東本願寺大玄関・東本願寺見所(修学旅行・観光)

東本願寺大玄関

●東本願寺大玄関は登録有形文化財です。
●東本願寺大玄関は1867年(慶応3年)に建立されたとも言われています。東本願寺山内で最古の建物とも言われています。大玄関は1864年(元治元年)の禁門の変(元治の大火)のどんどん焼け直後に建立された仮建ての建物で、装飾が少ない建物です。
東本願寺は江戸時代初期の1602年(慶長7年)に真宗大谷派第12代門首・教如(きょうにょ)が江戸幕府初代将軍・徳川家康(とくがわいえやす)から寺地を寄進され、1658年(明暦4年)に御影堂・阿弥陀堂などが完成したとも言われています。御影堂は現在とほぼ同じ規模だったが、阿弥陀堂は現在の約半分ぐらいの規模だったと言われています。1788年(天明8年)1月30日の天明の大火(てんめいのたいか)で御影堂・阿弥陀堂などが焼失し、1797年(寛政9年)に御影堂、翌1798年(寛政10年)に阿弥陀堂が再建されたと言われています。天明の大火では御所・二条城・京都所司代などの要所が焼失し、京都で発生した史上最大規模の火災とも言われています。しかし1823年(文政6年)11月15日に御影堂・阿弥陀堂などが焼失し、1835年(天保6年)に再び再建されました。ただ1858年(安政5年)にも御影堂・阿弥陀堂などが焼失し、1861年(文久元年)に仮堂が建立されました。その後1864年(元治元年)の禁門の変(元治の大火)のどんどん焼けで仮堂などが焼失しました。東本願寺は江戸時代に4度もの火災に見舞われたことから「火出し本願寺」と揶揄されたが、東本願寺が火元となったのは1823年(文政6年)だけです。ちなみに2017年(平成29年)12月に絵表所で火災が発生しました。
●東本願寺大玄関は建築面積約420平方メートルで、入母屋造(いりもやづくり)の桟瓦葺(さんがわらぶき)です。なお大玄関には10メートルを越える間口の式台があり、田字型の4室の周囲に広い入側縁があります。
入母屋造は切妻造と寄棟造を組み合わせた屋根の形式です。寄棟造の屋根の上に切妻造の屋根を載せた形で、切妻造の四方に庇(ひさし)がついています。京都御所の紫宸殿(ししんでん)のように切妻と寄棟の角度が一続きでないものは錣屋根(しころやね)とも言われています。日本では古くから切妻造は寄棟造よりも格式が上とも言われ、それらの組み合わせた入母屋造は最も格式が高いとも言われています。入母屋造は法隆寺(ほうりゅうじ)の金堂・唐招提寺(とうしょうだいじ)の講堂に採用されています。
桟瓦葺は平瓦と丸瓦を一体化させた波型の桟瓦を使用して屋根を葺く方法です。ちなみに本瓦葺は平瓦と丸瓦を交互に組み合わせて屋根を葺く方法です。瓦葺は飛鳥時代に中国・朝鮮半島から寺院建築の技術とともに伝来しました。瓦葺は檜皮葺(ひわだぶき)・茅葺(かやぶき)・板葺(いたぶき)などに比べ耐水性・耐火性に優れ、台風の多い日本に適していました。
東本願寺見どころ

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