東寺弁天堂・東寺見どころ(修学旅行)

東寺弁天堂

●東寺弁天堂は北大門(重要文化財)を出た右側に建立されています。弁天堂は音楽・技芸・財産を司るという弁才天(弁財天)を祀っています。弁天堂は起源が明確ではないが、現在の弁天堂は江戸時代後期の天保年間(1831年~1845年)に建立されたと言われています。弁天堂ではかつて土用の丑の日(どようのうしのひ)に大般若転読(だいはんにゃてんどく)が行われ、東寺泥が授けていました。東寺泥は亀池(蓮池)の泥で、泥を塗るとしもやけ(霜焼け)に罹らないというご利益があるとされました。
弁財天は仏教の守護神である天部(てんぶ)のひとつです。弁財天は元々インドのサラスバティー川の河神であったが、後に梵天(ぼんてん)の妃になると広く信仰されるようになりました。その後仏教に取入れられると音楽・財富・知恵・延寿などを司る女神になりました。「金光明最勝王経」では頭上に白蛇(はくじゃ)をのせ、鳥居をつけた宝冠(ほうかん)を被り、八臂(8本の手)に弓・箭(せん)・刀・さく・斧(おの)・長杵(ながきね)・鉄輪(かんなわ)・羂索 (けんじゃく) を持ち、金光明経を説いたり、智慧・長寿・富を与えると記されています。弁才天信仰は奈良時代に既に始まっており、弁財天は宗像三女神(むなかたさんじょしん)の市杵嶋姫命(いちきしまひめ)や吉祥天(きっしょうてん)と同一視され。音楽・弁才・財福・知恵の徳があるとされています。なお弁財天は恵比寿(えびす)・大黒天(だいこくてん)・福禄寿(ふくろくじゅ)・毘沙門天(びしゃもんてん)・布袋(ほてい)・寿老人(じゅろじん)とともに七福神(しちふくじん)に数えられています。
●東寺弁天堂は桁行三間・梁間三間で、入母屋造(いりもやづくり)の桟瓦葺(さんがわらぶき)です。弁天堂には前面に唐破風(からはふ)の拝所が設けられ、北面に花頭窓(かとうまど)があり、南面が舞良戸(まいらど)になっています。
入母屋造は切妻造と寄棟造を組み合わせた屋根の形式です。寄棟造の屋根の上に切妻造の屋根を載せた形で、切妻造の四方に庇(ひさし)がついています。京都御所の紫宸殿(ししんでん)のように切妻と寄棟の角度が一続きでないものは錣屋根(しころやね)とも言われています。日本では古くから切妻造は寄棟造よりも格式が上とも言われ、それらの組み合わせた入母屋造は最も格式が高いとも言われています。入母屋造は法隆寺(ほうりゅうじ)の金堂・唐招提寺(とうしょうだいじ)の講堂に採用されています。
桟瓦葺は平瓦と丸瓦を一体化させた波型の桟瓦を使用して屋根を葺く方法です。ちなみに本瓦葺は平瓦と丸瓦を交互に組み合わせて屋根を葺く方法です。瓦葺は飛鳥時代に中国・朝鮮半島から寺院建築の技術とともに伝来しました。瓦葺は檜皮葺(ひわだぶき)・茅葺(かやぶき)・板葺(いたぶき)などに比べ耐水性・耐火性に優れ、台風の多い日本に適していました。
東寺見どころ

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