善峯寺の見どころ-修学旅行・観光の簡単解説

善峯寺(Yoshimine-dera Temple)

善峯寺の見どころは多宝塔・阿弥陀堂・開山堂・観音堂・薬師堂などです。

善峯寺の見どころを簡単にまとめて解説します。見どころには賢弘法師が再建した多宝塔(重要文化財)、阿弥陀如来・徳川家累代位牌を祀る阿弥陀堂、西国三十三所の札所である観音堂などがあります。また開山堂・薬師堂・けいしょう殿なども見逃せません。

【シンボル・ランドマークである多宝塔(重要文化財)-見どころ】

多宝塔は絶対に見る価値がある文化財です。多宝塔は本堂右手の石段を上った場所に建立され、シンボル・ランドマークです。多宝塔は本尊・愛染明王(あいぞめみょうおう)を安置しています。多宝塔は下層中央に板唐戸(いたからど)、その両脇に連子窓(れんじまど)があります。

  • 歴史:多宝塔は1621年(元和7年)に善峯寺28代・賢弘法師が再建しました。多宝塔は善峯寺山内で最古の建物です。
  • 様式:多宝塔は二層塔婆(とうば)です。多宝塔は上層が円形、下層が方三間で、檜皮葺(ひわだぶき)です。
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【阿弥陀如来・徳川家累代位牌を祀る阿弥陀堂-見どころ】

阿弥陀堂は本尊・宝冠(ほうかん)阿弥陀如来(あみだにょらい)を安置しています。また阿弥陀堂は徳川家累代位牌も安置しています。阿弥陀堂は阿弥陀如来を讃え、極楽往生(ごくらくじょうどう)を願う常行三昧(じょうぎょうざんまい)道場で、常行堂とも言われています。

  • 歴史:阿弥陀堂は1673年(寛文13年)に建立されました。その後1693年(元禄6年)に江戸幕府5代将軍・徳川綱吉(とくがわよしつね)の生母・桂昌院(けいしょういん)が改修しました。

【開山・源算上人の117歳尊像を祀る開山堂-見どころ】

開山堂は開山・源算上人の廟所です。開山堂は源算上人の117歳尊像を安置しています。

  • 歴史:開山堂は1685年(貞享2年)に建立されました。

【厄除けの鐘と言われる梵鐘を釣る鐘楼-見どころ】

鐘楼(鐘楼堂・つりがね堂)は桂昌院が子で、江戸幕府5代将軍・徳川綱吉の厄年(42歳)に寄進され、厄除けの鐘と言われている梵鐘を釣っています。

  • 歴史:鐘楼は1686年(貞享3年)に桂昌院が建立しました。

【千手観音を祀り、西国三十三所の札所である観音堂-見どころ】

観音堂は多宝塔に次ぎ、見る価値があります。観音堂は善峯寺の本堂で、仁弘法師作の本尊・千手観音(せんじゅかんのん)、源算上人作の脇本尊・千手観音を安置しています。本尊は西国三十三所の第20番札所、脇本尊は京都洛西観音霊場の第1番札所になっており、観音霊場として信仰されています。

  • 歴史:観音堂は1692年(元禄5年)に桂昌院が建立しました。
  • 様式:観音堂は入母屋造(いりもやづくり)の瓦葺(かわらぶき)です。

【西国三十三所の札打ち場である納札所-見どころ】

納札所は西国三十三所の札打ち場です。

  • 歴史:納札所は1691年(元禄4年)に桂昌院が建立しました。

【不動明王などの五大明王を祀る護摩堂-見どころ】

護摩堂は本尊・五大明王(不動明王(ふどうみょうおう)・降三世明王(ごうざんぜみょうおう)・軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)・大威徳明王(だいいとくみょうおう)・金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう))を安置しています。

  • 歴史:護摩堂は1692年(元禄5年)に桂昌院が建立しました。
  • 様式:護摩堂は宝形造(ほうぎょうづくり)です。

【十三仏堂・弁財天堂・毘沙門堂・護法堂の鎮守社-見どころ】

鎮守社は十三仏堂・弁財天堂・毘沙門堂・護法堂の四社です。鎮守社は善峯寺の守護とされています。

  • 歴史:十三仏堂・弁財天堂・毘沙門堂・護法堂は1692年(元禄5年)に桂昌院が建立しました。

【出世薬師如来と言われる薬師如来を祀る薬師堂-見どころ】

薬師堂は奥の院とされています。薬師堂は本尊・薬師如来(やくしにょらい)を安置しています。桂昌院は「玉の輿」の由来にもなっており、薬師如来は出世薬師如来とも言われています。

  • 歴史:薬師堂は1701年(元禄14年)に桂昌院が建立しました。その後1988年(昭和63年)に現在の場所に移されました。

【鉄眼版一切経を納め、傅大士を祀る経堂-見どころ】

経堂には鉄眼版一切経(いっさいきょう)が納められています。経堂は中国南北朝時代の僧・傅大士(ふだいし)も祀っています。なお経堂は祈願成就の絵馬奉納所にもなっています。

  • 歴史:経堂は1705年(宝永2年)に桂昌院が建立しました。

【徳川綱吉の生母・桂昌院の遺髪が納めた桂昌院廟-見どころ】

桂昌院廟は見逃せません。桂昌院廟には復興大檀那である桂昌院の遺髪が納められています。

  • 歴史:桂昌院廟は1705年(宝永2年)に建立されました。
  • 豆知識:桂昌院は1627年(寛永4年)に西陣の八百屋・仁右衛門の子として生まれたとも言われています。その後二条光平の家司・本庄宗正の養女になったと言われています。徳川家光の側室・六条有純の娘・永光院のゆかりで江戸に下り、その後徳川家光に見初められて側室になり、1646年(正保3年)に江戸幕府第5代将軍・徳川綱吉となる徳松を生みました。1702年(元禄15年)に女性最高位の従一位になり、名前・藤原光子を賜りました。なお桂昌院は1705年(宝永2年)に79歳で亡くなりました。

【本尊・文殊菩薩と二天を祀る山門(仁王門)-見どころ】

山門(仁王門)は楼上に本尊・文殊菩薩(もんじゅぼさつ)、楼下に脇侍(わきじ)・二天(にってん・金剛力士(こんごうりきし))を安置していました。ただ現在は寺宝館に安置されています。

  • 歴史:山門は1716年(正徳6年)に建立されました。
  • 様式:山門は三間一戸(さんげんいっこ)の楼門(ろうもん)です。
  • 仏像:二天(金剛力士)は仏師・運慶(うんけい)作で、鎌倉幕府初代将軍・源頼朝(みなものとよりとも)寄進と伝えられています。

【源算上人作の釈迦如来を祀る釈迦堂-見どころ】

釈迦堂は源算上人作の本尊・釈迦如来(しゃかにょらい)を安置しています。釈迦如来は釈迦堂の南嶺にある釈迦岳に祀られていたが、明治時代(1868年~1912年)に善峯寺に遷されました。釈迦如来は腰痛・神経痛に霊験があるとも言われています。

  • 歴史:釈迦堂は1885年(明治18年)に建立されました。

【花山法皇西国札所中興1,000年の記念で建立されたけいしょう殿-見どころ】

けいしょう殿は見晴がよい景勝の地に建立されている六角堂です。

  • 歴史:けいしょう殿は1987年(昭和62年)に花山法皇西国札所中興1,000年を記念して建立されました。
  • 豆知識:第65代・花山天皇は968年(安和元年)に第63代・冷泉天皇の第1皇子として生まれました。969年(安和2年)に皇太子になり、984年(永観2年)に第64代・円融天皇が譲位すると17歳で第65代・花山天皇になりました。その後政争が起こったり、寵愛していた女御が急死したりし、986年(寛和2年)に19歳で剃髪し、花山寺(元慶寺)に出家しました。花山天皇は西国三十三所の開祖・徳道が納めた宝印を掘り起こし、西国三十三所を再興したと言われています。なお第65代・花山天皇は1008年(寛弘5年)に崩御しました。

【樹齢600年以上と言われる遊龍の松(天然記念物)-見どころ】

遊龍の松(ゆうりゅうのまつ)は見逃せません。遊龍の松は樹齢600年以上で、日本一の松と膾炙されています。遊龍の松はかつて全長50メートルほどだったが、2018年(平成6年)に松くい虫の被害に見舞われ、15メートルほどが切断され、全長約37メートルになりました。

  • 歴史:遊龍の松は1857年(安政4年)に花山院家厚が「遊龍」と命名しました。

【樹齢300年以上と言われる桂昌院しだれ桜-見どころ】

桂昌院しだれ桜は樹齢300年以上です。桂昌院しだれ桜は枝垂桜とモミジの合体木で、2本の古木が絡み合っています。

  • 歴史:桂昌院しだれ桜は江戸時代(1603年~1868年)中期に桂昌院がお手植えしたと伝えられています。

【善峯寺 備考(参考リンク・・・)】
*参考・・・善峯寺(見どころ・アクセス・・・)ホームページ

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