金閣寺荼枳尼天・金閣寺見どころ

金閣寺荼枳尼天

●金閣寺荼枳尼天は不動堂(ふどうどう)の東に祀られている小さな祠で、鎮守とも言われています。金閣寺荼枳尼天には商売繁盛のご利益があるとも言われています。なお金閣寺の本坊である臨済宗相国寺派大本山・相国寺(しょうこくじ)では荼枳尼天が宗旦稲荷(そうたんいなり)として祀られています。
荼枳尼天は仏教の鬼神(きじん)で、夜叉(やしゃ)または羅刹(らせつ)の一種とされています。荼枳尼天はインドでは裸身で虚空を駆け、人肉を食べる魔女とされています。荼枳尼天は自在の通力により、6か月前に人の死を知り、その心臓を食うとも言われています。荼枳尼天は密教で胎蔵界曼陀羅(たいぞうかいまんだら)外院にあって、大黒天(だいこくてん)の眷属(けんぞく)である夜叉とされています。初期密教では人間と獅子の間に生まれ、初めに鳥獣、その後に人肉を食うようになったが、中期密教では大日如来(だいにちにょらい)の化身である大黒天によって調伏されたと言われています。荼枳尼天は平安時代初期に真言宗(しんごんしゅう)の宗祖である弘法大師(こうぼうだいし)・空海(くうかい)が唐(中国)から伝えました。荼枳尼天は日本で狐(きつね)の精とされ、稲荷神(いなりのかみ)と混同されています。狐は古来から屍体を食うことが知られ、また人の死など未来を知って告げるとも言われ、稲荷神と習合したとも言われています。なお荼枳尼天は日本三大稲荷に数えられる豊川稲荷(とよかわいなり)に祀っていることで知られています。
キツネ(狐)は哺乳綱ネコ目(食肉目)イヌ科イヌ亜科の動物です。キツネは本州・九州・四国などにホンドギツネ、北海道などにキタキツネが生息しています。キツネは稲荷神とされる宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)の神使として信仰されました。
相国寺宗旦稲荷神社には宗旦狐が祀られ、茶道(芸事)の上達・商売繁盛にご利益があるとも言われています。宗旦狐は江戸時代初期頃に相国寺境内に住んでいた一匹の白狐です。宗旦狐はしばしば茶人・千宗旦に姿を変え、雲水にまじって坐禅をくんだり、和尚と碁を打ったりしていました。また近所の茶人のお宅に赴いてお茶を飲み、菓子を食い荒らしたりもしていました。ある時、相国寺の塔頭・慈照院(じしょういん)の茶室・い神室(いしんしつ)で茶室開きが行われた際に見事なお点前を披露しました。遅れてきた千宗旦も感心したと言われています。後日、千宗旦の弟子が問い詰めると二度と悪さをしないと詫びて逃げ去りました。その後宗旦狐は雲水に化けて相国寺で勉強し、相国寺の財政難にも托鉢で尽力しました。また門前の豆腐屋が倒産寸前になった際、集めてきた蓮の葉を売って大豆を買うよう勧めました。豆腐屋はお礼に狐の大好物である鼠の天婦羅を贈ったが、食べると神通力を失うと遠慮したが、我慢できずに食べて狐の姿に戻り、それを見た犬に激しく吠えられ、咄嗟に藪に逃げ込んだが、慌てて井戸に落ちて死んだとも言われています。また猟師に鉄砲で撃たれて死んだとも言われています。その後雲水が宗旦狐の死を悼んで祠を建てたとも言われています。
金閣寺見どころ

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