祇園祭山鉾巡行解説

祇園祭

祇園祭山鉾巡行(前祭)を解説します。山鉾巡行(前祭)では長刀鉾を先頭に山鉾23基が四条烏丸から四条通・河原町通・御池通の順に巡行し、その途中ではくじ改め・注連縄切り・辻回しが行われたり、祇園囃子が奏でられたりしています。また稚児舞なども行われています。

【祇園祭山鉾巡行(前祭) 日程時間(要確認)】
祇園祭山鉾巡行(前祭)は7月17日9:00から行われます。なお山鉾巡行(前祭)は原則雨天決行です。
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【祇園祭山鉾巡行ルート マップ・地図】

四条烏丸出発(9:00)→四条河原町(9:35頃)→河原町御池(10:20頃)→新町御池到着(11:20頃)
【祇園祭山鉾巡行解説 基礎知識】
祇園祭山鉾巡行(前祭)は夕方から行われる神輿渡御・神幸祭(しんこうさい・おいで)に先立って行い、山鉾巡行で祓い清めます。なお山鉾巡行は平安時代の999年(長保元年)に雑芸者・無骨(むこつ)が天皇の即位の礼の直後に行う新嘗祭・大嘗祭(だいじょうさい)の標山(しめやま)に似た作山を造り、祇園祭・山鉾巡行に参加したのが起源とも言われています。標山は神を祀る為の山型の造形物で、縁起のよい祥瑞(しようずい)を表す意匠が施されました。

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【祇園祭山鉾巡行解説 四条烏丸】
山鉾巡行(前祭)は四条烏丸(四条通・烏丸通の交差点)からスタートすることから四条通以外に建てられている山鉾は四条通に進入します。その際鉾(ほこ)・曳山(ひきやま)・船鉾(ふねほこ)である鶏鉾・菊水鉾・放下鉾・岩戸山・船鉾は90度方向転換する辻回しが行われます。(下記参照)また先頭を巡行する長刀鉾は四条烏丸までバックし、巡行前に7月13日の長刀鉾稚児社参(お位もらい)で、五位少将・十万石大名相当の格式を授かり、神のお使いとされる長刀鉾稚児がハイヤーで乗り付け、強力(ごうりき)の肩に担がれたまま梯子(はしご)を登って長刀鉾に搭乗します。ちなみに長刀鉾稚児はお位もらい以後は公の場では地面に足をつけず、強力の肩に担がれて移動します。

【祇園祭山鉾巡行解説 四条堺町】
山鉾巡行(前祭)では四条堺町でくじ改めが行われ、7月2日のくじ取り式で決まった順番通りに巡行しているかを確認します。山鉾の町行司は奉行(京都市長)にくじ(鬮)の入った文箱を扇子(せんす)を使って紐(ひも)を解き、蓋(ふた)を開けてくじ(鬮)を差し出します。奉行は順番を読み上げ、確認が済むと町行司が後ずさりして戻って扇子で山鉾を招きます。くじ改めではくじ取らずの長刀鉾(先頭)・函谷鉾(5番目)・放下鉾(21番目)・岩戸山(22番目)・船鉾(23番目)は奉行に挨拶を行い、舁山(かきやま)である保昌山・孟宗山・占出山・山伏山・霰天神山・郭巨山・伯牙山・芦刈山・油天神山・木賊山・太子山・白楽天山・蟷螂山は山を回転させる山回しを行います。

【祇園祭山鉾巡行解説 四条麩屋町】
山鉾巡行(前祭)では四条麩屋町で注連縄切り(しめなわきり)が行われ、神域との結界が解放してから巡行します。先頭の長刀鉾に搭乗する長刀鉾稚児は山鉾巡行ルートを清め祓い、疫病の退散を祈願する稚児舞(太平の舞)を披露した後、7月15日に建てられた斎竹(いみだけ)から四条通に張られた注連縄(しめなわ)を太刀で切ります。注連縄切りは太刀を使うことから長刀鉾稚児と稚児を後からサポートする稚児係が二人羽織(ににんばおり)のように行います。なお稚児舞は山鉾巡行中に町名が変わるごとに披露されます。長刀鉾稚児は両手に握ったバチを交差させ、体を大きく、優雅に旋回させて胸に抱いた鼓(つづみ)を叩きます。

【祇園祭山鉾巡行解説 四条河原町】
山鉾巡行(前祭)では四条河原町(四条通・河原町通の交差点)で辻回しが行われます。鉾・曳山・船鉾である長刀鉾・函谷鉾・鶏鉾・菊水鉾・月鉾・放下鉾・岩戸山・船鉾は道路に青竹(ささら)などを敷って水を掛け、引き綱を何回か横から引き、山鉾を90度方向転換させます。山鉾巡行では「エンヤラヤー」と音頭を取る音頭方は通常2人だが、辻回しでは音頭方が4人になり、掛け声も「ヨイヨイヨイトセ ヨイトセ」に変わります。なお山鉾巡行では囃子方がある長刀鉾・函谷鉾・鶏鉾・菊水鉾・月鉾・放下鉾・岩戸山・船鉾・綾傘鉾・四条傘鉾は巡行中に祇園囃子を奏でるが、四条河原町を境に奏でる祇園囃子の調子が変わります。四条烏丸から四条河原町まではゆっくりしたスローテンポの奉納囃子(渡り囃子)、その後は早いテンポの戻り囃子に変わります。奉納囃子は祇園祭を行う八坂神社に対するものです。

【祇園祭山鉾巡行解説 河原町御池】
山鉾巡行(前祭)では河原町御池(河原町通・御池通の交差点)でも四条河原町と同様に鉾・曳山・船鉾である山鉾は辻回しを行います。

【祇園祭山鉾巡行解説 新町御池】
山鉾巡行(前祭)では新町御池付近で先頭の長刀鉾から搭乗していた長刀鉾稚児が降り、山鉾巡行は解散になります。なお長刀鉾稚児は八坂神社に向い、授かった五位少将・十万石大名相当の格式を返すお位返しの儀(おくらいがえしのぎ)を行います。

【祇園祭山鉾巡行解説 その後】
山鉾巡行(前祭)では解散後も山鉾が建てられた場所に戻る為、四条河原町と同様に新町御池(新町通・御池通の交差点)・四条新町(四条通・新町通の交差点)・四条室町(四条通・室町通の交差点)でも辻回しが行われます。なお山鉾巡行を行う山鉾は通りや町から厄を集めて清めるとされていることから厄が通りや町に戻らないようにできるだけ早く解体され、蔵などに戻されます。大型の山鉾でも山鉾巡行の翌日7月18日中にはほぼ解体されていると言われています。

【祇園祭山鉾巡行解説 備考】
*イベントの情報(日程・場所・内容など)は必ず主催者に確認して下さい。当サイトの情報はあくまで参考情報です。イベントの内容などが変更になっている場合もあります。
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