隨心院の見どころ解説-修学旅行・観光の簡単まとめ

隨心院の国宝・重要文化財などの見どころ解説
隨心院の見どころを簡単にまとめて解説します。見どころには本尊・如意輪観世音菩薩を祀る本堂、小野小町の一生を描いた襖絵がある能の間、はねずの梅が植えられている梅の名所である小野梅園(名勝)などがあります。また表書院・奥書院・小町文塚なども見逃せません。
【本尊・如意輪観世音菩薩を祀る本堂の見どころ解説】
★本堂は能の間に次ぎ、修学旅行・観光で見る価値があります。本堂は鎌倉時代(1185年~1333年)に造仏された本尊(秘仏)・如意輪観世音菩薩(にょいりんかんぜおんぼさつ)坐像(重要文化財)を安置しています。また快慶(かいけい)作の金剛薩た(こんごうさった)坐像(重要文化財)・定朝(じょうちょう)作と言われる阿弥陀如来(あみだにょらい)坐像(重要文化財)・薬師如来(やくしにょらい)坐像・不動明王(ふどうみょうおう)立像、そして弘法大師(こうぼうだいし)坐像・仁海僧正(にんかいそうじょう)坐像なども安置しています。心を落ち着けて仏・菩薩と対峙するという意味の扁額「豁如(かつじょ)」も掛けられています。
★歴史:本堂は九条家(くじょうけ)出身の隨心院24世・増孝の時代、1599年(慶長4年)に再建されました。
★様式:本堂は桃山時代(1583年~1603年)の寝殿造(しんでんづくり)です。本堂は四柱造の桟瓦葺(さんがわらぶき)です。
★豆知識:九条家は一条家(いちじょうけ)・二条家(にじょうけ)・近衛家(このえけ)・鷹司家(たかつかさけ)とともに摂家(せっけ)の家格を有しました。
【天真院尼の寄進で再建された表書院の見どころ解説】
★表書院には狩野派(かのうは)の絵師が描いた襖絵「四愛図」・「四季花鳥図」が飾られています。「四愛図」・「四季花鳥図」は狩野永納(かのうえいのう)の時代に描かれたと言われています。
★歴史:表書院は寛永年間(1624年~1631年)に九条家ゆかりの尼僧・天真院尼(てんしんいんに)の寄進によって再建されました。
【狩野派の襖絵がある奥書院の見どころ解説】
★奥書院には狩野派の絵師が描いた襖絵「舞楽図」・「宮廷人物図」・「賢聖障子絵」・「竹虎図」が飾られています。
★歴史:奥書院は江戸時代(1603年~1868年)初期に建立されました。
【小野小町の一生を描いた襖絵がある能の間の見どころ解説】
★能の間は修学旅行・観光で絶対に見る価値があります。能の間には2009年(平成21年)に絵描きユニット・だるま商店(島直也・安西智)が制作した襖絵「極彩色梅匂小町絵図」4面が飾られています。「極彩色梅匂小町絵図」は女流歌人・小野小町の一生を鮮やかな薄紅色(はねず色)を基調として描いています。
★歴史:能の間は宝暦年間(1751年~1764年)に九条家の寄進によって建立されました。1991年(平成3年)に改修工事が行われました。
【天真院尼の寄進で建立された大玄関の見どころ解説】
★大玄関には左右に小玄関(左)・使者の間(右)があります。
★歴史:大玄関は寛永年間(1624年~1631年)に九条家ゆかりの天真院尼の寄進によって建立されました。
【二条家の政所御殿が移築された庫裏の見どころ解説】
★庫裏(庫裏)は拝観入口になります。庫裡は二条家の政所御殿(まんどころごてん)だったと言われています。
★歴史:庫裏は1753年(宝暦3年)に二条家から移築されました。
【二条家か移築され、正門である総門の見どころ解説】
★総門は隨心院の正門です。
★歴史:総門は1753年(宝暦3年)に二条家から移築されました。
【天真院尼の寄進で建立された薬医門の見どころ解説】
★薬医門は大玄関近くに建立されています。
★歴史:薬医門は寛永年間(1624年~1631年)に九条家ゆかりの天真院尼の寄進によって建立されました。
【心字池を中心とする池泉鑑賞式の庭園の見どころ解説】
★庭園は心字池(しんじいけ)を中心とする池泉鑑賞式庭園です。庭園は一面が大杉苔に覆われ、古くは洛巽(らくそん)の苔寺とも言われていました。
【梅の名所である小野梅園(名勝)の見どころ解説】
★小野梅園は修学旅行・観光で見る価値があります。小野梅園は京都を代表する梅の名所です。小野梅園には遅咲きで薄紅色のはねずの梅(八重紅梅(やえこうばい))・紅梅・白梅などの梅が植えられています。ねずの梅は例年3月中旬頃から下旬頃に見ごろを迎えます。
★行事:はねずの梅の見ごろ(例年3月の最終日曜日)にはねず踊りが行われています。はねず踊りは絶世の美女で、六歌仙に数えられる小野小町と深草少将(ふかくさのしょうしょう)との恋物語・百夜通い(ももよがよい)を題材にした踊りです。
【小野小町が使ったと言われる化粧井戸の見どころ解説】
★化粧井戸は見逃せません。化粧井戸は小野小町の邸跡にあった井戸とも言われています。化粧井戸は「都名所図会(みやこめいしょずえ)」に小野小町が化粧井戸の水を使って化粧をしていたと記されています。
【恋文上達の祈願に信仰される小町文塚-見どころ】
★小町文塚は本堂裏に築かれています。小町文塚は深草少将などが小野小町に送った千束の文を埋めたと伝えられています。小町文塚は恋文上達の祈願に信仰されているそうです。
【隨心院の見どころ 備考(参考リンク・・・)】
*参考・・・隨心院(見どころ・アクセス・・・)

















