高台寺の見どころ完全ガイド|霊屋などの観光スポット解説

高台寺の見どころまとめ|国宝・重要文化財とおすすめ観光スポット
高台寺は京都を代表する観光名所で、観光や修学旅行で訪れたい人気スポットです。高台寺には蒔絵が施された霊屋をはじめ、小堀遠州が作庭した庭園、天井画「龍図」がある開山堂など多彩な見どころが揃っています。このページでは国宝・重要文化財やおすすめの観光スポットを分かりやすくまとめて解説し、歴史・建築様式なども交えて紹介します。
【霊屋(重要文化財)の見どころ解説|高台寺最大の見どころ】
霊屋は高台寺観光で最も有名な見どころで、必ず訪れるべき定番スポットです。霊屋は須弥壇(しゅみだん)に楽器、厨子(ずし)の扉に秋草などの桃山様式の高台寺蒔絵(まきえ)が施され、高台寺が「蒔絵の寺」と言われる由来になっています。霊屋は中央の厨子(ずし)に豊臣秀吉(とよとみひでよし)の念持仏(ねんじぶつ)・守り本尊と言われる大随求菩薩(だいずいくぼさつ)像、右の厨子に豊臣秀吉(とよとみひでよし)の坐像、左の厨子に北政所(きたのまんどころ)の片膝立の木像を安置し、厳粛な雰囲気に包まれています。北政所の木像は白い護巾を頭に被る尼僧姿で、地下数メートルには1624年(寛永元年)に亡くなった北政所の遺骸が葬られていると言われています。霊屋には絵師・狩野永徳(かのうえいとく)などが描いた絵もあります。
★霊屋は1605年(慶長10年)に北政所が建立しました。伏見城の遺構とも言われています。
★霊屋は屋根が宝形造(ほうぎょうづくり)の檜皮葺(ひわだぶき)で、正面に向拝(こうはい)一間、唐破風(からはふ)付きです。
★高台寺蒔絵は黒漆(くろうるし)に金蒔絵(きんまきえ)が施され、桃山文化の華やかさを伝えています。高台寺蒔絵は幸阿弥(こうあみ)一門らが制作したと言われています。
★霊屋は豊臣秀吉を祀っている東山・阿弥陀ヶ峰(あみだがみね)の豊国廟(ほうこくびょう)に向かって建立されているのが豆知識でます。阿弥陀ヶ峰では山頂に豊国廟、山麓に豊国神社が建立されました。
★霊屋は臥龍廊(がりょうろう)で開山堂と結ばれています。臥龍廊は臥龍池(がりょういけ)の上に架けられた全長約60メートルの屋根付きの廊下・階段です。ただ現在は通ることはできません。なお臥龍廊は龍の背に似ているところから名付けられました。
【庭園(名勝・史跡)の見どころ解説|池泉回遊式の名園】
庭園は霊屋と並ぶ高台寺の見どころで、必ず眺めるべきスポットです。庭園は東山を借景に臥龍池(がりょういけ)・偃月池(えんげつち)を中心とした池泉回遊式の名園です。石組みの見事さから桃山時代を代表する名園と言われています。臥龍池には臥龍廊が架けられています。偃月池には亀島・鶴島があり、鶴亀の庭とも言われています。庭園には枝垂桜・萩などの植物が植えられ、四季折々に美し光景が見られます。枝垂桜・萩の名所とされ、特に春・初秋に美しい光景が見られます。
★庭園は桃山時代(1583年~1603年)に大名・茶人・作庭家である小堀遠州(こぼりえんしゅう・小堀政一(こぼりまさかず))が作庭したと言われています。石・樹木は伏見城から移されたとも言われています。なお庭園の一部は高台寺創建の前にあった岩栖院(がんせいいん)の池泉跡とも言われています。
【開山堂(重要文化財)の見どころ解説|天井画「龍図」】
開山堂は北政所の持仏堂(じぶつどう)だったと言われ、訪れたいスポットです。開山堂は中央に高台寺を曹洞宗(そうとうしゅう)から臨済宗(りんざいしゅう)に改めた中興開山・三江紹益(さんこうじょうえき)像、右に北政所の兄・木下家定(きのしたいえさだ)と妻・雲照院(うんしょういん)像、左に高台寺普請に尽力した堀直政(ほりなおまさ)像を安置しています。天井に絵師・狩野山楽(かのうさんらく)が描いたと言われている天井画「龍図」もあります。
★開山堂は1605年(慶長10年)に北政所が創建しました。その後1625年(寛永2年)に増築されたと言われています。
★開山堂は禅宗様(ぜんしゅうよう)の仏堂で、屋根が入母屋造(いりもやづくり)の本瓦葺(ほんがわらぶき)です。天井に豊臣秀吉の御座舟(ござぶね)の天井と北政所の御所車(ごしょぐるま)の天井が使われ、床は総瓦敷きです。開山堂は豊臣秀吉・北政所の遺材が使用された貴重な堂宇です。
【方丈・釈迦如来の見どころ解説|高台寺の本堂】
方丈は高台寺の本堂で、本尊・釈迦如来(しゃかにょらい)坐像を安置しています。釈迦如来坐像は高台寺を訪れた際に最初にお参りしたい仏様です。方丈前には庭園・波心庭(はしんてい)が作庭され、枝垂桜が植えられています。波心庭では桜・紅葉シーズンなどにライトアップが行われ、プロジェクションマッピングが行われることがあります。プロジェクションマッピングを行う寺院は少なく、貴重な存在です。
★方丈は1912年(大正元年)に再建されました。かつての方丈(大方丈・小方丈)は1592年(天正20年)の文禄の役(ぶんろくのえき)後に伏見城から移築されて創建されました。その後1789年(寛政元年)・1863年(文久3年)などに焼失しました。
★釈迦如来坐像は安土桃山時代(1573年~1603年)頃に造仏されたと言われています。
★波心庭は枯山水式庭園で、白砂・砂紋・二つの立砂などで構成されています。波心庭の名称は禅語「無雲生嶺上。有月落波心」に由来するようです。波心庭は高台寺の庭園を修復した北山安夫(きたやまやすお)が作庭しました。
【傘亭・時雨亭・観月台(重要文化財)の見どころ解説】
高台寺には伏見城に建てられ、慶長年間(1596年~1615年)に北政所が移築した茶室・傘亭(かさてい)、茶室・時雨亭(しぐれてい)、観月台があります。傘亭・時雨亭は屋根付きの土間廊下(どまろうか)で繋がっています。傘亭・時雨亭・観月台は伏見城の貴重な遺構です。
★茶室・傘亭は千利休(せんのりきゅう)好みとも言われています。傘亭は屋根が宝形造(ほうぎょうづくり)の茅葺(かやぶき)です。天井板がなく、丸太と竹で扇垂木(おうぎだるき)状に組まれた化粧屋根裏(けしょうやねうら)です。竹垂木(たけだるき)が唐傘の骨に似ていることから傘亭と言われています。傘亭はかつて池に面し、舟が出入りする舟入口があります。なお傘亭は正式には安閑窟(あんかんくつ)と言います。
★茶室・時雨亭は千利休好みとも言われています。時雨亭は二階建て(一重二階)で、一階が水屋兼待合、二階が茶席で、三方の掛け戸を突き上げで開くことができます。上段の間は柱間に壁や建具がない吹き放しです。時雨亭は屋根が入母屋造の茅葺です。時雨亭は豊臣秀吉が時雨のように不意に訪れたことから名付けられたとも言われています。なお時雨亭では北政所が1615年(慶長20年)の大坂城落城を二階から見ていたとも言われています。
★観月台(楼船廊)は開山堂と書院を結ぶ楼船廊(ろうせんろう)の途中にあります。観月台は一間四方、三方唐破風造(からはふづくり)の檜皮葺です。観月台は豊臣秀吉遺愛とも言われています。また北政所が豊臣秀吉を偲びながら月を眺めたとも言われています。
【表門(重要文化財)・勅使門の見どころ解説】
高台寺には表門・勅使門があります。表門は境内から少し離れて場所、勅使門(ちょくしもん)は方丈の南に建立されています。
★表門は総門・山門とも言われています。表門は桃山時代(1583年~1603年)に豊臣秀吉の子飼いの家臣で、賤ヶ岳の七本槍(しずがたけのしちほんやり)に数えられた加藤清正(かとうきよまさ)が伏見城に建て、その後移築されたと言われています。表門は三間(さんげん)薬医門(やくいもん)で、屋根が切妻造(きりづまづくり)の本瓦葺です。
★勅使門は1912年(大正元年)に方丈とともに再建されました。
【梵鐘(重要文化財)・庫裏の見どころ解説】
高台寺には梵鐘・庫裏(くり)もあります。庫裏は拝観受付の側にあり、方丈と繋がっています。
★梵鐘は高さ約2メートル・口径約1.1メートルで、曹洞宗(そうとうしゅう)の僧・弓箴善彊(きゅうしんぜんきょう)による撰文があります。梵鐘は1606年(慶長11年)に北政所の兄・木下家定が三条釜座(さんじょうかまんざ)・藤原対馬守国久(ふじわらつしまのかみくにひさ)に鋳造させました。なお2016年(平成28年)に高さ約2メートル・口径約1.2メートル・重さ約2トンの新しい梵鐘が約400年振りに新調されました。
★庫裏は本来台所で、玄関に「夢」と書かれた衝立(ついたて)があります。ただ通常非公開です。庫裏は切妻造の本瓦葺です。
【遺芳庵・鬼瓦席の見どころ解説】
高台寺には傘亭・時雨亭以外にも茶室である遺芳庵(いほうあん)・鬼瓦席(おにがわらのせき)があります。遺芳庵・鬼瓦席は1908年(明治41年)に京都市上京区にあった灰屋紹益の旧邸跡から移築されました。遺芳庵は江戸時代前期に京都の豪商・灰屋紹益(はいやじょうえき)が島原の名妓だった夫人・吉野太夫(よしのたゆう)を偲んで建てたとも言われています。また遺芳庵・鬼瓦席は灰屋紹益と吉野太夫を偲んで建てられとも言われています。
★茶室・遺芳庵は一畳台目の田舎屋風の茶室です。壁一杯に設けられた丸窓は吉野窓と言われています。
★茶室・鬼瓦席は四畳半の茶室です。鬼瓦席は点前畳の上に楽焼きの鬼瓦があることから名付けられたそうです。
★吉野太夫は香道・和歌・華道・茶道などに精通しました。「六条の七人衆の筆頭」・「寛永三名妓の一人」・「天下随一の太夫」と謳われ、その名声は遠く中国にまで及びました。
●上記以外は下記リンクから確認することができます。
高台寺見どころ(利生堂・桜と桜ライトアップなど)
【高台寺の見どころ 備考(参考リンク・・・)】
●住所:京都府京都市東山区高台寺下河原町526
●アクセス:京阪本線の「清水五条駅」下車徒歩約12分または「祇園四条駅」下車徒歩約12分、阪急京都線の「京都河原町駅」下車徒歩約15分、バスの「東山安井」下車徒歩約5分
*参考・・・高台寺(見どころ・アクセス・・・)ホームページ

















