八坂神社の見どころ2-修学旅行・観光の簡単解説

八坂神社見どころ

八坂神社の見どころ絵馬堂・能舞台・忠盛灯籠・冠者殿社・悪王子社・祇園祭など

八坂神社の見どころを簡単にマトメて解説します。見どころには絵馬が奉納された絵馬堂(重要文化財)、能舞台、忠盛灯籠、冠者殿社(重要文化財)、悪王子社(重要文化財)、四条御旅所(重要文化財)、祇園祭などがあります。(個別解説下記参照)

●本殿(国宝)・西楼門(重要文化財)・石鳥居(重要文化財)などの八坂神社見どころは下記リンクから確認することができます。
八坂神社見どころ(本殿・西楼門など)

【八坂神社の歴史・簡単概要】

八坂神社(やさかじんじゃ)は飛鳥時代の656年(斉明天皇2年)に高麗(こうらい)から来日した調進副使(ちょうしんふくし)・伊利之使主(いりしおみ)が新羅(しらぎ)・牛頭山に座した素戔嗚尊(すさのおのみこと)=牛頭天王(ごずてんのう)を山城(京都)八坂郷に奉斎したのが起源とも、また平安時代前期の876年(貞観18年)に南都(奈良)の僧・円如(えんにょ)が堂(観慶寺(かんぎょうじ・かんけいじ))を建立し、薬師千手(やくしせんじゅ)等の像を奉安したのが起源とも言われています。869年(貞観11年)に流行した疫病(えきびょう)を鎮める御霊会(ごりょうえ)が神泉苑(しんせんえん)で行われたのが祇園祭の起源と言われ、平安時代中期の970年(天禄元年)からは毎年行われるようになりました。
京都・八坂神社歴史(起源・・・)

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【絵馬が奉納された絵馬堂(重要文化財)】

  • 概要:絵馬堂は境内の北西にあります。絵馬堂には多くの絵馬が奉納され、絵馬は明治時代末に整理され、官幣中社(かんぺいちゅうしゃ)扁額集としてまとめられました。
  • 歴史:絵馬堂は1744年(延享元年)に建立されました。
  • 様式:絵馬堂は屋根が入母屋造の桟瓦葺(さんがわらぶき)です。絵馬堂は桁行七間・梁間二間です。

【奉納行事が行われる能舞台】

  • 概要:能舞台(のうぶたい)は南楼門の東側に建立されています。能舞台では能や伝統芸能などが奉納されます。
  • 歴史:能舞台は1893年(明治26年)~1898年(明治31年)に建立されました。
  • 様式:能舞台は屋根が瓦葺です。
  • 行事:例年1月3日の初能奉納・かるた始め式では能が奉納されたり、かるた始め式が行われたりします。また祇園祭の伝統芸能奉納・石見神楽・狂言奉納では伝統芸能・神楽・狂言が奉納されています。

【七平忠盛の伝承が残されている忠盛灯籠】

  • 概要:忠盛灯籠(ただもりとうろう)は本殿の東側の大神宮社(だいじんぐうしゃ)と悪王寺社(あくおうじしゃ)の間にあります。忠盛灯籠は七不思議に数えられています。
  • 歴史:平清盛(たいらのきよもり)の父・平忠盛は白河法皇(第72代・白河天皇(しらかわてんのう))に仕え、白河法皇が頭がキラキラと光り、右手に黒い塊、左手に光る物を持った鬼のようなものを目撃し、平忠盛に討ち取るように命じました。平忠盛は正体を確かめる為に生け捕りにし、蓑(みの)を被って灯籠に火を灯そうとした僧侶だったという伝承が残されています。

【悪王子社・冠者殿社などの摂末社(摂社・末社)】

  • 概要:摂社・末社には疫神社・北向蛭子社・美御前社以外にも悪王子社(あくおうじしゃ)・冠者殿社(かんじゃでんしゃ)・大神宮社(だいじんぐうしゃ)・大国主社・玉光稲荷社(たまみついなりしゃ)・日吉社・刃物神社(はものじんじゃ)・厳島社(いつくしましゃ)・太田社・大年社などがあります。
  • 歴史:悪王子社(重要文化財)は境内摂社です。悪王子社は素戔嗚尊の荒御魂(あらみたま)を祀っています。なお悪王子社の「悪」は強力という意味です。
  • 歴史:冠者殿社(重要文化財)は境外摂社です。冠者殿社は誓文の神・素戔鳴尊の荒御魂を祀っています。

【京都三大祭りに数えられる祇園祭】

  • 概要:祇園祭は例年7月に行われています。祇園祭では例年7月17日に山鉾(やまほこ)巡行(前祭)・神幸祭(しんこうさい)、例年7月24日に山鉾巡行(後祭)・還幸祭(かんこうさい)が行われます。祇園祭は葵祭(あおいまつり)・時代祭(じだいまつり)とともに京都三大祭りに数えられています。
  • 歴史:祇園祭は869年(貞観11年)に全国に疫病が流行し、牛頭天王(素戔嗚尊)の祟りであるとし、卜部日良麿(うらべのひらまろ)が神泉苑に国の数と同じ66本の鉾を立て、悪霊を移して穢れ(けがれ)を祓い(はらい)、薬師如来(やくしにょらい)の化身(けしん)とされる牛頭天王を祀り、更に牛頭天王を主祭神とする八坂神社から3基の神輿を送り、病魔退散(びょうまたいさん)を祈願した祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)が起源と言われています。

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【祇園祭の際に神輿が泰安される四条御旅所(重要文化財)】

  • 概要:四条御旅所は四条河原町近くにあります。四条御旅所は普段Otabi Kyotoとしてお土産などを販売しているが、祇園祭の神幸祭(7月17日)から還幸祭(7月24日)まで間は3基の神輿(中御座神輿・東御座神輿・西御座神輿)が泰安されます。

【又旅社と言われる御供社(重要文化財)】

  • 概要:御供社は京都三条会商店街にあります。御供社は又旅社(またたびしゃ)とも言われます。御供社は祇園祭の還幸祭(7月24日)の際に3基の神輿が立ち寄ります。
  • 歴史:御供社は祇園祭発祥の地とも言われています。御供社はかつて祇園祭の起源である祇園御霊会が行われた神泉苑の東南端に当たります。

【神輿を泰安していた大政所御旅所(重要文化財)】

  • 概要:大政所御旅所は四条烏丸近くにあります。大政所御旅所では祇園祭の際に大政所神剣拝戴(しんけんはいたい)が行われていたが、1972年(昭和47年)頃に途絶えたとも言われています。
  • 歴史:大政所御旅所は974年(天延2年)に秦助正(はたのすけまさ)が神託を受け、第64代・円融天皇(えんゆうてんのう)も同じ夢を見ていたことから秦助正の自宅に神殿が造営されたとも言われています。1591(天正19年)に関白・豊臣秀吉(とよとみひでよし)の命により、少将井御旅所(しょうしょういおたびしょ)と統合し、四条御旅所に移されました。

【表参道にある二軒茶屋・中村楼】

  • 概要:二軒茶屋・中村楼は石鳥居から南楼門に続く表参道の東側にあります。二軒茶屋ではランチに名物の田楽豆腐・鯛茶漬け+おばんざい・鯛うどん+おばんざい、そして抹茶パフェ・あんみつ・わらび餅・おしるこ(生麩入)・ぜんざい・抹茶プリン・甘酒・飲み物を楽しむことができます。中村楼ではランチなどに昼の懐石・夜の懐石を楽しむことができます。
  • 豆知識:中村楼当主は祇園祭の際に稚児餅を奉納し、長刀鉾稚児・久世駒形稚児を点てたお茶とともに稚児餅などでもてなします。

【八坂神社 備考(参考リンク・・・)】
*参考・・・京都・八坂神社(見どころ・アクセス・・・)ホームページ

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