京都御所見所ランキング-修学旅行・観光で見学必見
京都御所見所ランキング-紫宸殿・清涼殿・宮廷文化の紹介
京都御所の見所ランキングを紹介します。見所は1位が江戸時代後期に再建され、天皇の高御座と皇后の御帳台がある紫宸殿、2位が江戸時代後期に再建され、天正年間以降に天皇が執務を行った清涼殿、3位が宮廷文化の紹介です。なお国宝・重要文化財など修学旅行・観光で見るべき名所を紹介しています。(詳細下記参照)
- 1位-江戸時代後期に再建され、150年以上の歴史がある紫宸殿
- 2位-江戸時代後期に再建され、150年以上の歴史がある清涼殿
- 3位-春・秋に行われている宮廷文化の紹介(雅楽・蹴鞠)
- 3位-京都御所が造営されている京都御苑
【江戸時代後期に再建され、150年以上の歴史がある紫宸殿】
紫宸殿は江戸時代後期に再建され、150年以上の歴史があります。紫宸殿には高御座・御帳台があることで知られています。紫宸殿は京都御所最大の名所です。
- 見所概略-紫宸殿は最も格式の高い内裏の正殿です。紫宸殿はかつて天皇の私的な殿舎であったが、平安時代中期以降に大極殿(だいごくでん)に代わって儀式が行われるようになり、天皇の即位・元服(げんぷく)・立太子(りったいし)・節会(せちえ)などの公的な最重要儀式が行われていました。紫宸殿には即位の際に天皇が着座する正式な御座所(ござしょ・おましどころ)である高御座(たかみくら)、皇后の正式な御座所である御帳台(みちょうだい)が常設されています。高御座・御帳台は1915年(大正4年)の第123代・大正天皇(たいしょうてんのう)の即位の際、古制に則って造られたそうです。紫宸殿は間口約33メートル・奥行約23メートルです。なお紫宸殿は南庭に左近の桜(さこんのさくら)・右近の橘(うこんのたちばな)が植えられています。左近・右近は左近衛府(さこんえふ)・右近衛府(うこんえふ)に由来しています。桜はかつて梅だったが、平安時代前期の承和年間(834年~847年)に枯死し、第54代・仁明天皇(にんみょうてんのう)の時代(833年(天長10年)~850年(嘉祥3年))に梅の代わって桜が植えられました。
- 歴史ポイント-紫宸殿は江戸時代後期の1855年(安政2年)に再建されたと言われています。右近の橘は1859年(安政6年)、左近の桜は1930年(昭和5年)に植えられたそうです。
- 構造-紫宸殿は入母屋造(いりもやづくり)の檜皮葺(ひわだぶき)です。
- 豆知識-紫宸殿の御帳台は今上天皇の即位の際、解体されて皇居の宮殿に運ばれました。
【江戸時代後期に再建され、150年以上の歴史がある清涼殿】
清涼殿は江戸時代後期に再建され、150年以上の歴史があります。清涼殿には鬼の間があるが、一般公開されていません。
- 見所概略-清涼殿は平安時代に天皇の居住の為の殿舎だったが、安土桃山時代の天正年間(1573年~1592年)に天皇の居住の場である御常御殿(おつねごてん)が清涼殿から独立して造営されると清涼殿で天皇の執務や儀式を行うようになりました。清涼殿は見るとその歴史や大きさを実感することができます。なお清涼殿は東側に東庭があり、漢竹(からたけ)・呉竹(くれたけ)とも言われる竹の植込みがあります。
- 歴史ポイント-清涼殿は江戸時代後期の1855年(安政2年)に再建されたと言われています。清涼殿は平安時代に天皇の居住の場であった時の様式を復元して造営されました。
- 構造-清涼殿は入母屋造の檜皮葺です。
- 豆知識-清涼殿には天皇の休息の場だった御帳台(みちょうだい)や裏鬼門の位置に鬼の間があります。なお帳の前には獅子と狛犬が置かれていました。
【修学旅行・観光で見逃せない宮廷文化の紹介(雅楽・蹴鞠)】
宮廷文化の紹介は春・秋に京都御所で行われているイベントです。宮廷文化の紹介では雅楽や蹴鞠が行われます。
- 見所概略-宮廷文化の紹介(きゅうていぶんかのしょうかい)は例年春・秋に行われてます。(要確認)京都御所では数年前から事前申し込み不要の通年公開が行われるようになり、宮廷文化の紹介が毎年春・秋に行われるようになりました。宮廷文化の紹介では位階を授ける叙位(じょい)と諸官を任命する除目(じもく・じょもく)の様子が儀式書や絵巻などを参考に人形と調度品で紹介されたり、雅楽(ががく)・蹴鞠(けまり)が行われたりします。
- 雅楽-雅楽は日本古来の音楽・舞に中国など大陸から伝わった音楽・舞が融合し、10世紀頃に完成したと言われています。雅楽には神楽・久米舞など日本固有の国風の歌舞・中国系の唐楽(とうがく)・朝鮮系の高麗楽(こまがく)などに分類されます。
- 蹴鞠-蹴鞠は紀元前300年頃の中国・戦国時代の蹴鞠(しゅうきく)が起源とも言われています。日本には飛鳥時代(538年頃)に仏教とともに中国から伝わったと言われ、日本最古の歴史書・日本書紀にも記されています。
【京都御所が造営されている京都御苑】
京都御所は京都御苑内に位置し、京都御苑には500種以上・約5万本の樹木が分布しています。
- 見所概略-京都御苑です。京都御苑は東西約250メートル・南北約450メートル・面積約11万平方メートルの京都御所を取り囲むように整備されています。ちなみに京都御苑は東西約700メートル・南北1,300メートル・面積約92ヘクタールです。京都御苑内には京都御所だけでなく、仙洞御所・大宮御所・京都迎賓館や宗像神社・厳島神社・白雲神社・閑院宮邸跡などがあります。また京都御苑にはマツ・ケヤキ・シイ・カシ・イチョウ・ウメ・モモ・サクラ・サルスベリなど500種以上・約5万本の樹木が分布しています。京都御苑は散策するとその歴史や樹木の美しさを実感することができます。なお京都御苑は国民公園として位置付けられ、京都御所と一体となった景観を維持しつつ、散策や休養等の場として親しまれています。
- 歴史ポイント-京都御苑には江戸時代に200もの宮家・公家の邸宅が立ち並んでいたが、東京遷都によって急速に荒廃し、1877年(明治10年)に岩倉具視(いわくらともみ)が保存を建議し、その後京都府が空家の撤去と跡地の整備を開始しました。
- 管理運営-京都御苑は環境省が管理運営を行っています。
【京都御所 備考】
*参考・・・京都御所(見所・アクセス・・・)ホームページ