平安神宮の見どころ簡単解説-修学旅行・観光の豆知識
平安神宮の見どころは大極殿・応天門・神苑・大鳥居・蒼龍楼
平安神宮の見どころを簡単にまとめて解説します。文化財・見どころには朝堂院の大極殿を約8分の5の規模で再現した大極殿(重要文化財)、応天門(重要文化財)、小川治兵衛が作庭した神苑(名勝)などがあります。また大鳥居も見逃せません。なお修学旅行や観光で見るべき文化財・見どころの概要・歴史・様式・豆知識などを解説しています。
- 大極殿を約8分の5の規模で再現した大極殿(重要文化財)
- 朝堂院の様式を模した蒼龍楼(重要文化財)・白虎楼(重要文化財)
- 神門で、大極殿への出入口である応天門(重要文化財)
- 7代目・小川治兵衛が20年以上掛けて作庭しました神苑(名勝)
- 高さ約24メートルで、シンボルである大鳥居(登録有形文化財)
【平安神宮の歴史・簡単概要】
平安神宮は1895年(明治28年)に平安京遷都1,100年を記念して行われた内国勧業博覧会の目玉として、平安京遷都当時の宮城である大内裏の一部を復元し、第50代・桓武天皇を祀る神社として創建されました。当初、平安京の大内裏があった千本丸太町に計画されたが、用地買収に失敗し、現在の場所である岡崎に実物の8分の5の規模で復元されました。1893年(明治26年)に地鎮祭が行われ、1894年(明治28年)に本殿・大極殿・応天門・蒼龍楼・白虎楼などが完成し、1895年(明治27年)に地鎮式が行われました。
【朝堂院の大極殿を約8分の5の規模で再現した大極殿(重要文化財)】
- 概要:大極殿は神苑に次ぎ、修学旅行・観光で見る価値がある文化財です。大極殿は朝堂院(ちょうどういん)の正殿である大極殿を模し、大きさ約8分の5で建立されています。大極殿は外拝殿(げはいでん)で、本殿の南側・応天門の北側に建立されています。大極殿は前庭に御所・紫宸殿(ししんでん)と同じように左近の桜・右近の橘(たちばな)が植えられ、桜シーズンに美しい光景が見られます。
ちなみに前庭には勾欄(こうらん)がある龍尾檀(りゅうびだん)も設けられています。
- 歴史:大極殿は1895年(明治28年)に建立されました。大極殿は東京帝国大学名誉教授・伊東忠太(いとうちゅうた)、宮内省技師・木子清敬(きこきよよし)、佐々木岩次郎(ささきいわじろう)が設計しました。
- 様式:大極殿は屋根が入母屋造(いりもやづくり)の本瓦葺(ほんがわらぶき)です。屋根が碧瓦(へきがわら・緑釉瓦)で葺かれ、棟の両端に金色の鴟尾(しび)が置かれています。大極殿は面積約403.96平方メートルで、正面約30メートルです。
- 豆知識:1976年(昭和51年)1月6日に放火事件が発生し、本殿など9棟が焼失したが、大極殿は焼失を免れました。
【東歩廊(重要文化財)・西歩廊(重要文化財)】
- 概要:東歩廊・西歩廊は東歩廊が大極殿・蒼龍楼、西歩廊が大極殿・白虎楼に繋がっています。
- 歴史:東歩廊・西歩廊は1895年(明治28年)に建立されました。
- 様式:東歩廊・西歩廊は屋根が切妻造(きりづまづくり)の本瓦葺です。東歩廊・西歩廊は建築面積約201.76平方メートルです。
【朝堂院の様式を模した蒼龍楼(重要文化財)・白虎楼(重要文化財)】
- 概要:蒼龍楼・白虎楼は修学旅行・観光で見逃せません。蒼龍楼は拝殿の東側、白虎楼は拝殿の西側に建立されています。蒼龍楼・白虎楼は平安京の朝堂院の様式を模したものです。
- 歴史:蒼龍楼・白虎楼は1895年(明治28年)に建立されました。蒼龍楼・白虎楼は大極殿と同じく、伊東忠太、木子清敬、佐々木岩次郎が設計しました。
- 様式:蒼龍楼・白虎楼は高さ約10メートルの二層(二階建て)の楼閣(ろうかく)で、二層目の中央と四隅に二階建ての楼閣が5つあります。蒼龍楼・白虎楼は屋根が本瓦葺です。蒼龍楼・白虎楼は建築面積約96.98平方メートルです。
【神門で、大極殿への出入口である応天門(重要文化財)】
- 概要:応天門は修学旅行・観光で見逃せません。応天門は大鳥居の北側に建立されている神門で、大極殿への出入口になっています。応天門は朝堂院の応天門を模し、大きさ約8分の5で設計しました。
- 歴史:応天門は1895年(明治28年)に建立されました。応天門は伊東忠太、木子清敬、佐々木岩次郎が設計しました。
- 様式:応天門は建築面積約132.20平方メートルです。応天門は二階二重門(にかいにじゅうもん)の楼門(ろうもん)で、屋根が本瓦葺です。屋根は碧瓦(緑釉瓦)で葺かれ、緑青(ろくしょう)の連子窓(れんじまど)があります。
【7代目・小川治兵衛が20年以上掛けて作庭しました神苑(名勝)】
- 概要:神苑は修学旅行・観光で絶対に見る価値があります。神苑は社殿を取り囲むように東神苑・中神苑・西神苑・南神苑から構成された池泉回遊式庭園です。四つの庭でが趣が異なった光景が見られます。神苑には苑には桜・花菖蒲・カエデなどの植物が植えられ、四季折々に美しい情景を楽しむことができます。
- 歴史:神苑は1895年(明治28年)から造園家・7代目小川治兵衛(おがわじへい)が20年以上掛けて作庭しました。なお神苑は内国博覧会の東方美術館跡に作庭されています。
- 様式:東神苑は栖鳳池(せいほういけ)に泰平閣(たいへいかく)が架けられています。中神苑は蒼龍池(そうりゅういけ)に臥龍橋(がりゅうきょう)が架けらています。西神苑は白虎池(びゃっこいけ)畔に約200種・約2,000株の花菖蒲(はなしょうぶ)が分布しています。南神苑は仙台市長から寄贈された八重紅枝垂桜(やえべにしだれざくら)が植えられています。神苑は面積約1万坪(総面積3万3千平方メートル)あります。
- 行事:神苑は例年花菖蒲が見頃を迎える6月上旬と南神苑に「平安の苑」が作庭された9月19日に無料公開されます。(要確認)
【京都御所から賜って移築された泰平閣】
- 概要:泰平閣(たいへいかく)は修学旅行・観光で見逃せません。泰平閣は東神苑にある栖鳳池(せいほういけ)に架けられた橋殿です。泰平閣には西向きに鳳凰が取り付けられています。泰平閣は京都博覧会に使われたそうです。
- 歴史:泰平閣は大正時代に京都御所から賜って、平安神宮に移築されました。泰平閣は歴史的価値があります。
- 様式:泰平閣は屋根が檜皮葺です。
【桓武天皇・孝明天皇を祀る本殿・内拝殿】
- 概要:本殿・内拝殿(ないはいでん)は大極殿(外拝殿)の北側に建立されました。本殿は平安神宮の祭神として、東本殿に第50代・桓武天皇、西本殿に第121代・孝明天皇(こうめいてんのう)を祀っています。
- 歴史:本殿・内拝殿は1976年(昭和51年)に放火によって焼失し、1979年(昭和54年)に再建されました。
- 様式:本殿は七間社(しちけんしゃ)流造(ながれづくり)で、屋根が銅板葺(どうはんぶき)です。本殿は白木造(しらきづくり)です。
【高さ約24メートルで、シンボル・ランドマークである大鳥居(登録有形文化財)】
- 概要:大鳥居は修学旅行・観光で見る価値がある文化財です。大鳥居は高さ約24メートル・幅約18メートルで、平安神宮のシンボル・ランドマークにもなっています。大鳥居は応天門の南側約300メートルに建立されています。大鳥居はインスタ映えします。
- 歴史:大鳥居は1928年(昭和3年)の第124代・昭和天皇(しょうわてんのう)御大礼(ごたいれい)の記念事業として建立されました。
- 様式:大鳥居は鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造(てっこつづくり))です。大鳥居は柱の内部に階梯(かいてい)があり、笠木(かさぎ)まで昇ることができるそうです。
【神楽殿(登録有形文化財)・額殿(登録有形文化財)】
- 概要:神楽殿・額殿は対称の位置に建立され、廻廊(かいろう)に繋がっています。神楽殿は神楽(かぐら)を奉納したり、箏曲(そうきょく)を奏でたりする儀式殿です。額殿は四半敷(しはんじき)の総土間(どま)です。額殿は奉納された額や絵馬(えま)を掛けることから額堂(がくどう)・絵馬堂(えまどう)とも言われます。
- 歴史:神楽殿・額殿は1940年(昭和15年)に建立されました。
- 様式:神楽殿・額殿は規模・構造が同じです。神楽殿・額殿は建築面積約272平方メートルです。神楽殿・額殿は屋根が入母屋造の瓦葺です。
【心身を清める斎館(登録有形文化財)】
- 概要:斎館は東外廻廊の外側にあります。斎館では神職などが神事の前に心身を清めます。斎館には唐破風造(からはふづくり)の玄関があります。
- 歴史:斎館は1940年(昭和15年)に建立されました。
- 様式:斎館は建築面積約448平方メートルです。斎館は屋根が瓦葺(一部銅板葺)です。
●上記以外は下記リンクから確認することができます。
平安神宮見どころ(神門翼廊・東神庫など)
【平安神宮 備考(参考リンク・・・)】
*参考・・・平安神宮(見どころ・アクセス・・・)ホームページ