上賀茂神社大田神社・上賀茂神社見所(修学旅行・観光)

上賀茂神社大田神社

●上賀茂神社大田神社は上賀茂神社の東側約800メートルに祀られている上賀茂神社の摂社です。大田神社は起源は明確ではないが、上賀茂神社よりも古くから祀られていたとも言われています。賀茂縣主(かものあがたぬし)の移住以前から農民が長寿・福徳の福神として信仰し、賀茂最古の神社とも言われています。かつて恩多社とも言われていました。その後上賀茂神社が創建される上賀茂神社の摂社になったと言われています。平安時代中期の「延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)・927年(延長5年)編纂」に「太田神社(大田神社)」と記され、式内社(しきないしゃ)に列せられました。南北朝時代の1377年(天授3年・永和3年)に拝殿が転倒し、江戸時代前期の1628年(寛永5年)に現在の本殿・拝殿が造営されました。大田神社は天鈿女命(あめのうずめのみこと)を祀り、芸能上達・延命長寿のご利益があるとも言われています。
祭神・天鈿女命は天照大神(あまてらすおおかみ)が天の岩戸(あまのいわと)に隠れた「岩戸隠れ」で芸能の女神で、日本最古の踊り子ともされ、大田神社には里神楽(チャンポン神楽)が伝わっています。里神楽は大田神社が長寿の神を祀るところから老人が囃し、舞われる日本最古の形を残した神楽です。またその音色からチャンポン神楽とも言われています。なお里神楽は1987年(昭和62年)5月1日に「大田神社巫女神楽」として、京都市の登録無形民俗文化財に指定されています。
●上賀茂神社大田神社には白鬚神社・百大夫神社・鎮守神社・福徳神社・藤木神社などの摂末社も祀られています。
白鬚神社(しらひげじんじゃ)は猿田彦神(さるたひこのかみ)を祀り、導き・老後安泰のご利益があるとも言われています。百大夫神社(ももだゆうじんじゃ)は船玉神(ふなたまのかみ)を祀り、航海安全のご利益があるとも言われています。船玉神は喉の神ともされています。鎮守神社(ちんじゅじんじゃ)は大国主神(おおくにぬしのかみ)・少彦名神(すくなひこなのかみ)を祀り、氏子の守護神・目の神とされています。福徳神社(ふくとくじんじゃ)は福徳神(ふくとくのかみ)を祀り、幸福の神・足腰の神とされています。藤木神社(ふじきじんじゃ)は瀬織津姫神(せおりつひめのかみ)を祀り、家運隆昌のご利益があるとも言われています。瀬織津姫神は祓い神ともされています。
●上賀茂神社大田神社は本殿が一間社流造(いっけんしゃながれづくり)の檜皮葺(ひわだぶき)です。拝殿は割拝殿(わりはいでん)です。
流造は神社建築の一形式です。流造は正面入口にあたる屋根の一方(前流れ)が長く延びた形式です。流造は伊勢神宮(いせじんぐう)に代表される神明造(しんめいづくり)から発展し、奈良時代末期から平安時代に成立し、全国に広がりました。流造では上賀茂神社(かみがもじんじゃ)・下鴨神社(しもがもじんじゃ)がよく知られています。流造では正面(桁行)の柱間が1間(柱2本)の場合には一間社流造、3間(柱4本)の場合には三間社流造、5間(柱6本)の場合には五間社流造になります。
檜皮葺は屋根葺手法の一形式です。檜皮葺では檜(ひのき)の樹皮を用いて屋根を葺きます。檜皮葺は日本以外では見られない日本古来の手法です。檜皮葺は飛鳥時代の668年(天智天皇7年)に滋賀県大津市の廃寺・崇福寺(すうふくじ)の諸堂が檜皮で葺かれた記録が最古の記録です。
【上賀茂神社 備考】
*参考・・・上賀茂神社(拝観料・アクセス・歴史概要・見どころ・・・)ホームページ
●上賀茂神社の歴史(創建から現在)を紹介しています。
上賀茂神社歴史(賀茂別雷命・・・)
●上賀茂神社の見どころ(本殿・細殿立砂など)を紹介しています。
上賀茂神社見どころ(本殿・細殿立砂など)

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