金戒光明寺見どころの簡単まとめ-文殊塔(重文)・アフロ仏像

金戒光明寺見どころ

金戒光明寺見どころの修学旅行・観光ガイド

金戒光明寺見どころを簡単にまとめてポイント解説します。見どころには高さ約22メートルで最大のハイライトである文殊塔(重文)・貴重な御影堂・大方丈・美しいい山門・アフロ仏像(五劫思惟阿弥陀仏)などがあります。また玄関・唐門・阿弥陀堂・経堂などの見どころもあります(個別解説下記参照)

【文殊塔(重要文化財)・文殊菩薩-見どころ】

文殊塔は金戒光明寺で絶対見る価値がある最大のハイライトです。文殊塔は高さが20メートルを超える三重塔で、近付くと大きさに驚きます。文殊塔に安置されていた文殊菩薩は本朝三文殊に数えられました。

  • 概要:文殊塔は高さ約22メートルの三重塔です。文殊塔は仏師・運慶(うんけい)作とも言われる文殊菩薩(もんじゅぼさつ)・脇侍(きょうじ)を安置していました。現在、文殊菩薩・脇侍は御影堂に安置されています。なお文殊塔は奈良・安倍文殊院(あべもんじゅいん)と天橋立・智恩寺(ちおんじ)ととともに本朝三文殊に数えられました。
  • 歴史:文殊塔は1633年(寛永10年)に豊永堅齋が江戸幕府2代将軍・徳川秀忠(とくがわひでただ)の菩提(ぼだい)を弔う為に建立したと言われています。文殊塔建立には「建塔記」が残されています。
  • 様式:文殊塔は三間三重塔婆(さんげんさんじゅうとうば)で、屋根が本瓦葺(ほんがわらぶき)です。
  • 仏像:文殊菩薩・脇侍は応仁の乱(おうにんんおらん)によって廃寺になった岡崎・宝幢寺(ほうどうじ)の本尊だったとも言われています。
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【御影堂(登録有形文化財)・法然上人-見どころ】

御影堂は金戒光明寺で文殊塔に次いで、見る価値があるハイライトです。御影堂は浄土宗の宗祖・法然上人を祀っています。

  • 概要:御影堂は大殿(だいでん)とも言われています。御影堂は内陣に法然上人75歳の御影(法然上人座像)を安置しています。御影堂は本尊・阿弥陀如来(あみだにょらい)坐像や京都七観音や洛陽三十三所観音霊場第の6番札所になっている千手観音(せんじゅかんのん)立像(吉備観音(きびかんのん))も安置しています。なお御影堂は文殊塔に安置されていた文殊菩薩・脇侍も安置しています。
  • 歴史:御影堂は1934年(昭和9年)に火災によって焼失し、1944年(昭和19年)に再建されました。
  • 様式:御影堂は屋根が入母屋造(いりもやづくり)の本瓦葺です。
  • 仏像:手観音立像(吉備観音)は遣唐使(けんとうし)・吉備真備(きびのまきび)が唐(中国)から持ち帰った栴檀(せんだん)を自ら刻み、廃寺になった吉田寺に本尊として安置したとも言われています。

【大方丈(登録有形文化財)・障壁画-見どころ】

大方丈は金戒光明寺で見逃せない存在です。大方丈には久保田金僊・今尾景祥が描いた美しい障壁画が飾られています。

  • 概要:大方丈には謁見の間・虎の間・松の間などがあります。虎の間は日本画家・久保田金僊(くぼたきんせん)が描いた「虎図」、松の間は日本画家・今尾景祥(いまおけいしょう)が描いた「松図」に由来しています。
  • 歴史:大方丈は1934年(昭和9年)に火災によって焼失し、1936年(昭和11年)に再建されました。
  • 様式:大方丈は屋根が入母屋造の本瓦葺です。
  • 庭園:大方丈には法然上人の生涯をゆかりの人やゆかりの地で表現した枯山水式庭園・紫雲の庭があります。紫雲の庭は2006年(平成18年)に作庭されました。

【玄関(登録有形文化財)・車寄-見どころ】

  • 概要:玄関(応接室・座敷)は大方丈の東側にあり、寺務所と繋がっています。玄関は正面中央に唐破風造(からはふづくり)の銅板葺(どうばんぶき)の車寄があり、板敷の応接室と書院造(しょいんづくり)の座敷もあります。
  • 歴史:玄関は1936年(昭和11年)に建立されました。
  • 様式:玄関は木造平屋建で、屋根が瓦葺一部銅板葺です。

【唐門(登録有形文化財)-見どころ】

  • 概要:唐門(四脚門)は大方丈の南正面にあります。唐門は扉と壁に繊細な吹寄菱欄間(らんま)があります。
  • 歴史:唐門は1936年(昭和11年)頃に建立されました。
  • 様式:唐門は切石積基壇に建立された四脚門(しきゃくもん)です。唐門は屋根が向唐破風造の銅板葺です。

【阿弥陀堂(登録有形文化財)・阿弥陀如来-見どころ】

阿弥陀堂は金戒光明寺で見逃せない存在です。阿弥陀堂は戒光明寺の本堂です。阿弥陀堂は豊臣秀頼が再建し、山内最古の建物と言われ、歴史が魅力になっています。

  • 概要:阿弥陀堂は金戒光明寺の本堂にあたります。阿弥陀堂は恵心僧都(えしんそうず)・源信(げんしん)が最後に造仏したと言われている本尊・阿弥陀如来(あみだにょらい)を安置しています。阿弥陀如来は恵心僧都・源信最後の造仏の為、「ノミおさめ如来」・「お止めの如来」とも言われ、体内にノミ(鑿)が納められています。
  • 歴史:阿弥陀堂は1612年(慶長10年)に関白・豊臣秀吉(とよとみひでよし)の子・豊臣秀頼(とよとみひでより)が再建しました。阿弥陀堂は山内で最古の建物とも言われています。
  • 豆知識:阿弥陀堂は豊臣秀頼が方広寺(ほうこうじ)大仏殿を再建した際の余材で再建されたと言われています。

【経典を納める経堂(登録有形文化財)-見どころ】

  • 概要:経堂は経典を納める堂塔です。旧経堂は現在、納骨堂になっています。
  • 歴史:経堂は1689年(元禄2年)に建立されました。
  • 様式:経堂は屋根が宝形造(ほうぎょうづくり)の本瓦葺です。経堂は正面・奥行が桁行三間・梁行三間です。

【山門(登録有形文化財)・楼門-見どころ】

山門は金戒光明寺で見る価値があるハイライトです。山門は勅額「浄土真宗最初門」が掛けられています。山門は石段の上に建立されていることもあり、大きさ・高さに圧倒されます。山門はインスタ映えします。

  • 概要:山門は楼上に宝冠釈迦如来(ほうかんしゃかにょらい)像・文殊菩薩・普賢菩薩(ふげんぼさつ)・十六羅漢(じゅうろくらかん)などを安置しています。山門には第100代・後小松天皇(ごこまつてんのう)による勅額「浄土真宗最初門」が掛けられています。なお山門には絵師・中殿暁園(なかどのぎょうえん)が描いた「蟠竜図」もあります。
  • 歴史:山門は1860年(万延元年)に再建されました。ちなみに山門は応永年間(1394年~1428年)に建立されたが、応仁の乱(1467年(応仁元年)~1477年(文明9年))で焼失しました。
  • 様式:山門は禅宗寺院に見られる三門様式で、禅宗以外の寺院では珍しいと言われています。山門は二階二重門(にかいにじゅうもん)の楼門です。山門は屋根が入母屋造の本瓦葺です。

【直実鎧掛けの松(京都市指定保存樹)-見どころ】

  • 概要:直実鎧掛けの松は武士・熊谷直実(くまがいなおざね)が鎧(よろい)を洗って掛け、出家したとも言われています。なお直実鎧掛けの松は2代目です。
  • 歴史:熊谷直実はたとえ人を殺めても念仏を唱えれば極楽浄土(ごくらくじょうど)で往生できるという法然上人の教えに感化し、法然上人の門に入って出家したと言われています。熊谷直実は1184年(元暦元年)一の谷の合戦で、16歳の平敦盛(たいらのあつもり)を討ちました。

【アフロ仏像(五劫思惟阿弥陀仏)-見どころ】ト

アフロ仏像は金戒光明寺で見る価値があるハイライトです。アフロ仏像は特徴的な姿が、インスタ映えすると言われています。

  • 概要:アフロ仏像は頭髪(螺髪(らほつ))がアフロのように特異な五劫思惟阿弥陀仏(ごこうしゆいあみだぶつ)です。五劫思惟阿弥陀仏は気が遠くなるような長時間、思惟をこらして修行した結果、髪が伸びて渦高く螺髪が積み重なった様子を表しています。
  • 歴史:五劫思惟阿弥陀仏は江戸時代中頃に造仏されたとも言われています。

【桜・見ごろ-見どころ】

  • 概要:金戒光明寺は桜の名所です。山内に染井吉野・枝垂桜など約100本の桜が植えられ、例年4月上旬頃に見ごろを迎えます。

金戒光明寺桜見ごろ

【紅葉・ライトアップ-見どころ】

金戒光明寺で見逃せないのが紅葉です。紅葉はライトアップが行われ、幻想的・神秘的な光景が見られます。

  • 概要:金戒光明寺は紅葉の名所です。山内にカエデなどが分布しています。紅葉は例年11月中旬頃から下旬頃に見ごろを迎え、紅葉の見ごろにライトアップが行われることもあります。

金戒光明寺紅葉ライトアップ

【西雲院などの塔頭-見どころ】

  • 塔頭:金戒光明寺には西雲院(さいうんいん)・西翁院(さいおういん)・龍光院(りょうこういん)など18の塔頭があります。塔頭は祖師や高僧の死後、その弟子が祖師・高僧を慕って寄り沿うように創建した小さな寺院です。
  • 歴史:西雲院は1616年(元和2年)に宗厳が第27世・了的から法然上人ゆかりの紫雲石(しうんせき)を贈られて創建したと言われています。

【金戒光明寺 備考(参考リンク・・・)】
*参考・・・金戒光明寺(見どころ・アクセス・・・)ホームページ

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