京都シャクナゲ名所・見ごろ(志明院・三室戸寺・・・)

京都府立植物園シャクナゲ

京都シャクナゲ名所・見ごろ(見頃)

京都シャクナゲ名所・見ごろ情報を紹介しています。京都には志明院・三室戸寺・月輪寺・成相寺・高台寺などのシャクナゲの名所があります。志明院には山門(楼門)前にシャクナゲが密集して植えられています。志明院ではシャクナゲが見ごろを迎える時期に石楠花祭が催され、般若心経を唱える中で護摩木を焚く柴灯大護摩・無病息災を祈って火渡りが行われています。(要確認)

【シャクナゲ(石楠花) 基礎知識】
シャクナゲ(石楠花)はツツジ科シャクナゲ属の常緑低木です。シャクナゲは北半球の亜寒帯から熱帯山地に広い範囲に分布し、特にヒマラヤ周辺に多くの種が分布しています。シャクナゲは原種が19世紀中期にプラントハンターが中国から西欧にもたらし、その花の美しさから世界各地で5千を超す園芸品種が作り出されました。日本にはツクシシャクナゲ・ハクサンシャクナゲ・ホソバシャクナゲ・キバナシャクナゲなどが自生し、ツクシシャクナゲには変種があります。また日本では屋久島原産のヤクシマシャクナゲを使って園芸品種が作り出されています。シャクナゲは樹高約50センチ~約5メートルで、赤・白・黄・ピンクなど変化に富んだ大きく豪華な花を咲かせます。

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【志明院 シャクナゲ(石楠花)】
志明院には山門(楼門)前にシャクナゲが密集して植えられています。シャクナゲ見ごろは例年4月下旬頃から5月中旬頃です。
志明院は650年(白雉元年)に修験道の祖である役行者が不動明王の示験によって創建したと言われています。829年(天長6年)に弘法大師・空海が第53代・淳和天皇の勅願によって再興しました。その後皇室の勅願所なって天下の平和の祈願の為に諸堂開扉の詔があり、勅額「志明院」を賜ったと言われています。しかし度々兵火や火災によって焼失し、1349年(正平4年・貞和5年)に僧・雲暁が足利将軍家の帰依を受けて伽藍を再興したと言われています。1831年(天保2年)に伽藍の多くを焼失し、明治時代以降に主要な伽藍が再建されました。
志明院シャクナゲ見ごろ

【三室戸寺 シャクナゲ(石楠花)】
三室戸寺には北側の山の斜面にあるしゃくなげ園に約1,000株のシャクナゲが植えられています。シャクナゲ見ごろは例年4月下旬頃から5月中旬頃です。
三室戸寺は寺伝によると770年(宝亀元年)に南都・大安寺の僧・行表が第49代・光仁天皇の勅願により、岩淵から出現した千手観音菩薩を本尊として創建したと言われています。寛平年間(889年~898年)に三井寺の智証大師・円珍が中興したとも言われたいます。その後度々焼失し、文明年間(1469年~1487年)に現在の場所に移りました。1573年(天正元年)に室町幕府第15代将軍・足利義昭に加勢したことから織田信長によって焼き討ちされ、1639年(寛永16年)に第107代・後陽成天皇の第11皇子で、聖護院門跡・道晃法親王が再興しました。
三室戸寺シャクナゲ見ごろ

【月輪寺 シャクナゲ(石楠花)】
月輪寺には境内の斜面にホンシャクナゲが分布しています。シャクナゲ見ごろは例年4月下旬頃から5月上旬頃です。
月輪寺は704年(大宝4年)に加賀国白山を開山し、越の大徳と称された泰澄大師が開山したとも言われています。781年(天応元年)に慶俊僧都が第49代・光仁天皇の勅よって中興し、宝鏡の銘「人天満月輪」から寺号にしたとも言われています。その後口称念仏の祖・空也上人が修行して念仏を悟り、また浄土宗の開祖・法然上人も念仏を修したと言われています。1207年(承元元年)に法然上人と浄土真宗の宗祖・親鸞上人が流罪になった際、隠棲していた円澄を訪ねて別離を惜しみ、それぞれ自ら自身の像を刻んだとも言われています。
月輪寺シャクナゲ見ごろ

【成相寺 シャクナゲ(石楠花)】
成相寺には広い山内に日本シャクナゲなど約1,000株のシャクナゲが分布しています。シャクナゲ見ごろは例年4月下旬頃から5月上旬頃です。
成相寺は元々日本古来の山岳宗教の修験場で、日本国内に五つある「聖の住む所」の一つだったとも言われています。成相寺は寺伝によると704年(慶雲元年)に真応上人が第42代・文武天皇の勅願寺として創建したとも言われています。成相寺はかつて現在の場所よりも成相山の山頂に近い場所に建立されていたが、1400年(応永7年)に山崩れが起こり、その後現在の場所に移ったと言われています。1774年(安永3年)に現在の本堂が再建されました。1998年(平成10年)に鎌倉時代の建築様式を再現した五重塔が建立されました。
成相寺シャクナゲ見ごろ

【高台寺 シャクナゲ(石楠花)】
高台寺には庭園(名勝・史跡)や臥龍池・傘亭・時雨亭周辺などに大輪のシャクナゲが植えられています。シャクナゲ見ごろは例年3月下旬頃から4月下旬頃です。
高台寺は1606年(慶長11年)に関白・豊臣秀吉の正室・北政所が1598年(慶長3年)に亡くなった秀吉の菩提を弔う為、曹洞宗の僧・弓箴善彊を開山として創建しました。北政所は当初、実母・朝日局が弔われている菩提寺・康徳寺に弔うとしたが、手狭だったことから岩栖院を移転させ、康徳寺を移して新たに高台寺を創建しました。その後甥である備中足守藩第2代藩主・木下利房が塔頭・圓徳院を創建しました。1624年(寛永元年)に臨済宗・建仁寺から建仁寺295世・三江紹益を招き、曹洞宗から臨済宗に改めました。
高台寺シャクナゲ見ごろ

【京都府立植物園 シャクナゲ(石楠花)】
京都府立植物園には洋風庭園の西洋シャクナゲ園に紅富士などのシャクナゲが植えられています。植物生態園にホンシャクナゲも植えられています。シャクナゲ見ごろは例年4月中旬頃から5月上旬頃です。
京都府立植物園は1917(大正6年)に着工し、1924年(大正13年)1月1日に日本最初の公立植物園「大典記念京都植物園」として開園しました。ただ戦後の1946年(昭和21年)に連合国軍に接収され、1957年(昭和32年)に返還され、1961年(昭和36年)4月から再開しました。再開園30年の際、改修工事が行われ、1992年(平成4年)に日本最大級の回遊式観覧温室が建設されました。京都府立植物園ではライトアップ・イルミネーション・名月鑑賞の夕べなど様々なイベントも行っています。
京都府立植物園シャクナゲ見ごろ

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