東寺不二桜・東寺見どころ

●東寺不二桜は樹齢130年を超えるとも言われる高さ約13メートル・枝張り約10メートルのエドヒガン(江戸彼岸)系の八重紅枝垂桜(やえべにしだれざくら)です。不二桜はかつて岩手県盛岡市の旧家に植えられていたが、1994年(平成6年)に三重県鈴鹿市の鵜飼農園(うかいのうえん)に移されました。その後2006年(平成18年)が真言宗(しんごんしゅう)の開祖である弘法大師(こうぼうだいし)・空海(くうかい)の入唐求法(にっとうぐほう)の旅から帰国した1,200年の記念の年にあたることから東寺信徒総代から寄贈され、現在の場所に移されて植えられました。なお不二桜の名称は弘法大師・空海の不二の教えに由来しています。弘法大師・空海は不二の法門を求め、奈良・東大寺(とうだいじ)の大仏殿に願を掛けて、「我に不二の法門を示したまえと」熱祷されたと言われています。
八重紅枝垂桜は桜の野生種で、彼岸(3月中旬~3月下旬)の頃に花を咲かせるエドヒガン(江戸彼岸)系の園芸品種です。八重紅枝垂桜は濃い紅色の花びらが重なって咲く八重咲きの桜です。八重紅枝垂桜は江戸時代から栽培され、「桜品(1758年(宝暦8年))」には千弁糸桜(せんべんいとざくら)と記され、遠藤桜・仙台八重枝垂・仙台小桜・平安紅枝垂などとも言われています。
弘法大師・空海は奈良時代の774年(宝亀5年)に讃岐国多度郡屏風浦(香川県善通寺市)で父・佐伯直田公(さえきのあたいたぎみ)と母・阿刀大足(あとのおおたり)の妹の間に生まれました。ただ正確な誕生日は明確ではありません。真言宗(しんごんしゅう)では空海が唐の高僧で、三蔵法師(さんぞうほうし)の一人である不空三蔵(不空金剛・ふくうこんごう)の生まれ変わりと考えられていることから誕生日は不空三蔵の入滅の日である6月15日とされています。789年(延暦8年)に15歳で母方の叔父・阿刀大足(あとのおおたり)のもとで論語・孝経・史伝などを学び、792年(延暦11年)に18歳で官僚育成機関である大学寮(だいがくりょう)に入って官吏としての学問を修めました。その後仏道を志して山林で修行し、三論宗(さんろんしゅう)の僧で、東大寺(とうだいじ)別当・勤操(ごんそう)のもとで南都仏教を学びました。804年(延暦23年)に遣唐使として唐(中国)に渡り、長安で青竜寺(せいりゅうじ)の恵果(えか)のもとで密教を学び、伝法阿闍梨位(でんぽうあじゃりい)の灌頂(かんじょう)を受け、遍照金剛(へんじょうこんごう)の灌頂名を与えられました。806年(大同元年)に帰国し、真言密教を日本に伝えて真言宗の開祖になりました。816年(弘仁7年)から高野山で金剛峯寺(こんごうぶじ)創建に着手し、823年(弘仁14年)に東寺を賜って真言密教の道場にしました。なお弘法大師・空海は835年(承和2年)3月21日に高野山で亡くなりました。
東寺見どころ

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