聖護院の見どころ解説-修学旅行・観光の簡単まとめ

聖護院(Shogo-in Temple)

聖護院の国宝・重要文化財などの見どころ解説

聖護院の見どころを簡単にまとめて解説します。見どころには御所から移築した書院(重要文化財)、第119代・光格天皇の仮御所になった宸殿、智証大師・円珍作の本尊・不動明王を祀る本堂などがあります。また御学問所・中御殿・北御殿・積善院なども見逃せません。

【御所から移築した書院(重要文化財)の見どころ解説】

★書院は修学旅行・観光で絶対に見る価値があります。書院には主室(床・棚・附書院付)・次の間(床・棚付)・背面室(八畳・六畳・四畳)・玄関・玄関次の間(床付)などがあります。書院には狩野正栄筆の襖絵が飾られています。
★歴史:書院は江戸時代(1603年~1868年)前期に御所の書院として造営され、1676年(延宝4年)に移築されたと言われています。書院は第108代・後水尾天皇(ごみずのおてんのう)の側室の書院だったとも言われています。
★様式:書院は数寄屋(すきや)風の書院造(しょいんづくり)です。書院は入母屋造(いりもやづくり)の桟瓦葺(さんがわらぶき)です。庇(ひさし)はこけら葺(こけらぶき)です。

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【光格天皇の仮御所になった宸殿の見どころ解説】

★宸殿は書院に次ぎ、修学旅行・観光で見る価値があります。宸殿には大玄関・仏間・玉座の間・花鳥の間(二の間)・孔雀の間・太公望の間・波の間などがあります。宸殿は出羽守政常作の役行者(えんのぎょうじゃ)像・蔵王権現(ざおうごんげん)像・三宝荒神(さんぼうこうじん)像・孔雀明王(くじゃくみょうおう)像・逆手阿弥陀如来(さかてあみだにょらい)像などを安置しています。花鳥の間に狩野益信筆「吐綬鷄」、孔雀之間に狩野永納筆の「孔雀図」、太公望の間に狩野永納筆の「太公望」・「林和靖」・「陶淵明」、波の間に狩野永納筆の「波濤図」の襖絵が飾られています。
★歴史:宸殿は江戸時代(1603年~1868年)中期に建立されました。
★仏像:不動明王(ふどうみょうおう)には鎌倉時代(1185年~1333年)、室町時代(1336年~1573年)、江戸時代(1603年~1868年)に造仏されたものがあります。
★豆知識:宸殿は1788年(天明8年)に天明の大火が起こった際、第119代・光格天皇(こうかくてんのう)の仮御所になりました。また1854年(安政元年)に内裏が火災に見舞われた際、第121代・孝明天皇(こうめいてんのう)が一時仮宮として使用しました。

【円珍作の本尊・不動明王を祀る本堂の見どころ解説】

★本堂には内内陣・内陣・耐火式空殿などがあります。本堂は智証大師(ちしょうだいし)・円珍(えんちん)が造仏したと言われている本尊・不動明王立像(重要文化財)を安置しています。また羯羅童子(こんがらどうし)・制咤迦童子(せいたかどうし)・智証大師坐像なども安置しています。
★歴史:本堂は1968年(昭和43年)に建て替えられました。
★行事:本堂は節分(春分の日の前日)に柱源護摩(はしらもとごま)が行われています。

【一夜造御学問所と言われる御学問所の見どころ解説】

★御学問所は見逃せません。御学問所は第119代・光格天皇の学問所として使われました。御学問所は一夜で建てられたとも言われ、一夜造御学問所(一夜造りの御学問所)と言われています。
★歴史:御学問所は江戸時代(1603年~1868年)後期に光格天皇の学問所として建てられ、1788年(天明8年)に移築されたと言われています。
★豆知識:御学問所は御講書始(ごこうしょはじめ)などの行事や遊興(ゆうきょう)の場に使われた建物です。

【中御殿・北御殿の見どころ解説】

★中御殿は江戸時代(1603年~1868年)後期に建立されました。北御殿は江戸時代中期に建立されました。

【表門である山門(表門)の見どころ解説】

★山門は聖護院の表門です。山門は南側に向かって建立されています。
★歴史:山門は1676年(延宝4年)に再建されたと言われています。2000年(平成12年)に修理されました。

【聖護院の塔頭である積善院の見どころ解説】

★積善院(せきぜんいん)は聖護院の塔頭(たっちゅう)です。積善院は本尊・准胝観音(じゅんでいかんのん)を安置しています。
★歴史:積善院は1200年(正治2年)頃に熊野神社(くまのじんじゃ)北西に創建されたと言われています。積善院は聖護院が行う山伏の統括事務を代行する院家(いんげ)で、稱ノ坊(なぎのぼう)と称したと言われています。1868年(明治元年)に準提堂(じゅんていどう)と合寺し、1899年(明治32年)に祟徳田から崇徳院地蔵(すとくいんじぞう)と言われる人喰い地蔵が移され、1914年(大正3年)に準提堂の伽藍が移され、積善院凖提堂とも言われるようになりました。

【聖護院の見どころ 備考(参考リンク・・・)】
*参考・・・聖護院(見どころ・アクセス・・・)ホームページ

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