五山送り火と大文字・足利義尚(あしかがよしひさ)

五山送り火と大文字・足利義尚(あしかがよしひさ)

五山送り火の内、大文字には弘法大師・空海が始めたという説、足利義政が始めたとする説、近衛信尹が始めたという説があります。大文字が点される大文字山の麓にある銀閣寺や銀閣寺の本山である相国寺では足利義政が始めたとしています。

【五山送り火 日程】
五山送り火は例年8月16日20:00から順次点火されます。なお五山送り火は原則雨天決行だが、気象条件によって点火時間が変更になる場合もあります。
五山送り火2024

【五山送り火 歴史・簡単概要】
五山送り火(ござんのおくりび)はお盆(おぼん・盂蘭盆(うらぼん))にあの世(冥府(めいふ))から帰ってきたお精霊さん(おしょらいさん)をあの世に送り返す仏教的行事です。五山送り火は宗教・歴史的な背景から「大文字の送り火」とも言われることがあります。五山送り火はいつ始まったかは明確ではありません。一説には多くの灯明を灯して仏神を供養する万灯会(まんどうえ)が山の山腹で行われるようになり、お盆の精霊の送り火(門火(かどび))になったとも言われています。

【五山送り火と大文字・足利義尚(あしかがよしひさ)】
五山送り火の内、大文字には平安時代初期に真言宗(しんごんしゅう)の開祖である弘法大師(こうぼうだいし)・空海(くうかい)が始めたという説、室町時代中期に室町幕府8代将軍・足利義政(あしかがよしまさ)が始めたとする説、江戸時代初期に公家・近衛信尹(このえのぶただ)が始めたという説があります。大文字が点される大文字山(如意ヶ嶽(にょいがだけ))の麓にある銀閣寺や銀閣寺の本山である相国寺(しょうこくじ)では足利義政が始めたとしています。室町時代中期の1489年(長享3年)4月26日に足利義政の子で、室町幕府9代将軍・足利義尚(あしかがよしひさ)が六角討伐中(近江の合戦中)に24歳で亡くなり、父・足利義政が子・足利義尚の冥福を祈る為に始めたと言われています。足利義政は子・足利義尚の死を悲しみ、その年の新盆に菩提を弔う為、相国寺79世・横川景三(おうせんけいさん)の進言により、大文字山(如意ヶ嶽)の山面に白布で「大」の字を象るように近臣・芳賀掃部頭(はがかもん)に命じました。横川景三は銀閣寺の東求堂から山面を望み、「大」の字の形を定めて火床を掘らせ、7月16日のお盆に松割木に一斉に点火して足利義尚の精霊を送ったと言われています。ちなみに「大」の元字は横川景三が書したとも言われています。大文字は足利義尚の墓所があった相国寺の常徳院(じょうとくいん)の方角を向いていると言われています。なお常徳院では横川景三が英叟(えいそう)に僧童として仕え、1441年(嘉吉元年)に英叟の師・曇仲道芳(どんちゅうどうほう)の法を嗣ぎました。
足利義尚の墓所は常徳院にあったが、その後大光明寺(だいこうみょうじ)に改葬され、現在も大光明寺に現存しています。足利義尚の法名は「常徳院悦山道治」です。

【足利義尚 五山送り火】
足利義尚は1465年(寛正6年)12月11日に室町幕府8代将軍・足利義政と正室・日野富子の間に生まれ、足利義政の次男でした。足利義政と日野富子の間には長らく実子が生れていなかった為、足利義政は弟で、浄土寺門跡だった義尋を足利義視に還俗されて養子としていたことから足利義尚が誕生すると将軍の継嗣問題が発生しました。1467年(応仁元年)に将軍の継嗣問題と畠山氏・斯波氏の家督争いを原因とし、細川勝元を総大将とする東軍と山名宗全(山名持豊)を総大将とする西軍による応仁の乱が勃発しました。1473年(文明5年)3月に山名宗全が亡くなり、同年5月に細川勝元が亡くなり、同年12月19日に父・足利義政から将軍職を譲れ、足利義尚が室町幕府9代将軍に就任し、母・日野富子が後見になりました。同日12月19日には元服し、正五位下に叙され、左近衛中将にも任じられました。1475年(文明7年)に参議に任じられ、1480年(文明12年)に権大納言に任じられ、1483年(文明15年)に従一位に昇叙し、1488年(長享2年)に内大臣に任じられました。1487年(長享元年)に公家・寺社などの所領を押領した近江国守護・六角高頼を討伐する為に近江国に出陣し、1年5ヶ月に渡って近江国鈎(滋賀県栗東市)に陣を構え、1489年(長享3年)4月26日に足利義尚が深酒などが原因で、近江国鈎の陣中で病死しました。足利義尚は応仁の乱で幕府・将軍の権威が大きく衰退したことから将軍親裁権の強化を図り、六角征伐を直接指揮しました。足利義尚は一条兼良から政道や和歌などを学び、度々歌会を主催し、「新百人一首」を撰定しました。

【五山送り火と大文字・足利義尚(あしかがよしひさ) 備考】
*イベントの情報(日程・場所・内容など)は必ず主催者に確認して下さい。当サイトの情報はあくまで参考情報です。イベントの内容などが変更になっている場合もあります。
五山送り火スポット

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