北野天満宮の見どころ完全ガイド|なで牛などの観光スポット解説

北野天満宮の見どころまとめ|国宝・重要文化財とおすすめ観光スポット
北野天満宮は京都屈指の観光名所で、観光や修学旅行で絶対訪れたい人気スポットです。北野天満宮には頭が良くなると言われるなで牛をはじめ、菅原道真を祀る本殿、星がない星欠けの三光門など多彩な見どころが揃っています。このページでは国宝・重要文化財やおすすめの観光スポットを分かりやすくまとめて解説し、歴史・建築様式なども交えて紹介します。
【なで牛(撫で牛)の見どころ解説|北野天満宮最大の見どころ】
なで牛(撫で牛)は北野天満宮観光で最も有名な見どころで、必ず訪れるべき定番スポットです。なで牛は境内に十数体奉納されている伏した臥牛像(神牛像)で、一体一体が形状・材質などが異なっています。なで牛は頭をなでると頭が良くなるとも、体の悪い場所をなでた後になで牛の同じ場所をなでると治るとも言われている人気のパワースポットです。特に学業成就・病気平癒を願う観光客や修学旅行生に大変人気です。
★牛は祭神・菅原道真(すがわらのみちざね)のお使いとされています。牛がお使いとされる理由は「菅原道真が生まれたのが丑(うし)年」・「菅原道真亡くなったのが丑の月の丑の日」・「菅原道真の墓所の位置は牛が決めた」などに由来しています。大宰府で亡くなった菅原道真の遺骸は牛が運んだが、途中で牛が座り込んで動かなくなり、やむなく付近の安楽寺に埋葬した故事からなで牛は立った牛ではなく、伏した臥牛の姿になっています。
★北野天満宮には牛舎も祀られています。牛舎は一願成就(いちがんじょうじゅ)のお牛さんと言われ、なでると一つだけ願いが叶うと言われています。
【本殿(国宝)の見どころ解説|北野天満宮の信仰の中心】
本殿は北野天満宮の信仰の中心で、訪れるべきスポットです。本殿は学問の神とされる菅原道真、相殿に菅原道真の長男・中将殿(菅原高視(すがわらのたかみ))と正室の吉祥女(島田宣来子(しまだののぶきこ))を祀り、学業成就のご利益があると言われ、なで牛とともに学生・修学旅行生に人気があります。本殿には創建時から像高約76.5センチの獅子(しし)と像高約75センチの狛犬(こまいぬ)が置かれ、本殿前に菅原道真が梅をこよなく愛したことから樹齢約350年で、樹高約5メートルのご神木・飛梅(とびうめ・紅和魂梅(べにわこんばい))が植えられています。
★本殿は1607年(慶長12年)に関白・豊臣秀吉(とよとみひでよし)の子・豊臣秀頼(とよとひでより)が父の遺命によって再建しました。
★本殿は石の間で拝殿と繋がり、拝殿の左右に楽の間があり、1棟として八棟造(やつむねづくり・権現造(ごんげんづくり))と言われています。複雑な構造で、美しい建築美を誇り、北野天満宮の中で一番写真・SNS映えします。本殿・拝殿は入母屋造(いりもやづくり)の檜皮葺(ひわだぶき)です。石の間は両下造(りょうげづく)の檜皮葺です。石の間はかつて石敷きの土間でした。
★本殿に吊られている大鈴の上の欄間(らんま)に唯一の立ち牛が彫刻され、七不思議になっています。
★本殿の東側に東門、後ろ側に後門が建立されています。東門は四脚門(しきゃくもん)で、屋根が切妻造の銅板葺(どうばんぶき)です。後門は一間一戸(いっけんいっこ)の平唐門(ひらからもん)で、屋根が檜皮葺、側面が唐破風です。東門・後門は1607年(慶長12年)に豊臣秀頼が建立しました。
★本殿などは透塀(重要文化財)に囲まれています。透塀は石の間の東西から始まり、本殿の裏側にある後門の両脇まで繋がっています。透塀は檜皮葺で、上段に極彩色の彫刻が施された欄間があります。透塀は1607年(慶長12年)に豊臣秀頼が建立しました。
【星欠けの三光門(重要文化財)の見どころ解説|中門】
三光門は本殿の前に建立されている中門で、訪れるべきスポットです。三光門は真っ赤な太陽と金色の月があるが、星がないことから星欠けの三光門と言われ、人気の撮影スポットになっています。三光門には後西天皇(ごさいてんのう)筆の勅額(ちょくがく)「天満宮」が掛けられています。
★三光門は1607年(慶長12年)に豊臣秀頼が建立しました。
★三光門は四脚門(しきゃくもん)で、屋根が入母屋造の檜皮葺です。前後に美しい千鳥破風(ちどりはふ)・軒唐破風(のきからはふ)があります。
★三光門の両脇から廻廊が伸びて楽の間に繋がっています。廻廊は1607年(慶長12年)に豊臣秀頼が建立しました。廻廊は切妻造(きりづまづくり)の檜皮葺です。西廻廊では屋根の破風から「丸太町高倉東江入 錺師(かざりし)躰阿弥(たいあみ)吉兵衛」と裏面に刻まれた飾り金具が見付かりました。
【楼門の見どころ解説|北野天満宮の出入口】
楼門は北野天満宮の出入口で、訪れたいスポットです。楼門は両側に随神(ずいしん)像が置かれ、扁額(へんがく)「文道大祖(ぶんどうのたいそ) 風月本主(ふうげつのほんしゅ)」が掛けられています。楼門には例年6月25日の御誕辰祭(ごたんしんさい)で、京都最大とも言われる大きさ約5メートルの大茅の輪(ちのわ)が設置され、風物詩になっています。
★楼門は桃山様式で、屋根が銅板葺です。
★楼門は元々本殿の正面に建立されるが、北野天満宮創建前から境内摂社・地主社(じぬししゃ)が祀られていたことから地主社が正面になり、筋違いの本殿として七不思議に数えられています。
【一の鳥居の見どころ解説|北野天満宮のシンボル】
一の鳥居は今出川通に面して建立されている北野天満宮のシンボル・ランドマークです。一の鳥居は高さ約11.4メートルで、閑院宮載仁親王(かんいんのみやことひとしんのう)筆の扁額「天満宮」が掛けられています。真下になって見上げると高さを実感できます。扁額は高さ約2.7メートル・幅約2.4メートル・重さ約563キロです。
★一の鳥居は1921年(大正10年)10月に建立されました。
【絵馬所(市指定有形文化財)の見どころ解説|絵馬堂】
絵馬所は京都に現存する絵馬所の中で最古の絵馬所と言われ、歴史的価値があります。また絵馬所は規模・歴史から現存する絵馬所の中でも随一とも言われています。
★絵馬所は元禄年間(1688年~1704年)の大修理の際、1699年(元禄12年)に建立されました。
★絵馬所は桟瓦葺(さんがわらぶき)です。
【神楽殿の見どころ解説|出雲の阿国】
神楽殿では天神市(骨董市)が行われる毎月25日に神楽舞(かぐらまい)が奉納されています。また狂言や日本舞踊なども奉納されています。北野天満宮では1603年(慶長8年)に出雲の阿国(いづものおくに)が初めて歌舞伎踊り(かぶきおどり)を演じたと言われているのが豆知識です。
★神楽殿は入母屋造の銅板葺です。
【御土居(史跡)の見どころ解説|豊臣秀吉】
御土居は長さ約250メートルで、現存する御土居の遺構としては最長です。御土居はかつて総延長約22.5キロメートルあり、外敵の侵入を防いだり、鴨川の氾濫から町を守る役目がありました。なお御土居はもみじ苑にあり、例年青もみじ・紅葉が見ごろを迎える時期にもみじ苑とともに一般公開されています。
★御土居は1591年(天正19年)に豊臣秀吉が築きました。
●上記以外は下記リンクから確認することができます。
北野天満宮見どころ(梅苑・影向松など)
【北野天満宮の見どころ 備考(参考リンク・・・)】
北野天満宮では毎月25日に天神市(骨董市)が行われ、骨董品などが販売され、日没から石燈籠・釣燈籠に明かりが灯されて境内がライトアップされ、神秘的な雰囲気に包まれます。北野天満宮は梅・紅葉の名所とされ、梅・紅葉シーズンにライトアップが行われ、幻想的な光景が浮かび上がり、季節の見どころになっています。
●住所:京都府京都市上京区御前通今出川上る馬喰町
●アクセス:京福電鉄北野線の「北野白梅町駅」下車徒歩約6分、バスの「北野天満宮前」下車徒歩すぐ
*参考・・・京都・北野天満宮(見どころ・アクセス・・・)ホームページ
















