八坂神社のご利益・パワースポット(厄除け・疫病退散・・・)
八坂神社のご利益・パワースポット
八坂神社のご利益・パワースポットを紹介します。八坂神社は中御座に素戔鳴命、東御座に櫛稲田姫命、西御座に八柱御子神を祀り、厄除け・疫病退散・病気平癒・家内安全・良縁成就などのご利益があると言われています。(個別解説下記参照)
【八坂神社の歴史・簡単概要】
八坂神社は656年(斉明天皇2年)に高麗(こうらい・高句麗(こうくり))から来日した調進副使・伊利之使主(いりしおみ)が新羅(しらぎ)・牛頭山(ごずさん)に座した素戔嗚尊(すさのおのみこと)=牛頭天王(ごずてんのう)を山城八坂郷に奉斎したのが起源とも、876年(貞観18年)に南都(奈良)の僧・円如(えんにょ)が堂(観慶寺(かんぎょうじ))を建立して薬師千手(やくしせんじゅ)等の像を奉安し、その後天神(てんじん・祇園神(ぎおんのかみ))が東山の麓・祇園林に垂跡(すいじゃく)したのが起源とも言われています。また829年(天長6年)に参議・紀百継(きのももつぐ)が山城八坂郷丘一処を賜り、神の祭祀を行ったのが感神院(かんしんいん)の起源とも言われています。その後869年(貞観11年)に流行した疫病を鎮める御霊会(ごりょうえ)が神泉苑で行われたのが祇園祭の起源と言われ、970年(天禄元年)からは毎年御霊会が行われるようになりました。995年(長徳元年)に王城鎮護の社として二十一社(二十二社)に数えられ、1072年(延久4年)に第71代・後三条天皇(ごさんじょうてんのう)が初めて行幸しました。
【八坂神社(やさかじんじゃ) パワースポット】
- 八坂神社のご利益:八坂神社は中御座に素戔鳴命(すさのおのみこと)、東御座に櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)・神大市比売命(かんおおいちひめのみこと)・佐美良比売命(さみらひめのみこと)、西御座に八柱御子神(やはしらみこがみ)・稲田宮主須賀之八耳神(いなだのみやじのすがのやみのかみ)を祀り、厄除け・疫病退散・病気平癒・家内安全・良縁成就・商売繁昌・開運成就などのご利益があると言われています。特に八坂神社の祭礼・祇園祭は平安時代に疫病退散を祈願した祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)が起源とされることから厄除けのご利益があると言われています。また八坂神社には古来から病気平癒のご利益があるとされ、関白・豊臣秀吉(とよとみひでよし)は母・大政所(おおまんどころ)の病気平癒を祈願し、焼失した大塔を再建したり、一万石を寄進したりしました。
- 素戔鳴命は伊奘諾尊(いざなぎのみこと)と伊奘冉尊(いざなみのみこと)の子神で、天照大神(あまてらすおおかみ)の弟神とされています。素戔鳴命は出雲国簸川(ひのかわ)のほとりに降り、八岐大蛇(やまたのおろち)を退治し、救った櫛稲田姫命(いなだひめのみこと)と結婚し、大国主神(おおくにぬしのかみ・大己貴神(おおなむちのかみ))が産まれ、出雲の祖神になりました。また素戔嗚尊は八岐大蛇の尾から得た天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)を天照大神に献じました。
【摂社・疫神社(えきじんじゃ) パワースポット】
- 疫神社のご利益:摂社・疫神社は蘇民将来(そみんしょうらい)を祀り、疫病除けのご利益があると言われています。蘇民将来には伝承が残されています。牛頭天王(素戔嗚尊)は体は人だが、頭には牛のような角が生えていたことから后になる者はいなかった。しかし鳥のお告げから后を求めて旅に出た際、富豪の巨端将来は宿を断り、貧しい蘇民将来は快くもてなした。その後牛頭天王は竜女と結ばれ、巨端将来には罰を与えて一族を滅ぼし、蘇民将来とその子孫には疫病の難から逃れる終生の加護を約束しました。なおこの伝承が祇園祭の粽の護符「蘇民将来之子孫也(そみんしょうらいのしそんなり)」の由来と言われています。
- 疫神社では例年1月19日に疫神社祭が行われ、厄除けなどを祈願します。また例年7月31日に祇園祭を締めくくる夏越祭が行われ、鳥居に茅の輪(ちのわ)を設けて厄除け・無病息災を祈願します。
【末社・北向蛭子社(きたむかいえびすしゃ) パワースポット】
- 北向蛭子社のご利益:末社・北向蛭子社は事代主神(ことしろぬしのみこと)を祀り、商売繁盛のご利益があると言われています。なお北向蛭子社では1999年(平成11年)から例年1月9日~10日に「初えびす」が行われています。
- 北向蛭子社では例年1月9日・10日に行われ、商売繁昌・家内安全のご利益がある福笹が授与されます。宵蛭子では蛭子船巡行が行われ、七福神を乗せたえびす船・福娘・祇園太鼓などが巡行します。
【末社・美御前社(うつくしごぜんしゃ) パワースポット】
- 美御前社のご利益:末社・美御前社は美を象徴する多紀理比売命(たぎりひめのみこと)・多岐都比売命(たぎつひめのみこと)・市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)の三女神を祀り、力水(祗園神水)飲んだ後にお参りすると美しくなるご利益があると言われています。なお美人の誉れ高い市杵島比売命は神仏習合時代には七福神の弁財天として崇められ、更に美貌の女神・吉祥天とも習合し、財福・芸能・美貌の神としても信仰されました。
- 美御前社前からは神水「美容水」が湧き、肌の健康だけでなく、心から美しく磨かれると言われています。
【末社・大国主社(おおくにぬししゃ) パワースポット】
- 大国主社のご利益:末社・大国主社は大国主神(おおくにぬしのかみ)を祀り、縁結びのご利益があると言われています。大国主神は「古事記」・「日本書紀」によると皇祖神とされる天照大神の弟・素戔嗚尊(須佐之男命)の六世の孫で、日本国を創った神とされています。
【八坂神 備考】
八坂神社見どころ(本殿・西楼門など)