龍吟庵庫裏・表門・龍吟庵見所(修学旅行・観光)

龍吟庵方丈

●龍吟庵庫裏・表門は1953年(昭和28年)3月31日に国の重要文化財に指定されました。
●龍吟庵庫裏は棟札によると江戸時代初期の1603年(慶長8年)に建立されました。その後江戸時代中期の貞享年間(1684年~1688年)に修理が行われたとも言われています。庫裏は桁行約10.0メートル・梁間約11.0メートルで、切妻造(きりづまづくり)の銅板葺(どうばんぶき)です。
一般的に庫裏(庫裡・庫院)は寺院の僧侶の居住する場所や食事を調える場所です。庫裏は禅宗寺院で、仏像を安置して礼拝する仏殿・三解脱門(さんげだつもん)である三門(山門)・仏道修行に励む僧堂・僧侶が仏教を講義する法堂(はっとう)・浴場である浴室・トイレである東司(とうす)とともに七堂伽藍に数えられました。庫裏は大規模な寺院では独立した建物として建立されるが、一般的な寺院では寺の事務を扱う寺務所と兼用となっていることが多くなっています。
切妻造は屋根の最頂部の棟(むね)から両側に葺き下ろし、その両端を棟と直角に切った屋根の形式です。切妻造は本を開いて伏せたような形で、平行な面を平(ひら)、棟と直角な面を妻(つま)と言います。切妻造は古くは真屋(まや)とも言われ、伊勢神宮(いせじんぐう)・出雲大社(いづもたいしゃ)などの社殿に採用されています。ちなみに四方向に傾斜する屋根面を持つ寄棟造(よせむねづくり)よりも格式が上とも言われています。なお切妻造は世界各地で見られる屋根の形式です。
銅板葺は銅を薄くした銅板で屋根を葺く方法です。銅板葺は近世に本格的に始まり、神社・霊廟などに多く用いられています。銅板葺は瓦葺に比べると自重が軽くて耐震性があり、檜皮葺・こけら葺に比べると耐久性があるとい言われています。
●龍吟庵表門は安土桃山時代から江戸時代前期の1573年(天正元年)~1614年(慶長19年)に建立されました。表門は桁行一間・梁間一間で、切妻造のこけら葺(こけらぶき)です。
一般的に表門は寺院などの建物の表口にある門です。表門は正門とも言われ、裏門と対義語になっています。表門は古代の寺院では南門・南大門を指し、山号が付けられるようになると山門(三門)と言われるようになりました。
こけら葺は木材の薄板を使って屋根を葺く方法です。こけら葺は板葺(いたぶき)の一種です。板葺では板厚が2~3ミリの場合にこけら葺、板厚が4~7ミリの場合に木賊葺(とくさぶき)、板厚が1~3センチの場合に栩葺(とちぶき)と言われています。板葺にはヒノキ・サワラ・スギ・エノキ・トクサ・クヌギなどが用いられます。板葺は古墳時代から屋根に用いられるようになったとも言われ、茅葺(かやぶき)に次いで古いとも言われています。
龍吟庵

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