三十三間堂の見どころ完全ガイド|蓮華王院本堂などの観光スポット解説

三十三間堂(Sanjusangen-do Temple)

三十三間堂の見どころまとめ|国宝・重要文化財とおすすめ観光スポット

三十三間堂は京都屈指の観光名所で、観光や修学旅行で絶対訪れたい人気スポットです。三十三間堂には蓮華王院本堂をはじめ、千体仏と言われる千手観音立像、中尊と言われる千手観音坐像など多彩な見どころが揃っています。このページでは国宝・重要文化財やおすすめの観光スポットを分かりやすくまとめて解説し、歴史・建築様式なども交えて紹介します。

【蓮華王院本堂(国宝)の見どころ解説|三十三間堂最大の見どころ】

蓮華王院(れんげおういん)本堂は三十三間堂観光で最も有名な見どころで、必ず訪れるべき定番スポットです。蓮華王院本堂は南北約120メートル・奥行き約22メートル・高さ約16メートルの日本最大級のスケールで、三十三間堂の中で一番写真・SNS映えします。蓮華王院本堂は中央に本尊・千手観音(せんじゅかんのん)坐像、その左右に1,000体の千手観音立像を安置し、厳粛な雰囲気に包まれています。「蓮華王」は千手観音の別称です。
★蓮華王院本堂は1165年(長寛2年)に創建され、1249年(建長元年)に火災で焼失しました。現在の蓮華王院本堂は1266年(文永3年)に後嵯峨上皇(後嵯峨天皇(ごさがてんのう))が再建しました。1930年(昭和5年)に修理が行われ、外側が朱塗り(しゅぬり)、内部が花や雲文様の極彩色だったたことが分かったことが豆知識です。
★蓮華王院本堂は和様(わよう)で、屋根が入母屋造(いりもやづくり)の本瓦葺(ほんがわらぶき)です。蓮華王院本堂は砂と粘土を層状に堆積した版築(はんちく)の地盤の上に建てられ、地震の震動を吸収する耐震構造になっており、当時の建築技術が凝縮されています。
★蓮華王院本堂の名称は間面記法(けんめんきほう)で三十三間四面になることに由来しています。内陣(内部)の柱間が「33」、外部から見ると柱間が「35」になっています。「33」は観音菩薩(かんのんぼさつ)にゆかりのある数字で、経典「法華経(ほけきょう)」などでは観音菩薩が「三十三」の姿に変じ、衆生を救うと説かれています。
★平安時代後期に仏教の開祖であるお釈迦様の入滅後から2千年目以降に仏法が廃れるという末法思想が貴族社会に広がり、慈悲が広く、優れた現世利益を持つ観音菩薩が信仰されるようになりました。
★蓮華王院本堂西側では例年1月15日に近い日曜日に通し矢(全国弓道大的大会)が行われ、初春の風物詩になっています。通し矢は季節限定の見どころです。

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【千手観音坐像(国宝)の見どころ解説|三十三間堂の本尊】

千手観音坐像は蓮華王院本堂の中央(内々陣)に安置されている三十三間堂の本尊で、必ず訪れるべきスポットです。千手観音坐像は像高約3.3メートルで、台座などを含めると7メートルを超え、、中尊(ちゅうそん)とも言われています。千手観音坐像は三十三間堂を訪れた際に最初にお参りしたい仏様です。
★千手観音坐像は1254年(建長6年)に仏師・湛慶(たんけい)が82歳の時に造仏しました。温雅な表情が湛慶の作風とされ、観音菩薩の慈徳を表現していると言われています。湛慶の技術が凝縮され、鎌倉時代後期の傑作です。なお台座心棒(しんぼう)に湛慶以外にも法眼康円(ほうげんこうえん)・法眼康清(ほうげんこうせい)の名前が墨書(ぼくしょ)され、造仏に関わったと言われています。
★千手観音坐像はヒノキ(桧)の寄木造(よせぎづくり)です。千手観音坐像は42手で、胸前で合掌(がっしょう)する2本の手を除き、40本の手がそれぞれ天上界(てんじょうかい)から地獄(じごく)までの25の世界を救うとされています。(40×25=1,000)

【千手観音立像(国宝)の見どころ解説|三十三間堂の象徴】

千手観音立像は三十三間堂の象徴で、必ず訪れるべきスポットです。1,000体の千手観音立像は千体仏(せんたいぶつ)と言われ、本尊・千手観音坐像の左右10段(1段に50体)の階段に整然と安置され、「仏像の森」とも称されています。息をのむような壮観な光景が広がっています。本尊・千手観音坐像の背後には1,001体目の千手観音立像も安置されています。1,001体の千手観音立像は一体一体、尊顔の面差しが異なり、必ず会いたい人に似た像があると言われ、見どころになっています。なお1,000体の内、3体が東京国立博物館、各1体が京都国立博物館・奈良国立博物館に寄託されています。
★千手観音立像は平安時代から室町時代に造仏されました。124体が平安時代(794年~1185年)、876体が鎌倉時代(1185年~1333年)、1体が室町時代(1336年~1573年)に造仏されました。鎌倉時代以降の約500体には仏師名が残されています。1973年(昭和48年)から毎年15体~40体の修復が行われ、2017年(平成29年)に完了しました。(総事業費約9億2,300万円)
★千手観音立像は寄木造または割矧ぎ造(わりはぎづくり)です。千手観音立像は像高1.6メートル前後で、頭部に11の顔があり、両脇に40本の腕があります。
★千手観音立像には「第一尊(だいいちそん)」・「無事尊(ぶじそん)」・「尊宿尊」・「法眼尊」・「智行尊」などの名前が付けられていることが豆知識です。「第一尊」は向かって左端の一番後ろの第1号尊のことです。1,001体目の千手観音立像は「行像尊(ぎょうぞうそん)」と言われ、寄進の出開帳の為に各地を回りました。

【南大門(重要文化財)の見どころ解説|方広寺の遺構】

南大門は方広寺(ほうこうじ)の遺構です。方広寺の往時の姿を感じる遺構は多くなく、歴史的価値があります。南大門は境内の東南側の敷地外に建立され、拝観時間以外でも見ることができます。
★南大門はかつて関白・豊臣秀吉(とよとみひでよし)が建立したと言われていたが、虹梁(こうりょう)の刻銘(こくめい)から1600年(慶長5年)に豊臣秀吉の子・秀頼(ひでより)が建立したことが分かりました。
★南大門は三間一戸(さんげんいっこ)の八脚門(はっきゃくもん)で、屋根が切妻造(きりづまづくり)の本瓦葺です。蟇股(かえるまた)に花鳥禽獣(かちょうきんじゅう)が施され、間近で眺めると細部が確認できます。

【太閤塀(重要文化財)の見どころ解説|豊臣秀吉】

太閤塀は長さ約92メートル・高さ約5.3メートルです。太閤塀はかつて南側だけでなく、西側にもありました。
★太閤塀は桃山時代(1583年~1603年)に豊臣秀吉が方広寺の大仏殿を創建した際に築造しました。三十三間堂は方広寺の寺域に取り込まれました。太閤塀の修理の際に「天正十六年(1588年)・・・大ふつ殿瓦」と刻まれた豊臣家の桐紋がある瓦が発見されました。

【風神・雷神(国宝)の見どころ解説|「風神雷神図屏風」】

風神・雷神は絵師・俵屋宗達(たわらやそうたつ)が描いた建仁寺(けんにんじ)の「風神雷神図屏風(国宝)」のモデルとも言われ、芸術的価値が高い仏像です。風神・雷神は三十三間堂の左右端に安置され、北側が風神、南側が雷神です。
★風神・雷神は鎌倉時代(1185年~1333年)に造仏され、日本最古の風神・雷神と言われています。2018年(平成30年)に鎌倉時代の版画などから風神・雷神の位置が約80年振りに変更されました。
★風神・雷神は寄木造です。風神は像高約111センチ、雷神は像高約100センチで、風神は風袋(ふうたい)、雷神は連鼓(れんこ)を背負ったユーモラスな姿をしています。

【二十八部衆(国宝)の見どころ解説|千手観音の眷属】

二十八部衆は千手観音の眷属(けんぞく)とされ、千手観音を信仰する者を守護するとされています。二十八部衆はかつて本尊・千手観音坐像の周りに安置されていました。二十八部衆は那羅延堅固・難陀龍王・摩ご羅・緊那羅・迦楼羅・乾闥婆・毘舎闍・散支大将・満善車鉢・摩尼跋陀羅・毘沙門天・毘楼勒叉・婆藪仙・大弁功徳天・大梵天王・帝釈天王・提頭頼た王・毘楼博叉・薩遮摩和羅・五部浄居・金色孔雀王・神母女・金毘羅・畢婆伽羅・阿修羅・伊鉢羅・娑伽羅龍王・密迹金剛士です。
★二十八部衆は鎌倉時代(1185年~1333年)に造仏されたと言われています。2018年(平成30年)に鎌倉時代の版画などから二十八部衆立像の位置が約80年振りに変更され、一部の像名も変更されました。
★二十八部衆は寄木造です。二十八部衆は像高153.6センチ(最小)から約169.7センチ(最大)です。

【夜泣せん(夜泣泉)・法然塔の見どころ解説】

三十三間堂には夜泣せん(夜泣泉)・法然塔などもあります。
★夜泣せんは湧き出す音がすすり泣きに似ていたことから名付けられました。夜泣せん近くに地蔵尊(じぞうそん・地蔵菩薩)が祀られ、子供の夜泣き封じにご利益があると言われています。夜泣せんは1165年(長寛2年)に僧が夢告によって発見しました。
★法然塔には六字の名号「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」が刻まれ、名号石とも言われています。「南無阿弥陀仏」は1204年(元久元年)に浄土宗の宗祖・法然上人(ほうねんしょうにん)が後白河法皇(後白河天皇)の13回忌法要を行った際、人々に書写して分け与えたと言われています。

●上記以外は下記リンクから確認することができます。
三十三間堂見どころ(太閤椿・桜・久勢稲荷大明神など)

【三十三間堂の見どころ 備考(参考リンク・・・)】
三十三間堂では1月15日に近い日曜日に行われる通し矢(全国弓道大的大会)、例年3月3日の春桃会で拝観料が無料になります。(要確認)
●住所:京都府京都市東山区三十三間堂廻町657
●アクセス:京阪本線の「七条駅」下車徒歩約5分、バスの「博物館三十三間堂前」下車徒歩すぐ
*参考・・・京都・三十三間堂(見どころ・アクセス・・・)ホームページ

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