中央通路を挟んで左右両側に円筒の壺を埋めています。東福寺東司は一度に100人が使うことができ、百雪隠(ひゃくせっちん)・百人便所とも言われました。東福寺東司は禅宗様式の最大の東司と言われています。なお東福寺東司は切妻造の本瓦葺です。
切妻造は屋根の最頂部の棟(むね)から両側に葺き下ろし、その両端を棟と直角に切った屋根の形式です。切妻造は本を開いて伏せたような形で、平行な面を平(ひら)、棟と直角な面を妻(つま)と言います。切妻造は古くは真屋(まや)とも言われ、伊勢神宮(いせじんぐう)・出雲大社(いづもたいしゃ)などの社殿に採用されています。ちなみに四方向に傾斜する屋根面を持つ寄棟造(よせむねづくり)よりも格式が上とも言われています。なお切妻造は世界各地で見られる屋根の形式です。
本瓦葺は陶器製で、断面が湾曲した矩形の平瓦と断面が半円状の丸瓦とを交互に組み合わせて屋根を葺く方法です。瓦葺は飛鳥時代に中国・朝鮮半島から寺院建築の技術とともに伝来しました。瓦葺は檜皮葺(ひわだぶき)・茅葺(かやぶき)・板葺(いたぶき)などに比べ耐水性・耐火性に優れ、台風の多い日本に適していました。なお本瓦葺は本葺き(ほんぶき)とも言われています。
東福寺見どころ

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