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八坂神社五社・八坂神社見所(修学旅行・観光)
八坂神社五社
●八坂神社五社本殿は2020年(令和2年)12月23日に国の重要文化財に指定されました。
●八坂神社五社は本殿(国宝)の北側に建立されている境内末社です。五社は1927年(昭和2年)に建立されました。五社には右側から八幡社(はちまんしゃ)・竈社(かまどしゃ)・風神社(かぜじんじゃ)・天神社(てんじんじゃ)・水神社(みずじんじゃ)が祀られています。
八幡社は武の神・応神天皇(おうじんてんのう)を祀っています。応神天皇は第14代・仲哀天皇(ちゅうあいてんの)と神功皇后(じんぐうこうごう)の子で、仲哀天皇第4皇子とされ、武運の神(武神)・八幡神として神格化されています。応神天皇は比売神・神功皇后とともに八幡三神、神仏習合で八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ)とも言われています。なお例年9月15日に例祭が行われています。
竈社は竈の神・奥津日子神(おくつひこのかみ)、奥津日売神(おくつひめのかみ)を祀っています。ちなみに奥津日子神・奥津日売神は竈の神だけでなく、農業・家畜・家族を守るの守護神ともされています。奥津日子神・奥津日売神はカグツチ(軻遇突智・火産霊)とともに竈三柱神(三宝荒神)と言われています。なお例年11月28日に例祭が行われています。
風神社は風の神・天御柱命(あめのみはしらのみこと)、国御柱命(くにのみはしらのみこと)を祀っています。天御柱命・国御柱命は奈良県生駒郡三郷町・龍田大社(たつたたいしゃ)に祀られ、「日本書紀」に675年(天武天皇4年)4月10日に風鎮大祭が行われた記されています。なお例年4月4日に例祭が行われています。
天神社は医薬の神・少彦名命(すくなひこなのみこと)を祀っています。少彦名命は常世(とこよ)の国から訪れた小さな神とされ、大国主神(おおくにぬしのかみ)と協力して国作りをし、医薬だけでなく、農業・酒造・温泉・禁厭(まじない)の神ともされています。なお例年12月8日に例祭が行われています。
水神社は水の神・高おかみ神(たかおかみのかみ)、罔象女神(みずはのめのかみ)を祀っています。高おかみ神は「おかみ」が龍の古語であることから水や雨を司る神とされています。罔象女神は高おかみ神とともに水の神(水神)とされています。なお例年6月1日に例祭が行われています。
●八坂神社五社は五間社流造(ながれづくり)見世棚造(みせだなづくり)の銅板葺(どうばんぶき)です。
流造は神社建築の一形式です。流造は正面入口にあたる屋根の一方(前流れ)が長く延びた形式です。流造は伊勢神宮(いせじんぐう)に代表される神明造(しんめいづくり)から発展し、奈良時代末期から平安時代に成立し、全国に広がりました。流造では上賀茂神社(かみがもじんじゃ)・下鴨神社(しもがもじんじゃ)がよく知られています。
銅板葺は銅を薄くした銅板で屋根を葺く方法です。銅板葺は近世に本格的に始まり、神社・霊廟などに多く用いられています。銅板葺は瓦葺に比べると自重が軽くて耐震性があり、檜皮葺・こけら葺に比べると耐久性があるとい言われています。
見世棚造は土台の上に組まれ、正面に階段のない間口が一間ぐらいの小さな社殿です。見世棚造は神社の末社などに使われます。
【八坂神社 備考】
*参考・・・京都・八坂神社(拝観料・アクセス・歴史概要・見どころ・・・)ホームページ
●八坂神社の歴史(創建から現在)を紹介しています。
八坂神社歴史(伊利之使主・円如)
●八坂神社の見どころ(本殿・西楼門など)を紹介しています。
八坂神社見どころ(本殿・西楼門など)