八坂神社見どころ-修学旅行・観光の豆知識・ポイント

八坂神社見どころ

八坂神社見どころ-本殿・西楼門・石鳥居・舞殿・南楼門

八坂神社の見どころを簡単にまとめてポイント解説します。見どころには日本最大級の神社神殿と言われる本殿(国宝)、美しい西楼門(重要文化財)、花街の置屋から奉納された提灯が飾られた舞殿(重要文化財)があります。また石鳥居・南楼門等も見逃せません。なお修学旅行や観光で見るべき文化財の概要・歴史・様式・豆知識などを解説しています。

【修学旅行・観光で絶対に見る価値がある本殿(国宝)】

  • 見どころ概要:本殿は日本最大級の神社神殿と言われ、祇園祭では周りを3周する神事が行われています。圧巻の本殿は境内で最大のハイライトです。本殿は八坂神社の主祭神として、中御座(なかござ)に素戔嗚尊(すさのをのみこと)、東御座に櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、西御座に素戔嗚尊の8人の子供・八柱御子神(やはしらのみこがみ)と言われる八島篠見神(やしまじぬみのかみ)・五十猛神(いたけるのかみ)・大屋比売神(おおやひめのかみ)・抓津比売神(つまつひめのかみ)・大年神(おおとしのかみ)・宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)・大屋毘古神(おおやびこのかみ)・須勢理毘売命(すせりびめのみこと)を祀っています。また東御座・西御座に配神も祀っています。
  • 歴史ポイント:本殿は1654年(承応3年)に江戸幕府4代将軍・徳川家綱(とくがわいえつな)が再建しました。本殿は歴史的価値があります。ちなみに本殿は平安時代初期に史上初の関白に就任した藤原基経(ふじわらのもとつね )が観慶寺感神院(かんしんいん)を建立し、境内に本殿を建立したのが起源とも言われています。
  • 様式:本殿は御所の紫宸殿(ししんでん)を模し、本殿と拝殿がひとつになった独特の様式で、祇園造(ぎおんづくり)・八坂造(やさかづくり)と言われています。南北朝時代の1331年(元弘元年・元徳3年)に隆円が描いた「祇園社絵図(重要文化財)」に現在と同じ形式の本殿が描かれています。本殿は屋根が入母屋造(いりもやづくり)の檜皮葺(ひわだぶき)です。本殿は桁行7間・梁間6間です。面積約400坪・高さ約15メートルです。
  • 豆知識:本殿には狛犬(こまいぬ)・獅子(しし)が2対(室町時代・江戸時代制作)が置かれています。八坂神社には3対の狛犬・獅子があり、鎌倉時代に鎌倉幕府初代将軍・源頼朝(みなもとのよりとも)が奉納したと伝えられる狛犬・獅子が重要文化財に指定されています。
  • 七不思議:本殿は玄関の東の柱から西に向かって柏手(かしわで)を打つと音が大きく反響して龍吼(りゅうぼえ)と言われ、七不思議に数えられています。また本殿はその下に龍が棲むほど底知れぬくらい深い井戸・龍穴(りゅうけつ)があると言われ、七不思議に数えられています。
  • 行事:例年祇園祭の長刀鉾(なぎなたほこ)お千度・綾傘鉾(あやかさほこ)稚児社参では本殿を時計回りに3周し、正面と背面(裏正面)で立ち止まって神事(祇園祭)の無事を祈願します。
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【修学旅行・観光で見る価値がある西楼門(重要文化財)】

  • 見どころ概要:西楼門は正門ではないが、四条通東端に建立されていることから修学旅行生や観光客の出入口に利用されています。西楼門は高さ約9メートルの朱塗り(しゅぬり)の楼門です。西楼門は境内で本殿に次ぐハイライトです。西楼門には平安時代の貴族の護衛役である随身(ずいしん)の木像2体が置かれています。また西楼門の前には青銅(せいどう)製の狛犬(こまいぬ)2頭も建立されています。西楼門はかつて夜叉門(やしゃもん)・籠門(かごもん)とも言われていました。
  • 歴史ポイント:西楼門は応仁の乱(1467年(応仁元年)~1477年(文明9年))で焼失し、1497年(明応6年)に再建され、永禄年間(1558年~1570年)に檜皮葺から瓦葺(かわらぶき)に葺き替えられました。1913年(大正2年)の四条通拡張に伴って現在の場所に移され、翼廊(よくろう)が建立されました。2007年(平成19年)に94年振りに朱塗りの塗り直し・瓦の葺き替え(約7,400枚)が行われました。(総工費1億5千万円)
  • 様式:西楼門は三間一戸(さんげんいっこ)の楼門です。西楼門は屋根が切妻造(きりづまづくり)の本瓦葺(ほんがわらぶき)です。楼門は一般的に入母屋造が多いが、切妻造になっています。
  • 七不思議:西楼門は雨垂れがしないとして七不思議に数えられています。

【南側の表参道に建立されている石鳥居(重要文化財)】

  • 見どころ概要:石鳥居は本殿の南側に建立されています。石鳥居は高さ約9.3メートルで、扁額(へんがく)「八坂神社」が掛けられています。扁額の文字は有栖川宮熾仁親王(ありすがわのみやたるひとしんのう)が書きました。
  • 歴史ポイント:石鳥居は1646年(正保3年)に建立されたが、1662年(寛文2年)に寛文近江・若狭地震(かんぶんおうみ・わかさじしん)によって倒壊し、1666年(寛文6年)に補修されました。
  • 様式:石鳥居は花崗岩(かこうがん)製の明神鳥居(みょうじんとりい)です。

【修学旅行・観光で見逃せない舞殿(重要文化財)】

  • 見どころ概要:舞殿には祇園の料亭・花街の置屋(舞妓・芸妓)などから奉納された提灯(ちょうちん)が飾られ、門前町(鳥居町)である花街の情緒を感じられます。舞殿はインスタ映えします。舞殿では奉納行事が行われたり、祇園祭の際に神輿が泰安されたりします。祇園祭の宵宮祭では境内の明かりが消され、舞殿に泰安された3基の神輿(中御座・東御座・西御座)に本殿から神霊が遷されます。
  • 歴史ポイント:舞殿は本殿・拝殿前に1903年(明治36年)に建立されました。
  • 様式:舞殿は屋根が入母屋造の銅板葺(どうばんぶき)です。舞殿は桁行三間・梁間三間です。
  • 行事:舞殿では例年節分に花街(祇園甲部・祇園東・宮川町・先斗町)の舞妓が舞を奉納し、豆まきを行います。また例年6月15日の例祭(れいさい)前夜に御神楽(みかぐら)、例年中秋の観月祭で伝統芸能、例年11月3日の舞楽(ぶがく)奉納で舞楽が奉納されます。

【修学旅行・観光で見逃せない南楼門(重要文化財)】

  • 見どころ概要:南楼門は美しい朱塗りの楼門で、八坂神社の正門です。南楼門は高さ約14メートルで、本殿・舞殿と同じ高さと言われています。南楼門は本殿・舞殿と同じ高さで、三位一体(さんみいったい)を表しているとも言われています。南北朝時代に隆円が描いた「祇園社絵図(重要文化財)」には本殿・舞殿・南楼門が一直線に並ぶ境内図が描かれています。
  • 歴史ポイント:南楼門は1866年(慶応2年)に火事で焼失し、1879年(明治12年)に再建されました。南楼門はかつて檜皮葺きだったが、1981年(昭和56年)に銅板葺に葺き替えられました。2017年(平成29年)に修理が完了し、140年振りに朱塗りが蘇りました。
  • 様式:南楼門は三間一戸の楼門で、東西に廻廊付きです。南楼門は屋根が入母屋造の銅板葺です。

【蘇民将来を祀る摂社・疫神社(重要文化財)】

  • 見どころ概要:疫神社は境内摂社です。疫神社は祭神・蘇民将来(そみんしょうらい)を祀り、疫病除け(えきびょうよけ)のご利益があると言われています。
  • 歴史ポイント:疫神社は1823年(文政6年)頃に建立されました。疫神社はかつて絵馬舎近くに建立されていたが、1913年(大正2年)に現在の場所に移されました。2019年(令和元年)6月に社殿の改修が完了しました。
  • 様式:疫神社は本殿(重要文化財)が一間社(いっけんしゃ)流造(ながれづくり)の銅板葺です。
  • 行事:疫神社では祇園祭の最後の行事である夏越祭(えきじんじゃなごしさい)が行われます。

【事代主神を祀る末社・北向蛭子社(重要文化財)】

  • 見どころ概要:北向蛭子社は商売繁盛・福の神とされています。北向蛭子社は境内末社です。北向蛭子社は事代主神(ことしろぬしのみこと)を祀っています。事代主神は八坂神社の祭神・素戔嗚尊の孫、大国主(おおくにぬし)の子で、商売繁盛・福の神です。
  • 歴史ポイント:北向蛭子社はの1646年(正保3年)に建立されたが、1662年(寛文2年)に地震で倒壊し、1666年(寛文6年)に補修・再建されました。
  • 様式:北向蛭子社は本殿が一間社流造のこけら葺(こけらぶき)です。

【宗像三女神を祀る末社・美御前社(重要文化財)】

  • 見どころ概要:美御前社は美容の神とされ、女性におすすめです。美御前社は境内末社です。美御前社は美を象徴する多紀理比売命(たぎりひめのみこと)・多岐都比売命(たぎつひめのみこと)・市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)の宗像三女神(むなかたさんじょしん)を祀っています。美御前社では七不思議に数えられる力水(祗園神水)飲んだ後に参拝すると美しくなるご利益があると言われています。美御前社は美容の神として、美容理容業者・化粧品業者だけでなく、芸妓(げいこ)・舞妓(まいこ)からも信仰されています。
  • 歴史ポイント:美御前社は1591年(天正19年)に建立されました。
  • 様式:美御前社は一間社流造の銅板葺です。
  • 豆知識:美御前社の前からは神水・美容水が湧いています。

●上記以外は下記リンクから確認することができます。
八坂神社見どころ(摂社末社・四条御旅所など)

【八坂神社 備考(参考リンク・・・)】
*参考・・・八坂神社(見どころ・アクセス・・・)ホームページ

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