平等院の見どころ完全ガイド|鳳凰堂などの観光スポット解説

平等院見どころ

平等院の見どころまとめ|国宝・重要文化財とおすすめ観光スポット

平等院は世界遺産に登録された京都屈指の観光名所で、観光や修学旅行で絶対訪れたい人気スポットです。平等院には本堂である鳳凰堂をはじめ、国内最古の浄土式庭園と言われる庭園、阿弥陀如来坐像など多彩な見どころが揃っています。このページでは国宝・重要文化財やおすすめの観光スポットを分かりやすくまとめて解説し、歴史・建築様式・信仰背景なども交えて紹介します。

【鳳凰堂(国宝)の見どころ解説|平等院最大の見どころ】

鳳凰堂は平等院観光で最も有名な見どころで、必ず訪れるべき定番スポットです。鳳凰堂は庭園の阿字池(あじいけ)の中島にあり、極楽浄土(ごくらくじょうど)の宝池(ほうち)に浮かぶ宮殿のような美しさで、平等院の中で一番写真・SNS映えします。鳳凰堂は平等院の本堂で、中堂に西方極楽浄土(ごくらくじょうど)の教主である本尊・阿弥陀如来(あみだにょらい)坐像(国宝)を安置し、阿弥陀堂とも言われています。周囲の壁・扉に九品来迎図(くほんらいこうず)などが描かれ、長押(なげし)上の小壁(こかべ)に雲中供養菩薩(うんちゅうくようぼさつ)像が掛けられ、厳粛な雰囲気に包まれています。
★平安時代後期に仏教の開祖であるお釈迦様の入滅後から2千年目以降に仏法が廃れるという末法思想が貴族社会に広がり、阿弥陀如来に救いを求め、末法元年とされた1052年(永承7年)に平等院が創建されました。鳳凰堂は翌1053年(天喜元年)に藤原頼通(ふじわらのよりみち)が創建し、平安時代後期の傑作です。明治時代の改修の際、屋根から取り外された部材を年輪年代測定すると1046年(寛徳3年)と1047年(永承2年)に伐採されたことが判明したのが豆知識です。平成の大修理により、外観が酸化鉄と黄土を混ぜた丹土塗り(につちぬり)に塗り替えられ、鳳凰が金箔張りされ、美しい姿が蘇りました。
★鳳凰堂は鳳凰像を除き、高さ約13.5メートル・幅約47メートル・奥行き約35メートルで、中堂・北翼廊・南翼廊・尾廊に分かれています。中堂の南北に北翼廊・南翼廊、中堂の西に尾廊があります。鳳凰堂は寝殿造(しんでんづくり)を取り入れた鳳凰造です。中堂は入母屋造(いりもやづくり)の本瓦葺(ほんがわらぶき)で、一重もこし(裳階)付です。北翼廊・南翼廊は宝形造(ほうぎょうづくり)の切妻造(きりづまづくり)の本瓦葺です。尾廊は切妻造の本瓦葺です。
★鳳凰堂はかつて阿弥陀堂・御堂・大堂と言われ、江戸時代以降に鳳凰堂と言われるようになりました。須弥壇の金銅板(1680年(延宝8年))の刻銘に「平等院鳳凰堂」と刻まれています。

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【阿弥陀如来坐像(国宝)の見どころ解説|平等院の本尊】

阿弥陀如来坐像は平等院の本尊で、平等院を訪れた際に最初にお参りすべき仏様です。阿弥陀如来坐像は鳳凰堂の中堂の須弥壇(しゅみだん)に安置され、中堂の正面格子戸(こうしど)の円窓から眺められます。
★阿弥陀如来坐像は寄木造(よせぎづくり)技法の完成者である仏師・定朝(じょうちょう)が造仏し、1053年(天喜元年)に平等院に収められました。阿弥陀如来坐像は日本の仏像彫刻史上重要な仏師とされる定朝作と唯一確証がある傑作で、仏像彫刻で流行した「定朝様」の礎になりました。
★阿弥陀如来坐像は像高277.2センチで、寄木造の漆箔(うるしはく)です。円満な面相で、優美で温和な作風は仏像彫刻の理想像として「仏の本様(手本)」と称されました。

【庭園(名勝・史跡)の見どころ解説|浄土式の名園】

庭園は鳳凰堂と並ぶ平等院の見どころで、必ず眺めるべきスポットです。庭園は宇治川(うじがわ)や対岸の山々を借景とし、中島に鳳凰堂が建立されている阿字池を中心とした浄土式の名園です。庭園には桜・カエデなどが植えられ、春・秋に美しく彩られます。桜・紅葉シーズンには幻想的なライトアップが行われ、季節限定の見どころになります。
★庭園は平安時代(794年~1185年)後期に作庭され、日本最古の浄土式庭園とも言われ、歴史的価値があります。平安時代末期に歌人・橘俊綱(たちばなのとしつな)が「今鏡(いまかがみ)」の中で当代きってのものと謳いました。1990年(平成2年)からの発掘調査により、平安時代の州浜が検出され、作庭当初の美しい姿に戻されました。また鳳凰堂に渡る2つの小橋も当初の形式に戻されました。

【観音堂(重要文化財)の見どころ解説|平等院の本堂跡】

観音堂は平等院の本堂(金堂)跡に建立され、訪れたいスポットです。観音堂は平安時代後期(11世紀頃)に造仏された本尊・十一面観音(じゅういちめんかんのん)立像(重要文化財)を安置していたが、現在はミュージアム鳳翔館に移されています。十一面観音は像高約167.2センチで、後頭部に暴悪大笑面(ぼうあくだいしょうめん)がなく、一般的な十一面観音と異なっているのが豆知識です。
★観音堂は鎌倉時代前期(1185年~1274年)に本堂跡に建立されました。
★観音堂は寄棟造(よせむねづくり)の本瓦葺です。

【ミュージアム鳳翔館(日本芸術院賞)の見どころ解説】

ミュージアム鳳翔館(ほうしょうかん)は平等院の寺宝である鳳凰(国宝)・雲中供養菩薩像(国宝)・梵鐘(国宝)などを収蔵・展示する博物館です。ミュージアム鳳翔館は建物自体が日本芸術院賞・日本建築学会作品選奨を受賞し、観光や修学旅行で眺めるべきスポットです。
★鳳翔館は建築家・栗生明(くりゅうあきら)が設計し、2001年(平成13年)に開館しました。

【鳳凰(国宝)の見どころ解説|伝説上の鳥】

鳳凰は阿弥陀堂が鳳凰堂と言われる由来になった伝説上の鳥です。鳳凰は鳳凰堂の中堂にある大棟の南北両端に一対が設置されていたが、現在はミュージアム鳳翔館に収蔵され、複製が設置されています。鳳凰は平等院の美の象徴になっています。
★鳳凰は鳳凰堂が創建された平安時代後期(11世紀頃)に制作されたと言われています。鳳凰は仏師・定朝が原型を制作したとも言われています。また源師時(みなもとのもろとき)の「長秋記」によると鳥羽の鋳物師が本体を制作したとも言われています。
★鳳凰は北方像が総高約235.0センチ・像高約98.8センチ・幅約34.5センチ、南方像が総高約228.8センチ・像高約95.0センチ・幅約44.5センチです。鳳凰は金銅(こんどう)製で、頭部・胴部・翼・脚などが別々に鋳造され、風切羽ととともに鋲(びょう)で留められています。

【梵鐘(国宝)の見どころ解説|天下の三名鐘】

梵鐘は「姿の平等院鐘」として、「声の園城寺(おんじょうじ)鐘」・「勢の東大寺(とうだいじ)鐘」とともに「天下の三名鐘(さんめいしょう)」に数えられました。梵鐘は庭園の阿字池の畔に建立された鐘楼(しょうろう)に釣られていたが、現在はミュージアム鳳翔館に収蔵され、複製が釣られています。梵鐘は全面に天人(てんにん)・獅子(しし)・龍(りゅう)・供養菩薩(くようぼさつ)・唐草文様(からくさもんよう)などの浮き彫りがあり、美しい装飾が見どころになっています。
★梵鐘は平安時代後期(11世紀頃)に鋳造されたと言われています。1980年(昭和55年)に60円の普通切手のデザインに採用されたのが豆知識です。
★梵鐘は銅製で、総高約199.0センチ・竜頭高約41.8センチ・笠形高約10.9センチ・身高約146.0センチ・撞座径約19.7センチ・口径約123.0センチ・口厚約12.0センチです。

【灯籠(重美)の見どころ解説|平等院型灯籠】

灯籠(重美)は仏の供養の為、鳳凰堂の前に1基のみ建立されています。灯籠は六角石灯籠で、高さが基台から約2メートルです。灯籠は藤原頼通が奈良・興福寺(こうふくじ)の南円堂の前の銅灯籠を写したとも言われ、平等院型灯籠と言われています。
★灯籠は基礎が平安時代(794年~1185年)末期、竿(さお)・中台(ちゅうだい)・笠(かさ)が鎌倉時代(1185年~1333年)末期、火袋(ひぶくろ)・宝珠(ほうじゅ)が安土桃山時代(1573年~1603年)頃、基台が近世頃に造られたとも言われています。

●上記以外は下記リンクから確認することができます。
平等院見どころ(扇の芝・藤の花・桜と桜ライトアップ・・・)

【平等院の見どころ 備考(参考リンク・・・)】
平等院では桜・紅葉シーズンに例年ライトアップを行っており、昼間には見られない神秘的な絶景が見られ、ライトアップが見どころになっています。
●住所:京都府宇治市宇治蓮華116
●アクセス:JR西日本の「宇治駅」下車徒歩約10分、京阪本線の「宇治駅」下車徒歩約10分
*参考・・・平等院(見どころ・アクセス・・・)公式ホームページ

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