法観寺の見どころ-修学旅行・観光の簡単まとめ

法観寺の国宝・重文などの文化財の見どころ解説
法観寺の見どころを簡単にまとめて解説します。見どころには八坂の塔と言われる五重塔(重要文化財)、聖徳太子の像を祀る太子堂(市指定有形文化財)、本尊・薬師如来を祀る薬師堂(市指定有形文化財)などがあります。また聴鐸庵・木曽義仲の首塚なども見逃せません。
- 高さ約49メートルで、八坂の塔と言われる五重塔
- 聖徳太子の3歳・16歳の像を祀る太子堂(市指定有形文化財)
- 本尊・薬師如来を祀る薬師堂(市指定有形文化財)
- 五重塔の風鐸の音を聞くことができる茶室・聴鐸庵
- 朝日将軍とも言われた木曽義仲の首塚(朝日塚)
【高さ約49メートルで、八坂の塔と言われる五重塔の解説】
- 概要:五重塔は絶対に見る価値があるハイライトです。五重塔は高さ約49メートルで、シンボルです。またランドマークでもあります。五重塔は京都・東寺(とうじ)の五重塔、奈良・興福寺(こうふくじ)の五重塔に次ぐ、日本国内で3番目に高い五重塔です。五重塔には初層に本尊・大日如来(だいにちにょらい)を中心とした五智如来(ごちにょらい)像を安置しています。なお五重塔は八坂の塔とも言われています。
- 歴史:五重塔は1440年(永享12年)に室町幕府6代将軍・足利義教(あしかがよしのり)が再建しました。五重塔は過去3度焼失し、現在は4代目です。なお発掘調査により、中心の礎石は創建当初のものをそのまま使用していることが分かりました。礎石の溝には開基・聖徳太子が夢告により、仏舎利三粒を納めたとも言われ、日本の舎利信仰の原点と言われています。
- 様式:五重塔は純和様建築です。五重塔は三間五重塔婆(さんげんごじゅうとうば)で、本瓦葺(ほんがわらぶき)です。
- 豆知識:五重塔は一般人が二層目まで登ることができる日本唯一重要文化財に指定されている五重塔と言われています。(要確認)
【聖徳太子の3歳・16歳の像を祀る太子堂(市指定有形文化財)の解説】
- 概要:太子堂は五重塔に次ぎ、見る価値があるハイライトです。太子堂は開基・聖徳太子の3歳・16歳の像を安置しています。また太子堂は源頼朝(みなもとのよりとも)・北条貞時(ほうじょうさだとき)・足利尊氏(あしかがたかうじ)・足利義政なども祀っています。
- 歴史:太子堂は江戸時代(1603年~1868年)に門前の住人が再建したとも言われています。
【本尊・薬師如来を祀る薬師堂(市指定有形文化財)の解説】
- 概要:薬師堂は見逃せません。薬師堂は本尊・薬師如来(やくしにょらい)や日光菩薩(にっこうぼさつ)・月光菩薩(がっこうぼさつ)・夢見地蔵菩薩(じぞうぼさつ)・十二神将(じゅうにしんしょう)を安置しています。夢見地蔵菩薩は洛陽四十八願所地蔵巡りの札所でした。
- 歴史:薬師堂は江戸時代(1603年~1868年)に建立されました。
- 豆知識:夢見地蔵菩薩は寛文年間(1661年~1673年)に第112代・霊元天皇(れいげんてんのう)の命により、僧・宝山が洛外・六地蔵(伏見六地蔵・鳥羽地蔵・桂地蔵・常盤地蔵・鞍馬口地蔵・山科地蔵)以外の48寺の地蔵尊を選んだ洛陽四十八願所地蔵巡り(京都48願寺)の第39番札所です。
【五重塔の風鐸の音を聞くことができる茶室・聴鐸庵の解説】
- 概要:茶室・聴鐸庵(ちょうたくあん)は五重塔の風鐸(ふうたん)の音を聞くことができることから名付けられました。風鐸は寺院の四方の軒先に吊され、風に吹かれると音がし、風鈴の由来になったとも言われています。
- 豆知識:聴鐸庵は突上窓(つきあげまど)から五重塔の九輪を見ることができることから仰輪所と言われています。
【朝日将軍とも言われた木曽義仲の首塚(朝日塚)の解説】
- 概要:木曽義仲(きそよしなか・源義仲(みなもとのよしなか))の首塚(朝日塚)は見逃せません。木曽義仲の首塚はかつて八坂の塔近くの料理屋の玄関にあったが、その後移されました。木曽義仲は後白河法皇(第77代・後白河天皇(ごしらかわてんのう))と対立し、後白河法皇を幽閉して征夷大将軍(せいいたいしょうぐん)になり、朝日将軍(あさひしょうぐん)と言われました。しかし木曽義仲は源義経(みなもとのよしつね)らに敗れて近江粟津(大津市)で戦死し、家臣によって八坂の塔がある八坂郷に葬られたとも言われています。
- 豆知識:木曽義仲の首塚以外に木曽義仲の墓は義仲寺(大津市)にあります。
【法観寺の見どころ 備考(参考リンク・・・)】
*参考・・・法観寺・八坂の塔(見どころ・アクセス・・・)