京都スイーツ(あぶり餅・長五郎餅・・・)
京都スイーツ
京都スイーツは京都観光・旅行の際にお土産に購入したり、食べたりした方がよい京菓子です。京都スイーツは販売される場所や期間が限定されたり、予約が必要だったりするものもあります。機会があれば、京都スイーツを五感(味覚・触覚・視覚・嗅覚・聴覚)を全て使って味わうのもいいかもしれません。
【京都スイーツ あぶり餅】
あぶり餅(あぶりもち)は今宮神社の門前名物となっている京都スイーツです。あぶり餅はきな粉をまぶした親指大の餅を竹串に刺して炭火で炙り、白味噌のタレをぬった京都スイーツです。1,000年の歴史を持つと言われている「一和」と300年の歴史を持つと言われている「かざり屋」が今宮神社の門前で販売しています。なおあぶり餅は広隆寺が起源とも言われています。今宮神社では応仁の乱や飢饉の際にあぶり餅を庶民に振舞ったと言われています。
【京都スイーツ 粟餅】
粟餅(あわもち)は北野天満宮の門前名物となっている京都スイーツです。粟餅は粘り気のあるもち粟を臼などで突いて、餡・きな粉などをまぶした京都スイーツです。1682年(天和2年)に創業したと言われている「澤屋」が北野天満宮の門前で販売しています。なお粟餅は古来から作られ、江戸時代に菓子として食べられるようになったと言われています。
【京都スイーツ 長五郎餅】
長五郎餅(ちょうごろうもち)は北野天満宮の門前名物となっている京都スイーツです。長五郎餅は餡を羽二重餅で包んだ京都スイーツです。天正年間に創業し、400年以上の歴史を持つと言われている「長五郎餅本舗」が販売しています。なお長五郎餅は河内屋長五郎が考案し、1587年(天正15年)に関白・豊臣秀吉が行った北野大茶会に茶菓として使われ、「長五郎餅」と命名されました。長五郎餅は餡入り餅の祖とされています。
【京都スイーツ おせき餅】
おせき餅は鳥羽街道の名物だった京都スイーツです。おせき餅は餅の上に編み笠の形をした粒あんがのった京都スイーツです。450年を歴史を持つと言われている「おせき」が販売しています。なおおせき餅は「せき女」という娘が鳥羽街道の旅人に餅を編笠の裏に並べて食べさせたのが起源と言われています。
【京都スイーツ 鎌餅】
鎌餅(かまもち)は京の七口のひとつ鞍馬口の名物だった京都スイーツです。鎌餅は餅で黒糖風味の餡を包んだ京都スイーツです。1897年(明治30年)に創業した「大黒屋」が販売しています。なお鎌餅は江戸時代末期に鎌のような形をした麦手餅(むぎてもち)が起源と言われています。「大黒屋」の初代が宮大工から転身して復活させました。
【京都スイーツ 唐板の煎餅】
唐板の煎餅(からいたのせんべい)は上御霊神社の前で売られている京都スイーツです。唐板の煎餅は小麦粉・卵などを混ぜて作った生地を短冊状に切り、銅板で両面を焼いた京都スイーツです。創業500年以上と言われている「水田玉雲堂」が販売しています。なお唐板の煎餅は863年(貞観5年)流行した疫病を鎮める神泉苑での御霊会(ごりょうえ)の際に神前に供えられたのが起源と言われています。
【京都スイーツ きつね煎餅】
きつね煎餅は伏見稲荷大社の門前名物となっている京都スイーツです。きつね煎餅は小麦粉・卵などに白味噌を加えた生地を狐の面を象った型でキツネ色に焼いた京都スイーツです。1918年(大正7年)に岐阜で創業し、昭和初期に京都に移った「いなりや」と昭和初期に創業した「宝玉堂」が販売しています。なおきつねは伏見稲荷大社(お稲荷さん)のお使いとされ、白狐社があります。
【京都スイーツ どら焼】
どら焼(銅鑼焼き・ドラ焼き・どらやき)は東寺の弘法さんの日(毎月21日)の名物となっている京都スイーツです。どら焼は棒状に伸ばしたこし餡にバームクーヘン状に生地を重ねて焼き、竹の皮で包んだ京都スイーツです。1716年(享保元年)に創業した「笹屋伊織」が毎月20日・21日・22日に販売しています。なおどら焼は江戸時代末期に5代目・笹屋伊兵衛が東寺のお坊さんから副食となる菓子を作って欲しいと依頼され、寺でも出来るように鉄板に変わって銅鑼を使ったのが起源と言われています。
【京都スイーツ 走井餅】
走井餅(はしりいもち)は石清水八幡宮の門前名物となっている京都スイーツです。走井餅はこし餡を薄皮で包み、刀の荒身を模した細長い京都スイーツです。1764年(明和元年)に大津で創業し、1910年(明治43年)に6代・井口市郎右衛門の4男・嘉四郎が石清水に引き継いだ「走井餅老舗」が販売しています。なお走井餅は江戸時代中期に井口市郎右衛門正勝が湧水「走井」使って餡餅を作ったことが起源です。
【京都スイーツ 鳩餅】
鳩餅(はともち)は三宅八幡宮ゆかりの京都スイーツです。鳩餅は米粉を蒸して狛鳩を象った京都スイーツです。1880年(明治13年)に創業した「双鳩堂」が販売しています。なお鳩餅は北川源之助が三宅八幡宮の狛鳩(こまばと)を象った菓子を作ったことが起源です。
【京都スイーツ 花供曽】
花供曽(はなくそ)は真如堂(しんにょどう)の涅槃会(ねはんえ)の名物となっている京都スイーツです。花供曽は鏡餅を砕いて、黒砂糖を絡めた京都スイーツです。「田丸弥」が販売しています。なお涅槃会はお釈迦様が入滅した陰暦の2月15日(新暦の3月15日)にお釈迦様の遺徳追慕と報恩の為の法要です。
【京都スイーツ 法螺貝餅】
法螺貝餅(ほらがいもち)は1年に1度、節分の日の名物となっている京都スイーツです。法螺貝餅は甘く炊いたゴボウを挿した味噌餡をクレープ状の薄い皮で包んだ京都スイーツです。店主が代々聖護院門跡の山伏として修業していると言われる「柏屋光貞」が販売しています。なお法螺貝餅は9代目・柏屋光貞が厄除けのお菓子として作ったことが起源です。
【京都スイーツ 松風】
松風(まつかぜ)は西本願寺の御用菓子となっている京都スイーツです。松風は小麦粉などに白味噌を加えて一晩自然発酵させて焼いた京都スイーツです。1421年(応永28年)に創業した「亀屋陸奥」が販売しています。なお松風は1570年(元亀元年)織田信長による本願寺攻めの際に亀屋陸奥3代目・大塚治右衛門春近が作ったと言われ、西本願寺第11代・顕如(けんにょ)が「わすれては波のおとかとおもうなり枕に近き庭の松風」と詠んだ歌から命名されました。
【京都スイーツ みたらし団子】
みたらし団子(御手洗団子・みたらしだんご)は下鴨神社の葵祭(賀茂祭)・御手洗祭の神饌菓子となっている京都スイーツです。みたらし団子は竹串の先に少し大きめの1つの団子、少し間隔が空いて4つの団子が刺され、砂糖醤油の餡が掛けられた京都スイーツです。下鴨神社の向かいにある「加茂みたらし茶屋・亀屋栗義」が販売しています。なおみたらし団子は下鴨神社(御手洗社)の御手洗池に湧き出る水泡を象った団子が起源と言われています、
【京都スイーツ やきもち】
やきもち(焼餅)は上賀茂神社の門前菓子として名物になっている京都スイーツです。やきもちはつぶ餡の入った大福を鉄板でこんがり焼いた京都スイーツです。1872年(明治5年)に創業した「神馬堂(じんばどう)」などが販売しています。なおやきもちは江戸時代に餡が入っていないものが販売され、江戸時代中頃に餡が入るようになったと言われています。
【京都スイーツ 幽霊子育飴】
幽霊子育飴(ゆうれいこそだてあめ)は六道珍皇寺近くの名物になっている京都スイーツです。幽霊子育飴は水あめ・砂糖などから作られた京都スイーツです。450年以上の歴史を持つと言われている「みなとや」が販売しています。なお幽霊子育飴にはお腹に子どもを宿したまま亡くなった女性が子どもを育てる為に幽霊になり、夜な夜な飴を買いに訪れたという伝承が残されています。子どもは六道珍皇寺の僧侶になり、1666年(寛文6年)に68歳で亡くなったと言われています。