神護寺の見どころ簡単解説-修学旅行・観光の豆知識

神護寺(Jingo-ji Temple)

神護寺の見どころは大師堂・金堂・多宝塔・五大堂・鐘楼・梵鐘などです。

神護寺の見どころを簡単にまとめて解説します。文化財・見どころには弘法大師の住房跡に建立されている大師堂(重要文化財)、シンボルで、五大虚空蔵菩薩像を祀る多宝塔、五大明王像を祀る五大堂などがあります。また金堂・鐘楼等も見逃せません。なお修学旅行や観光で見るべき文化財・見どころの概要・歴史・様式・豆知識などを解説しています。

【神護寺の歴史・簡単概要】

神護寺は824年(天長元年)に和気清麻呂の五男・和気真綱と六男・和気仲世の要請により、いずれも和気氏ゆかりの神願寺と高雄山寺が合寺し、名称を神護国祚真言寺と改めたのが起源です。神願寺は781年(天応元年)に和気清麻呂が河内に創建したと言われているが、その場所は明確ではありません。高雄山寺も同じ頃に創建され、愛宕五寺とも言われました。高雄山寺は天台宗の宗祖である伝教大師・最澄や真言宗の宗祖である弘法大師・空海を相次いで招き、その後一切を弘法大師・空海に付嘱し、真言宗の寺院になりました。

【弘法大師・空海の住房跡に建立されている大師堂(重要文化財)】

  • 大師堂の概要:大師堂は修学旅行・観光で絶対に見る価値がある文化財です。大師堂は真言宗(しんごんしゅう)の宗祖である弘法大師(こうぼうだいし)・空海(くうかい)の住房・納涼房(どうりょうぼう)跡に建立されています。大師堂は内陣に秘仏・板彫弘法大師像(重要文化財)を安置しています。
  • 大師堂の歴史:大師堂は桃山時代(1573年~1614年)に豊前国小倉藩初代藩主・細川忠興(ほそかわただおき・細川三斎(ほそかわさんさい))が再建しました。大師堂は歴史的価値があります。
  • 大師堂の様式:大師堂は屋根が入母屋造(いりもやづくり)のこけら葺(こけらぶき)です。大師堂は桁行左側面四間・桁行右側面五間・梁間三間です。
  • 大師堂の木像:板彫弘法大師像は1302年(正安4年)に造られました。なお板彫弘法大師像は例年11月1日から15日にご開帳されています。(要確認)
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【本尊・薬師如来立像を祀り、本堂である金堂】

  • 金堂の概要:金堂は修学旅行・観光で見逃せません。金堂は山内最大の建物で、本格的な密教仏堂、そして神護寺の本堂です。金堂は本尊・薬師如来(やくしにょらい)立像(国宝)を安置しています。また金堂は左右に日光菩薩(にっこうぼさつ)立像(重要文化財)・月光菩薩(がっこうぼさつ)立像(重要文化財)、そして十二神将(じゅうにしんしょう)立像・四天王(してんのう)立像も安置しています。
  • 金堂の歴史:金堂は1934年(昭和9年)に山口玄洞(やまぐちげんどう)の寄進により、安井猶次郎(やすいゆうじろう)の設計によって再建されました。
  • 金堂の様式:金堂は屋根が入母屋造の本瓦葺(ほんがわらぶき)です。金堂は桁行七間・梁間六間です。金堂は山内最大の建物です。

【五大虚空蔵菩薩像を祀り、シンボルである多宝塔】

  • 多宝塔の概要:多宝塔は大師堂に次ぎ、修学旅行・観光で見る価値があります。多宝塔は金堂から石段を登った高い位置に建立され、神護寺のシンボルです。多宝塔は五大虚空蔵菩薩(ごだいこくうぞうぼさつ)像(国宝)を安置しています。五大虚空蔵菩薩は向かって右側から宝光虚空蔵(ほうこうこくうぞうぼさつ)・蓮華虚空蔵(れんげこくうぞうぼさつ)・法界虚空蔵(ほっかいこくうぞうぼさつ)・業用虚空蔵(ごうようこくうぞうぼさつ)・金剛虚空蔵(こんごうこくうぞうぼさつ)の順に横一列に安置されています。
  • 多宝塔の歴史:多宝塔は1934年(昭和9年)に山口玄洞の寄進により、安井猶次郎の設計によって再建されました。
  • 多宝塔の様式:多宝塔は和様(わよう)系の塔婆(とうば)です。多宝塔は屋根が檜皮葺(ひわだぶき)です。多宝塔は方三間です。

【不動明王などの五大明王を祀る五大堂】

  • 五大堂の概要:五大堂はかつて第53代・淳和天皇(じゅんなてんのう)の御願によって建立された歴史を持ちます。五大堂は五大明王像(不動明王(ふどうみょうおう)・降三世明王(ごうざんぜみょうおう)・軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)・大威徳明王(だいいとくみょうおう)・金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう))を安置しています。
  • 五大堂の歴史:五大堂は1623年(元和9年)に建立されました。ちなみに五大堂は平安時代(794年~1185年)前期の天長年間(824年~834年)に淳和天皇の御願によって建立されたとも言われています。
  • 五大堂の様式:五大堂は三間堂です。五大堂は屋根が入母屋造の銅板葺(どうばんぶき)です。

【かつての金堂(本堂)で、毘沙門天を祀る毘沙門堂】

  • 毘沙門堂の概要:毘沙門堂は毘沙門天(びしゃもんてん)立像(重要文化財)を安置しています。なお毘沙門堂は現在の金堂が建立されるまでは金堂(本堂)で、本尊・薬師如来像を安置していました。
  • 毘沙門堂の歴史:毘沙門堂は1623年(元和9年)に建立されました。
  • 毘沙門堂の様式:毘沙門堂は五間堂です。毘沙門堂は屋根が入母屋造の銅板葺です。前後に向拝(こうはい)付きです。

【正門で、二天を祀る楼門】

  • 楼門の概要:楼門は清滝川(きよたきがわ)から参道を上った先に建立された神護寺の正門です。楼門は両脇に二天(にってん)像を安置しています。
  • 楼門の歴史:楼門は1623年(元和9年)に建立されました。
  • 楼門の様式:楼門は三間一戸(さんげんいっこ)です。楼門は屋根が入母屋造の桟瓦葺(さんがわらぶき)です。

【「銘の神護寺」と言われる梵鐘を釣る鐘楼】

  • 鐘楼の概要:梵鐘は古来「三絶の鐘」と称されました。また「銘の神護寺」と言われ、「姿の平等院」・「声の三井寺」とともに日本三名鐘に数えられています。鐘楼は875年(貞観17年)に鋳造された梵鐘(国宝)を釣っています。梵鐘は歴史的価値があります。
  • 鐘楼の歴史:鐘楼は1623年(元和9年)に京都所司代・板倉勝重(いたくらかつしげ)が建立されました。
  • 鐘楼の様式:鐘楼は楼造(ろうづくり)です。鐘楼は屋根が入母屋造のこけら葺(こけらぶき)です。
  • 鐘楼の梵鐘:梵鐘の銘文は詞が公卿・文人である橘広相(たちばなのひろみ)、銘が菅原道真(すがわらのみちざね)の父・菅原是善(すがわらのこれよし)、字が歌人・能書家である藤原敏行(ふじわらのとしゆき)を担い、古来「三絶の鐘」と称されました。

【和気清麻呂を祀る和気公霊廟】

  • 和気公霊廟の概要:和気公霊廟は和気清麻呂(わけのきよまろ)を祀っています。ちなみに和気公霊廟が建立されている場所には護王善神堂が建立されていたが、1874年(明治7年)に護王善神堂が護王神社(ごおうじんじゃ)に改められ、別格官幣社(べっかくかんぺいしゃ)に列せられ、1886年(明治19年)に第122代・明治天皇(めいじてんのう)の勅命により、京都御苑蛤御門(はまぐりごもん)前付近の中院家(なかのいん け)の邸宅跡に移されました。
  • 和気公霊廟の歴史:和気公霊廟は1934年(昭和9年)に山口玄洞の寄進により、安井猶次郎の設計によって再建されました。
  • 和気公霊廟の様式:和気公霊廟は屋根が檜皮葺です。

【京都を代表する紅葉名所】

  • 紅葉の概要:紅葉は修学旅行・観光で見逃せません。神護寺は京都を代表する紅葉名所で、紅葉シーズンに美しい紅葉に彩られます。山内には約3,000本のモミジが分布し、例年11月上旬から11月中旬頃に見ごろを迎えます。紅葉見ごろにライトアップを行うことがあります。(要確認)

【神護寺 備考(参考リンク・・・)】
*参考・・・神護寺(見どころ・アクセス・・・)ホームページ

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