京都雲龍図(蟠龍図・双龍図・蒼龍図)

雲龍図

京都雲龍図

雲龍図(蟠龍図・双龍図・蒼龍図)は龍が仏法を守護する八部衆(はちぶしゅう)のひとつとされていることから法堂(はっとう)などの天井に描かれています。法堂は仏法を大衆に説く場で、雨を呼ぶ水神の龍が仏法の教えを雨のように降らすと言われています。また水神の龍が寺院を火から守るとの意味も込められていると言われています。

【天龍寺 雲龍図】
雲龍図・八方睨みの龍は法堂の天井に描かれています。雲龍図は1997年(平成9年)天龍寺開山夢窓国師650年遠諱記念事業として、日本画家・版画家である加山又造(かやままたぞう)が描きました。なお雲龍図は天井にヒノキ板159枚を張って漆を塗り、その上に更に白土を塗り、直径9メートルの二重円内に描かれています。
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【妙心寺 雲龍図】
雲龍図・八方睨みの龍は法堂の鏡天井に描かれています。雲龍図は絵師・狩野探幽が55歳の時に8年の歳月を掛けて描いたと言われています。なお雲龍図は直径約12メートルで、見る角度により、表情や動きに変化が現れると言われています。
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【大徳寺 雲龍図】
雲龍図・鳴き龍は法堂のドーム状になった天井に描かれています。雲龍図は絵師・狩野永徳の孫・狩野探幽が35歳の時に描きました。なお雲龍図は敷瓦の上で手を叩くと雲龍図に共鳴するとも言われています。
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【相国寺 蟠龍図】
蟠龍図・鳴き龍は法堂の天井に描かれています。蟠龍図は絵師・狩野永徳の長男・狩野光信が逆遠近法を使って描き、光信の最後の作品とも言われています。なお蟠龍図は法堂の中央付近で手を叩くと天井に反響してカラカラという音が返ってくると言われています。
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【建仁寺 双龍図】
双龍図は法堂の鏡天井に描かれています。双龍図は2002年(平成14年)建仁寺創建800年を記念して、日本画家・小泉淳作が約2年の歳月を掛けて描きました。なお双龍図は丈夫な和紙である麻紙108枚分に墨・程君房(ていくんぼう)を使って描かれ、縦11.4メートル・横15.7メートルあります。
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【南禅寺 雲龍図】
雲龍図・幡龍は法堂の天井に描かれています。雲龍図は明治から大正にかけて活躍した京都画壇・四条派の日本画家・今尾景年が描き。今尾景年畢生(一生涯)の大作と言われています。
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【東福寺 蒼龍図】
蒼龍図は法堂の鏡天井に描かれています。蒼龍図は日本画家・堂本印象が僅か17日間で描いたと言われています。なお蒼龍図は東西約22メートル・南北約11メートルの鏡天井に体長約54メートル・胴回り約6.2メートルの龍が描かれています。
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【泉涌寺 蟠龍図】
蟠龍図は仏殿の鏡天井に描かれています。蟠龍図は1669年(寛文9年)に絵師・狩野永徳の孫・狩野探幽が描きました。なお蟠龍図は畳8畳分の大きさがあります。
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【地主神社 雲龍図】
雲龍図・八方にらみの竜(丸竜)は拝殿の天井に描かれています。雲龍図は絵師・狩野永徳の次男・狩野元信が描きました。丸竜はどの方角から見ても自分を睨んでいるように見えると言われています。なお丸竜は夜ごと抜け出し、音羽の滝の水を飲むことから目に釘を打たれたとも言われ、地主神社がかつて清水寺の鎮守社だったことから清水寺七不思議に数えられています。
地主神社(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)地主神社見どころ

雲龍図などは上記の寺社以外にも毘沙門堂・知恩院・金戒光明寺・閑臥庵・鹿王院・永興寺・高台寺・永観堂などの寺社でも描かれています。
なお写真の雲龍図は建長寺の雲龍図です。

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